Visual Studio 2012 を使用した Windows ストア アプリのパッケージ化

Visual Studio を使用して、Windows ストアにアクセスし、Windows ストア アプリを配布用にパッケージ化できます。アプリケーションを販売したり、その他の方法で提供したりする主要な方法として、ストア を使用します。詳細については、「アプリの販売」を参照してください。

ストア にアップロードする前に、アプリケーションをパッケージ化して準備する必要があります。パッケージ化処理は、テンプレートに基づいて Windows ストア のプロジェクトまたは項目を作成すると開始されます。Windows ストア アプリケーションを作成すると、Visual Studio でアプリ パッケージのソース ファイル (Package.appxmanifest) が作成され、このファイルがソリューションに追加されます。プロジェクトを初めてビルドしたときに、ソース ファイルがマニフェスト ファイル (AppxManifest.xml) に変換され、アプリケーションの出力フォルダーに配置されます。マニフェスト ファイルには、アプリケーションの名前、説明、スタート ページ、スプラッシュ スクリーン、ロゴなどが記述されます。また、マニフェスト ファイルを使用して、Web カメラへのアクセス機能などの機能と宣言をアプリケーションに追加します。Visual Studio のマニフェスト デザイナーを使用して、Package.appxmanifest ファイルのプロパティを編集できます。詳細については、「マニフェスト デザイナーの使用 (Windows ストア アプリ)」を参照してください。

ストアへのアクセス

ストア との対話の多くは、Visual Studio の [ストア] メニューを使用して開始します。Visual Studio 2012 Ultimate では、[プロジェクト] メニューを開き、[ストア] をクリックします。[ストア] メニューは、Windows ストア のプロジェクトまたはソリューションで作業する場合にのみ表示されます。Visual Studio Express 2012 for Windows 8 では、[ストア] メニューがメニュー バーに直接表示されます。メニューの最初の 3 つのコマンドは常に使用できますが、その他のコマンドを使用できるかどうかは、開発プロセスのどの時点であるかによって異なります。

メニュー コマンド

説明

開発者アカウントを開く

Windows ストア アプリの Windows デベロッパー センターが開き、ここで、ストア開発者アカウントを取得できます。ストア にアプリケーションをアップロードするには、開発者アカウントが必要です。登録コードがない場合は、ストア への一般送信が可能になったときに申し込むことができます。詳細については、「アプリ開発者契約」を参照してください。

アプリ名の予約

まだ開発者アカウントを使用して Windows ストア にサインインしていない場合は、このコマンドで、Windows ストア へのサインイン ページを開くことができます。サインインし、資格情報が認証されたら、アプリケーションの名前を予約できます。Windows ストア へのアプリケーション送信が可能になると、アプリ名を1 年間だけ予約できます。1 年以内にアプリケーションを送信しない場合は、予約の有効期限が切れるため、別の開発者が名前を予約できるようになります。詳細については、「アプリの命名と説明」を参照してください。

開発者用ライセンスの取得

Windows ストア アプリケーションを開発するには、開発者用ライセンスが必要です。詳細については、Microsoft Web サイトの「Getting a developer license (開発者ライセンスの取得)」を参照してください。

アプリケーション マニフェストの編集

マニフェスト デザイナーで、現在のプロジェクトのアプリ マニフェストを開きます。詳細については、「マニフェスト デザイナーの使用 (Windows ストア アプリ)」を参照してください。

アプリケーションをストアと関連付ける

アプリケーションを ストア に関連付けると、ウィザードによって、ローカル コンピューターの現在のプロジェクトのアプリ マニフェスト ファイルに次の値が自動的にダウンロードされます。

  • パッケージ表示名

  • パッケージ名

  • 発行者 ID

  • 発行者表示名

これらの値がアプリ マニフェストに挿入された後、さまざまな購入および通知のシナリオをテストできます。

Caution メモ注意
マニフェストのカスタム .xml ファイルを作成し、既定の .appxmanifest ファイルをオーバーライドした場合は、ストア にアプリケーションを関連付けることはできません。カスタム マニフェスト ファイルを ストア に関連付けようとすると、エラー メッセージが表示されます。詳細については、「パッケージ マニフェストのオーバーライド (Windows ストア アプリ)」を参照してください。

スクリーンショットをコピー

現在のプロジェクトをビルドし、シミュレーター内でアプリケーションを起動します。シミュレーターが開いたら、シミュレーターのサイド バーの [スクリーンショットをコピー] ボタンをクリックします。

アプリ パッケージの作成

アプリ パッケージの作成ウィザードを起動します。詳細については、「アプリケーション パッケージの作成 (Windows ストア アプリ)」を参照してください。

アプリ パッケージのアップロード

まだ開発者アカウントを使用して ストア にサインインしていない場合は、このコマンドで、ストア へのサインイン ページに移動できます。サインインし、資格情報が認証されると、ダッシュボードが開きます。アプリケーションの名前を予約した場合は、このツールを使用して、既存のリリースを編集します。名前を予約していない場合は、[Submit a new app] (新しいアプリケーションの送信) を選択し、画面の指示に従います。

参照

その他の技術情報

Windows ストア用のアプリの準備

Windows アプリ認定キットでのアプリのテスト方法

App Packaging and Deployment (アプリケーションのパッケージ化と配置)

パッケージの詳細

App Packager (アプリ パッケージ ツール)