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Add メソッド

Microsoft PowerPoint Visual Basic リファレンス

Add メソッド

AddIns オブジェクトの Add メソッド

登録アドインの一覧に追加されたアドイン ファイルを表す AddIn オブジェクトを返します。

expression**.Add**(Filename)

*expression *  必ず指定します。AddIns オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Filename  必ず指定します。文字列型 (String) の値を指定します。登録アドインの一覧に追加するアドインを含むファイルの完全な名前 (パスとファイル名拡張子を含む) を指定します。

解説

このメソッドは、新しいアドインを組み込みません。アドインを組み込むには、Loaded プロパティを設定する必要があります。

AnimationBehaviors オブジェクトの Add メソッド

新しいアニメーション動作を表す AnimationBehavior オブジェクトを返します。

expression.Add(Type, Index)

*expression *  必ず指定します。AnimationBehaviors オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Type* 必ず指定します。**MsoAnimType クラスの定数を使用します。アニメーションの動作を指定します。*

使用できる定数は、次に示す MsoAnimType クラスの定数のいずれかです。
msoAnimTypeColor
msoAnimTypeMixed
msoAnimTypeMotion
msoAnimTypeNone
msoAnimTypeProperty
msoAnimTypeRotation
msoAnimTypeScale

Index 省略可能です。長整数型 (Long) の値を指定します。他のアニメーション動作を基準にアニメーションの配置を指定します。既定値は -1 です。この場合、引数 Index を省略すると、新しいアニメーション動作は既存のアニメーション動作の最後に追加されます。

AnimationPoints および Sequences オブジェクトの Add メソッド

新しいアニメーション ポイントまたはシーケンスを表す AnimationPoint オブジェクトまたは Sequence オブジェクトを返します。

expression.Add(Index)

*expression *  必ず指定します。対象となるオブジェクトへの参照を返すオブジェクト式を指定します。

Index  省略可能です。長整数型 (Long) の値を指定します。他のアニメーション ポイントまたはシーケンスを基準にアニメーション ポイントまたはシーケンスの位置を指定します。既定値は -1 です。この場合、引数 Index を省略すると、新しいアニメーション ポイントまたはシーケンスは既存のアニメーション ポイントまたはシーケンスの最後に追加されます。

ColorSchemes オブジェクトの Add メソッド

使用可能な配色のコレクションに配色を追加します。追加する配色を表す ColorScheme オブジェクトを返します。

expression**.Add**(Scheme)

*expression *  必ず指定します。ColorSchemes オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Scheme  省略可能です。追加する配色を表す ColorScheme オブジェクトを指定します。ColorScheme オブジェクトには、任意のスライド、マスタ スライド、および作業中のプレゼンテーションに含まれる ColorSchemes コレクションのアイテムを指定できます。この引数を省略すると、指定されたプレゼンテーションの ColorSchemes コレクション中の最初の ColorScheme オブジェクト (最初の標準の配色) が使用されます。

解説

新しい配色は指定されたスライド、マスタ スライド、および作業中のプレゼンテーションの指定された配色に対して標準の配色として設定されます。

ColorSchemes コレクションには、最大 16 色の配色を含めることができます。配色に色を追加するときに、ColorSchemes コレクションが既にすべて設定済みの場合は、Delete メソッドを使用して既存の配色を削除します。

Add メソッドを使用するときは、次のことに注意してください。ユーザーが画面をとおして配色を追加する場合、PowerPoint は自動的に同じ配色が存在していないかどうかチェックしますが Visual Basic プロシージャを使って配色を追加する場合はチェックされません。同じ配色を追加しないようにするには、プロシージャにチェック ルーチンを組み込む必要があります。

Columns オブジェクトの Add メソッド

既存の表に新しい列を追加します。表の新しい列を表す Column オブジェクトを返します。

expression.Add(BeforeColumn)

*expression *  必ず指定します。Columns オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

BeforeColumn  省略可能です。長整数型 (Long) の値を指定します。列を表すインデックス番号を指定します。この列の前に新しい列が挿入されます。この引数は、1 から表の列数までの整数である必要があります。既定値は -1 です。この場合、引数を省略すると、表の最後の列として追加されます。

Comments オブジェクトの Add メソッド

スライドに追加された新しいコメントを表す Comment オブジェクトを返します。

expression.Add(Left, Top, Author, AuthorInitials, Text)

*expression *  必ず指定します。Comments オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Left 必ず指定します。単精度浮動小数点型 (Single) の値を指定します。プレゼンテーションの左端を基準にコメントの左端の位置をポイント単位で指定します。

Top 必ず指定します。単精度浮動小数点型 (Single) の値を指定します。プレゼンテーションの上端を基準にコメントの上端の位置をポイント単位で指定します。

Author 必ず指定します。文字列型 (String) の値を指定します。コメントの作成者を指定します。

AuthorInitials 必ず指定します。文字列型 (String) の値を指定します。作成者のイニシャルを指定します。

Text 必ず指定します。文字列型 (String) の値を指定します。コメントのテキストを指定します。

Designs オブジェクトの Add メソッド

新しいスライド デザインを表す Design オブジェクトを返します。

expression.Add(designName, Index)

*expression *  必ず指定します。Designs オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

designName 必ず指定します。文字列型 (String) の値を指定します。デザインの名前を指定します。

Index 省略可能です。整数型 (Integer) の値を指定します。デザインのインデックス番号を指定します。既定値は -1 です。この場合、引数 Index を省略すると、新しいスライド デザインは既存のスライド デザインの最後に追加されます。

ExtraColors オブジェクトの Add メソッド

色がまだ追加されていない場合、追加の色に色を追加します。

expression**.Add**(Type)

*expression *  必ず指定します。ExtraColors オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Type  必ず指定します。使用できる定数は、MsoRGBType です。追加する色の RGB 値を指定します。

NamedSlideShows オブジェクトの Add メソッド

新しい目的別スライド ショーを作成し、指定したプレゼンテーションの目的別スライド ショーのコレクションに追加します。新しい目的別スライド ショーを表す NamedSlideShow オブジェクトを返します。

expression**.Add**(Name, SafeArrayOfSlideIDs)

*expression *  必ず指定します。NamedSlideShows オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Name  必ず指定します。文字列型 (String) の値を指定します。スライド ショーの名前を指定します。

SafeArrayOfSlideIDs  必ず指定します。バリアント型 (Variant) の値を指定します。スライド ショーに表示するスライドを表す一意のスライド ID を指定します。

解説

目的別スライド ショーを追加する場合は、目的別スライド ショーを実行するために、Run メソッドの引数として使用する名前を指定します。

Presentations オブジェクトの Add メソッド

プレゼンテーションを作成します。新規のプレゼンテーションを表す Presentation オブジェクトを返します。

expression**.Add**(WithWindow)

*expression *  必ず指定します。Presentations コレクションを返すオブジェクト式を指定します。

WithWindow* 省略可能です。**MsoTriState クラスの定数を使用します。MsoTrue を設定すると、プレゼンテーションは表示可能なウィンドウで作成されます。*

使用できる定数は、次に示す MsoTriState クラスの定数のいずれかです。
msoCTrue
msoFalse 新しいプレゼンテーションは表示されません。
msoTriStateMixed
msoTriStateToggle
msoTrue 既定値です。プレゼンテーションは表示可能なウィンドウで作成されます。

PrintRanges オブジェクトの Add メソッド

印刷する連続したスライドを表す PrintRange オブジェクトを返します。

expression**.Add**(Start, End)

*expression *  必ず指定します。PrintRanges オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Start  必ず指定します。長整数型 (Long) の値を指定します。印刷するスライド範囲の最初のスライドを指定します。この引数に設定する値は、引数 End の値と同じか小さい値である必要があります。

End  必ず指定します。長整数型 (Long) の値を指定します。印刷するスライド範囲の最後のスライドを指定します。この引数に設定する値は、引数 Start の値と同じか大きい値である必要があります。

解説

PrintOptions オブジェクトの RangeType プロパティには、適用された PrintRanges コレクションの範囲として ppPrintSlideRange が設定されている必要があります。

プレゼンテーション全体を印刷しない場合は、印刷スライドを指定した印刷範囲を追加します。印刷する連続したスライドごとに印刷範囲を追加する必要があります。たとえば、スライド 1、スライド 3 から 5、スライド 8 と 9 を印刷する場合、3 つの印刷範囲オブジェクトを追加します。詳細については、使用例を参照してください。

前に定義した印刷範囲を解除するには、ClearAll メソッドを使用します。

Rows オブジェクトの Add メソッド

既存の表に追加された新しい行を表す Row オブジェクトを返します。

expression.Add(BeforeRow)

*expression *  必ず指定します。Rows オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

BeforeRow 省略可能です。長整数型 (Long) の値を指定します。行を表すインデックス番号を指定します。この行の前に新しい行が挿入されます。この引数は、1 から表の行数までの整数である必要があります。既定値は -1 です。この場合、引数を省略すると、新しい行は表の最後の行として追加されます。

Slides オブジェクトの Add メソッド

新しいスライドを作成し、指定されたプレゼンテーションの Slides コレクションに追加します。新しいスライドを表す Slide オブジェクトを返します。

expression**.Add**(Index, Layout)

*expression *  必ず指定します。Slides コレクションを返すオブジェクト式を指定します。

Index  必ず指定します。長整数型 (Long) の値を指定します。Slides コレクションで新しいスライドに設定するインデックス番号を指定します。この値は、既存のスライド + 1 の値を超えることはできません。1 に設定すると、新しいスライドはプレゼンテーションの最初のスライドになります。

Layout* 必ず指定します。**PpSlideLayout クラスの定数を使用します。作成するスライドの種類を指定します。*

使用できる定数は、次に示す PpSlideLayout クラスの定数のいずれかです。
ppLayoutBlank
ppLayoutChart
ppLayoutChartAndText
ppLayoutClipartAndText
ppLayoutClipArtAndVerticalText
ppLayoutFourObjects
ppLayoutLargeObject
ppLayoutMediaClipAndText
ppLayoutMixed
ppLayoutObject
ppLayoutObjectAndText
ppLayoutObjectOverText
ppLayoutOrgchart
ppLayoutTable
ppLayoutText
ppLayoutTextAndChart
ppLayoutTextAndClipart
ppLayoutTextAndMediaClip
ppLayoutTextAndObject
ppLayoutTextAndTwoObjects
ppLayoutTextOverObject
ppLayoutTitle
ppLayoutTitleOnly
ppLayoutTwoColumnText
ppLayoutTwoObjectsAndText
ppLayoutTwoObjectsOverText
ppLayoutVerticalText
ppLayoutVerticalTitleAndText
ppLayoutVerticalTitleAndTextOverChart

解説

既存のスライドのレイアウトを変更するには、Layout プロパティを使用します。

TabStops オブジェクトの Add メソッド

指定したテキストのルーラーにタブ位置を追加します。新しいタブ位置を表す TabStop オブジェクトを返します。

expression**.Add**(Type, Position)

*expression * 必ず指定します。TabStops オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Type* 必ず指定します。**PpTabStopType クラスの定数を使用します。新しいタブ位置でテキストを配置する方法を指定します。*

使用できる定数は、次に示す PpTabStopType クラスの定数のいずれかです。
ppTabStopCenter
ppTabStopDecimal
ppTabStopLeft
ppTabStopMixed
ppTabStopRight

Position  必ず指定します。単精度浮動小数点型 (Single) の値を指定します。新しいタブ位置をポイント単位で指定します。

Tags オブジェクトの Add メソッド

指定したオブジェクトのタグを作成します。タグが既に存在する場合は、このメソッドは既存のタグ値を新しいタグ値に置き換えます。

expression**.Add**(Name, Value)

*expression *  必ず指定します。Tags オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Name  必ず指定します。文字列型 (String) の値を指定します。新しいタグ名を指定します。名前タグの値を設定するには、この引数に名前を二重引用符で囲んで文字列として使用します。

Value  必ず指定します。文字列型 (String) の値を指定します。新しいタグ値を指定します。

解説

Tags オブジェクトには、タグごとに 1 組の文字列としてタグ名とタグ値が含まれます。タグを作成するには Add メソッドを使用し、タグ名とタグ値のコンポーネントを取得するには、Name および Value メソッドを使用します。

使用例

AddIns オブジェクトの場合

次の使用例は、アドイン一覧に MyTools.ppa を追加します。

Set myAddIn = Application.AddIns.Add(FileName:="c:\my documents\mytools.ppa")
MsgBox myAddIn.Name & " リストに追加されました。"
						

ColorSchemes オブジェクトの場合

次の使用例は、作業中のプレゼンテーションの標準の配色に新しい配色を追加します。新しい配色は、作業中のプレゼンテーションのスライド 2 の標準の配色として使われます。

With ActivePresentation
    Set newClrScheme = .Slides(2).ColorScheme
    .ColorSchemes.Add Scheme:=newClrScheme
End With
						

Columns オブジェクトの場合

次の使用例は、スライド 2 の図形 5 として表現される表の、列 1 の前に列を新規作成します。次に、作成した列の幅を 72 ポイント (2.54 センチ) に設定します。

With ActivePresentation.Slides(2).Shapes(5).Table
    .Columns.Add(1).Width = 72
End With
						

NamedSlideShows オブジェクトの場合

次の使用例は、作業中のプレゼンテーションに、スライド 2、7、および 9 を含むクイック ショーという名前が付いた目的別スライド ショーを追加し、目的別スライド ショーを実行します。

Dim qSlides(1 To 3) As Long
With ActivePresentation
    With .Slides
        qSlides(1) = .Item(2).SlideID
        qSlides(2) = .Item(7).SlideID
        qSlides(3) = .Item(9).SlideID
    End With
    With .SlideShowSettings
        .NamedSlideShows.Add Name:="クイック ショー", SafeArrayOfSlideIDs:=qSlides
        .RangeType = ppShowNamedSlideShow
        .SlideShowName = "クイック ショー"
        .Run
    End With
End With
						

Presentations オブジェクトの場合

次の使用例は、プレゼンテーションを作成し、このプレゼンテーションにスライドを追加し保存します。

With Presentations.Add
    .Slides.Add Index:=1, Layout:=ppLayoutTitle
    .SaveAs "Sample"
End With
						

PrintRanges オブジェクトの場合

次の使用例は、前に定義した印刷範囲を解除し、作業中のプレゼンテーションのスライド 1、スライド 3 から 5、スライド 8 と 9 を印刷します。

With ActivePresentation.PrintOptions
    .RangeType = ppPrintSlideRange
    With .Ranges
        .ClearAll
        .Add Start:=1, End:=1
        .Add Start:=3, End:=5
        .Add Start:=8, End:=9
    End With
End With
ActivePresentation.PrintOut
						

Rows オブジェクトの場合

次の使用例は、既存の表の最後に行を作成し、その行の高さを 54 ポイント (1.9 センチ) に設定します。

With ActivePresentation.Slides(2).Shapes(5).Table
    .Rows.Add.Height = 54
End With
						

Slides オブジェクトの場合

次の使用例は、作業中のプレゼンテーションの先頭にタイトル プレースホルダを含むスライドを追加します。

ActivePresentation.Slides.Add Index:=1, Layout:=ppLayoutTitleOnly
						

次の使用例は、作業中のプレゼンテーションの最後に空白のスライドを追加します。

With ActivePresentation.Slides
    .Add Index:=.Count + 1, Layout:=ppLayoutBlank
End With
						

TabStops オブジェクトの場合

次の使用例は、作業中のプレゼンテーションのスライド 1 の図形 2 のテキストに 5.8 センチ (144 ポイント) の位置に左揃えのタブ位置を設定します。

Application.ActivePresentation.Slides(1).Shapes(2).TextFrame _
    .Ruler.TabStops.Add Type:=ppTabStopLeft, Position:=144
						

Tags オブジェクトの場合

次の使用例は、作業中のプレゼンテーションのスライド 1 に対し、優先度という名前のタグを追加し、その名前タグの値を設定します。

With Application.ActivePresentation.Slides(1).Tags
    '名前タグの値を設定します。
    .Add Name:="名前", Value:="新しい値"
    '値 "低" と共に "優先度" タグを追加します。
    .Add Name:="優先度", Value:="低"
End With
						

ExtraColors オブジェクトの場合

次の使用例は、色がまだ追加されていない場合、作業中のプレゼンテーションに追加色を追加します。

ActivePresentation.ExtraColors.Add RGB(Red:=69, Green:=32, Blue:=155)