次の方法で共有


XML Web サービス クライアントの作成

XML Web サービスを使用することには、業界標準プロトコルを使用したネットワーク経由での XML Web サービス メソッドとの通信も伴います。ただし、アプリケーションで XML Web サービス メソッドとの通信を開始する前に、アプリケーションでは次の 4 つの基本手順を行っておく必要があります。

  1. XML Web サービスの有無を確認します。特定の機能を持つ XML Web サービスを提供する販売元については、http://uddi.microsoft.com などのディレクトリで調べることができます。このディレクトリには、販売元の Web サイトの URL が示されています。

  2. XML Web サービスを探索します。販売元の URL を指定すると、XML Web サービス探索が起動し、指定した URL で使用できる各 XML Web サービスに固有の詳細情報を取得できます。各 XML Web サービスに関する情報がサービスの説明の形式でクライアント返されます。サービスの説明とは、Web サービス記述言語 (WSDL: Web Services Description Language) で XML Web サービスを説明する XML ドキュメントです。サービスの説明では、XML Web サービスとの通信方法の詳細が具体的に説明されています。XML Web サービスの探索については、「XML Web サービスの探索」を参照してください。

  3. 特定のサービスの説明に対してプロキシ クラスを生成します。このプロキシ クラスを使用して、サービスの説明の詳細な定義に基づいて XML Web サービス メソッドと通信できます。手順については、「XML Web サービス プロキシの作成」を参照してください。

    プロキシ クラスはインターネット経由で XML Web サービスと通信するので、プロキシ クラスの Url プロパティが、信頼されている接続先を参照していることを確認することが重要です。

  4. プロキシ クラスのメソッドを呼び出すクライアント アプリケーションを作成します。プロキシ クラスのメソッドを使用すると、業界標準プロトコルを使用してインターネット経由で XML Web サービス メソッドと通信できます。詳細については、「XML Web サービスのクライアントの作成」を参照してください。

XML Web サービスの探索を使用して XML Web サービスが存在することを確認した後、XML Web サービスとそのサービスが実装する XML Web サービス メソッドに関する情報を、サービスの説明よりもわかりやすい形式で参照できます。その方法については、「ASP.NET を使用して作成した既存の XML Web サービスの調査」で説明されているサービス ヘルプ ページにアクセスしてください。

XML Web サービスは、さまざまなクライアント アプリケーションで使用できます。別の XML Web サービスも含めた任意の Web アプリケーションから XML Web サービスと通信できます。XML Web サービスのクライアントは、必ずしもクライアント ベースのアプリケーションにする必要はありません。実際にほとんどのクライアントは、Web フォームまたは他の XML Web サービスなどのサービス ベースのアプリケーションです。

2 つの XML Web サービス クライアント

上の図に示すように、ASP.NET Web フォームと XML Web サービスの 2 つの XML Web サービス クライアントがあります。ASP.NET Web フォームは、GetCurrentPrices XML Web サービスと通信します。GetCurrentPrices XML Web サービスは、StockServices XML Web サービスと通信して株価を取得することで、XML Web サービス クライアントとして機能します。その後、株価は GetCurrentPrices XML Web サービスに返されてから、ASP.NET Web フォームに渡されます。

参照

XML Web サービスの探索 | XML Web サービス プロキシの作成 | XML Web サービスのクライアントの作成 | ASP.NET を使用して作成した既存の XML Web サービスの調査 | XML Web サービスとの非同期通信 | ブラウザから XML Web サービスへのアクセス