グラフ領域
Chart.ChartAreas コレクション プロパティには、グラフ コントロールのすべてのグラフ領域 (ChartArea) が含まれます。グラフ領域は並べて表示することや、重ねて表示することができます。そのため、さらに自由にカスタム グラフを作成できます。
各グラフ領域にはプロット エリアが含まれ、プロット エリアにはデータ系列が描画されます。グラフ領域の外観プロパティを変更すると、プロット エリアの外観が変わります。
プロット エリアのグリッド線は、各軸だけでなく、スケール、およびストリップ ラインで設定されます。各グラフ領域には 4 つの軸があります。
主軸の X 軸 (ChartArea.AxisX プロパティ)
主軸の Y 軸 (ChartArea.AxisY プロパティ)
第 2 軸の X 軸 (ChartArea.AxisX2 プロパティ)
第 2 軸の Y 軸 (ChartArea.AxisY2 プロパティ)
どの軸にも、ChartArea.Axes プロパティ (Axis 配列) を介してアクセスできます。軸の詳細については、「軸」を参照してください。
プロット エリアはグラフ領域内にあり、データ系列が描画されます。また、軸、グリッド線、およびストリップ ラインも描画されます。軸ラベルは常にプロット エリアの外側にありますが、その他のほとんどの要素はプロット エリア内にあります。
実行時のグラフ領域の追加
実行時にグラフ領域をグラフ コントロールに追加するには、Chart.ChartAreas オブジェクトで Add メソッドを使用します。次のコードは使用例です。
Chart1.ChartAreas.Add("NewChartArea")
Chart1.ChartAreas.Add("NewChartArea");
また、ChartArea オブジェクトで、複数の系列を持つ複数のグラフを描画することもできます。詳細については、「系列」を参照してください。
グラフ領域の配置
既定で、Chart オブジェクトでは、描画するグラフ領域の数、グラフのピクチャのタイトル位置、および凡例の位置に合わせて、グラフ領域を自動的に配置します。グラフ領域の位置を手動で設定するには、ChartArea.Position プロパティを使用します。
Auto
true に設定すると、Chart コントロールによってグラフのピクチャ内にグラフ領域が自動的に配置されます。X
グラフのピクチャ内のグラフ領域の相対的 X 座標。詳細については、「座標系」を参照してください。Y
グラフのピクチャ内のグラフ領域の相対的 Y 座標。詳細については、「座標系」を参照してください。Height
グラフのピクチャの高さに対してグラフ領域が占める高さの割合。Width
グラフのピクチャの幅に対してグラフ領域が占める幅の割合。
既定で、Chart オブジェクトはグラフ領域が重ならないように自動的に配置します。手動で重なるように配置するには、ChartArea.Position プロパティを設定します。グラフが重なると、Chart オブジェクトは Chart.ChartAreas コレクションの最初のグラフ領域を最前面に表示し、その下に 2 番目の要素を表示するなど、順番に表示します。
また、複数のグラフ領域を水平、垂直、または両方の方向で整列または同期するには、AlignWithChartArea、AlignOrientation、および AlignStyle の各プロパティを ChartArea オブジェクトで使用します。
3D の有効化
3D グラフの種類を使用するには、グラフ領域で 3D を有効にする必要があります。この場合、ChartArea.Area3DStyle プロパティを使用します。
次のコードでは、既定のグラフで 3D を有効にし、グラフ領域を水平方向および垂直方向で 45 度回転します。
Chart1.ChartAreas("Default").Area3DStyle.Enable3D = True
Chart1.ChartAreas("Default").Area3DStyle.Inclination = 45
Chart1.ChartAreas("Default").Area3DStyle.Rotation = 45
Chart1.ChartAreas["Default"].Area3DStyle.Enable3D = true;
Chart1.ChartAreas["Default"].Area3DStyle.Inclination = 45;
Chart1.ChartAreas["Default"].Area3DStyle.Rotation = 45;