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コントロール テンプレートの概要

テンプレートは、一般に、ASP.NET モバイル コントロールの外観を変えたり、表現を豊かにしたりするために使用します。たとえば、ヘッダー テンプレートやフッター テンプレートを定義することで、List コントロールの外観を拡張できます。テンプレートは、HTML や WML のタグなどのマークアップ言語の要素とサーバー コントロールから構成されます。

コントロール用の各テンプレートには、デバイス フィルタが 1 つ関連付けられています。デバイス フィルタが true と評価された場合は、アプリケーションはテンプレートのコンテンツを表示します。コントロールによっては、デバイス フィルタ 1 つについてテンプレートを 1 つ持つものがあります。コントロールがデバイス フィルタ 1 つについて複数のテンプレートを持つ場合、そのコントロールにはテンプレート セットがあるといいます。たとえば、List コントロールには、ヘッダー、フッター、項目、代替項目、およびセパレータの各テンプレートを持たせることができます。この 5 つのテンプレートで、List コントロールのテンプレート セットが構成されます。

コントロールは、複数のデバイス フィルタをサポートするので、1 つのコントロールに複数のテンプレート セットを定義できます。利用可能なテンプレートの一覧については、「テンプレートの作成と編集」を参照してください。

テンプレートはスタイルとは異なることに注意してください。テンプレートは、表示するコンテンツとコントロールを定義します。アプリケーションは、テンプレートにアタッチされたコントロールをレンダリングする場合、テンプレートをレンダリングします。ただし、スタイルはコンテンツとコントロールの外観を指定します。アプリケーションは、テンプレートを使用しなくてもスタイルを使用できます。また、アプリケーションは、テンプレート内に定義したモバイル コントロールにスタイルを適用することもできます。

たとえば、アプリケーションは、List コントロールのレイアウト内で色とフォントを設定するスタイルを 1 つまたは複数使用できます。また、List コントロールには、追加のテキストやコントロールを含む 1 つまたは複数のテンプレートをアタッチすることもできます。アプリケーションは、List コントロールをレンダリングするたびに、指定されたスタイルを使用してテンプレートのテキストとコントロールを表示します。

また、アプリケーションは、特定の種類のハードウェア向けにコントロールの外観をカスタマイズする場合にもテンプレートを使用します。モバイル コントロール用のテンプレートは、特定のデバイス フィルタ向けに定義されています。アプリケーションは、実行時にデバイス フィルタが true に評価されるたびに、特定のフィルタに属するテンプレートを使用してコントロールの既定のレンダリングをオーバーライドします。

さらに、ASP.NET モバイル コントロールを使用すると、アプリケーションはデバイスに依存しないテンプレートを使用できます。詳細については、「テンプレート セットとテンプレート コントロール」を参照してください。

ソース ビューでのテンプレートの編集

Visual Studio では、テンプレートをソース ビューで直接編集できます。ただし、デザイン ビューでは各テンプレート内に適切な形式の HTML が必要となります。たとえば、ヘッダー テンプレートに <table> を挿入し、フッター テンプレートに </table> を挿入すると、どちらのテンプレートにも完全な表がないために、デザイン ビューではそれらのテンプレートがレンダリングされません。テンプレート編集モードのときは、デザイン ビューに HTML の形式が適切ではないことを示すエラー メッセージが表示されます。このような場合でも、ソース ビューではテンプレートを編集でき、ページが正しくレンダリングされます。

参照

処理手順

テンプレートの作成と編集

テンプレートの選択

チュートリアル : 特定のデバイスを対象とした ASP.NET モバイル Web ページのカスタマイズ

概念

テンプレート セットとテンプレート コントロール

参照

[テンプレート オプション] ダイアログ ボックス