整数型、長整数型、およびバイト型

Microsoft® Visual Basic® for Applications (VBA) には、整数型 (Integer)、長整数型 (Long)、およびバイト型 (Byte) の 3 種類のデータ型がありますが、いずれも整数を表すことができます。整数型と長整数型は特に使用頻度の高いデータ型です。

整数型と長整数型はいずれも正の数および負の数をとります。この 2 つのデータ型の違いは、数の値の大きさです。整数型の変数は -32,768 ~ 32,767 の範囲の値を受け入れるのに対して、長整数型の変数は -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 の範囲の値をとります。従来、VBA プログラマは、メモリの消費量が比較的少ない整数を使用してきましたが、最近の VBA のバージョンでは、データ型が整数型と指定されている場合であっても、すべての整数値が長整数型に変換されます。つまり、整数型を指定しても、整数型の変数を使用するパフォーマンス上の利点がなくなったわけです。実際、長整数型の変数を使用すると変換作業が不要なため、効率性が向上する場合があります。

バイト型は 0 ~ 255 の範囲に含まれる正の数をとります。バイト型の変数は 1 バイトであり、効率的です。バイト型の変数は、整数値で 255 以下のものをとります。ただし、バイト型は一般的に文字列を対象にした作業で使用されます。文字列での作業では、文字列をバイトの配列に変換するとパフォーマンスが向上する場合があります。

参照

数値を使用する | ブール型 | 浮動小数点数型 | 通貨型および小数型 | 変換、端数の処理、および切り捨て | 数値の形式を設定する | Mod 演算子を使用する | 数値型の配列で計算を実行する