Application オブジェクト

Microsoft Access Visual Basic のリファレンス

Application オブジェクト

Application
複数のオブジェクト

Application オブジェクトは、アクティブな Access アプリケーションを参照するために使用します。

使い方

Application オブジェクトには、すべてのオブジェクトとコレクションが含まれています。

Application オブジェクトを使用すると、Access アプリケーション全体にメソッドやプロパティ設定を適用することができます。たとえば、Application オブジェクトの SetOption メソッドを使用して、Visual Basic からデータベース オプションを設定できます。次の例では、[オプション] ダイアログ ボックスの [表示] タブにある [表示] の [ステータス バー] チェック ボックスをオンにします。

Application.SetOption "Show Status Bar", True
		

Access は、オートメーションをサポートした COM コンポーネントです。オートメーションは、従来 OLE オートメーションと呼ばれていました。オートメーションをサポートする別のアプリケーションから Application オブジェクトを使って、Access オブジェクトを操作できます。

たとえば、Visual Basic は COM コンポーネントです。Visual Basic から Access データベースを開き、そのオブジェクトを使って作業することができます。まず、Visual Basic から Office Access 2003 オブジェクト ライブラリへの参照を作成します。次に、Application クラスの新しいインスタンスを作成し、オブジェクト変数に代入します。

Dim appAccess As New Access.Application
		

キーワード New をサポートしていないアプリケーションでは、CreateObject 関数を使って Application クラスの新しいインスタンスを作成できます。

Dim appAccess As Object
Set appAccess = CreateObject("Access.Application")
		

Application クラスのインスタンスを新しく作成すると、OpenCurrentDatabase または NewCurrentDatabase メソッドを使用して、データベースを開いたり、新しく作成できます。その後、Application オブジェクトのプロパティを設定したり、メソッドを呼び出すことができます。Application オブジェクトの CommandBars プロパティを使って CommandBar オブジェクトへの参照を取得すると、この参照を使ってすべての Office 2003 の CommandBar オブジェクトおよびコレクションにアクセスできます。

また、Application オブジェクトによって他の Access オブジェクトを操作することもできます。たとえば、Access の DoCmd オブジェクトの OpenForm メソッドを使用して、Excel から Access のフォームを開くことができます。

appAccess.DoCmd.OpenForm "受注"
		

オートメーションによる参照の作成とオブジェクトの制御の詳細については、COM コンポーネントとして機能するアプリケーションのマニュアルを参照してください。