振り返り会議

振り返り会議は、スプリント レビュー会議の後、スプリントの最終日に行います。 この会議では、スクラム プロセスにおけるそれまでのチームの作業について調査および検討します。 この分析に基づいてプロセスを調整することで、チームの有効性、生産性、品質、および満足度を向上させることができます。 アジャイルの基本原則である自己組織化には、この会議とそれに基づく改善が不可欠です。 詳細については、「アジャイルの基本原則と価値 (Jeff Sutherland 著)」を参照してください。

スプリントに割り当てられていたすべてのユーザー ストーリーを完了できなかった場合は、振り返り会議でその理由について話し合います。 チームは、プロセスを調整することでそのような問題を減らすことができないかどうかを検討します。 また、チームの全体的な有効性、生産性、品質、およびプロジェクトに対するチームの満足度に影響を及ぼした懸案事項についても話し合います。

たとえば、チームの中で 1 人だけが行うことができるいくつかのタスクがチームにあったとします。 そのような専門分野の切り分けにより、スプリントの成功を脅かすクリティカル パスが作成されました。 このチーム メンバーは、スプリントの間に長時間働かざるを得ませんでした。一方、他のチーム メンバーは、これらのタスクを処理する手助けができないということにいらだちを覚えました。 チームは、エクストリーム プログラミングを実践して、時間をかけてこの問題を修正することを決めました。

場合によっては、改善を実装するための作業が必要になることがあります。 たとえば、失敗したビルドの処理に膨大な時間を費やしているチームがあるとします。 このチームは、継続的インテグレーションを実装することを決定しました。 このとき、チームは、定期的なビルド プロセスを中断させる危険を冒したくありませんでした。 そこで、チームは、稼動ビルドでの運用の前に、数時間を費やして試験ビルドをセットアップしました。 チームは、スパイクを作成し、製品バックログの残りの部分に対して作業の優先度付けを行いました。

効果的な振り返り会議を行う方法の詳細については、『Project Retrospectives: A Handbook for Team Reviews』および『Agile Retrospectives』の各 Web リソースを参照してください。

参照

その他の技術情報

スクラム

会議 (アジャイル)

チーム ロール

MSF for Agile Software Development v5.0