ID2D1GeometrySink インターフェイス

直線、弧、3 次ベジエ曲線、および 2 次ベジエ曲線を格納できるジオメトリ パスを示します。

実装するタイミング

ジオメトリのすべての内容を再度読み取る場合にこのインターフェイスを実装します。それ以外のシナリオでは、Direct2D によって提供される実装を使用します。

メンバー

ID2D1GeometrySink インターフェイス の継承元は次のとおりです: ID2D1SimplifiedGeometrySink. ID2D1GeometrySink は次のメンバーも定義します:

  • メソッド

メソッド

ID2D1GeometrySink インターフェイス は次の項目を定義します: メソッド.

メソッド 説明
AddArc

1 つの弧を作成してパス ジオメトリに追加します (オーバーロードは 2 つ)。

AddBezier

現在の点と指定された終点との間に 3 次ベジエ曲線を作成してジオメトリ シンクに追加します (オーバーロードは 2 つ)。

AddLine

現在の点と指定された終点との間に線分を作成してジオメトリ シンクに追加します。

AddQuadraticBezier

現在の点と指定された終点との間に 2 次ベジエ曲線を作成してジオメトリ シンクに追加します (オーバーロードは 2 つ)。

AddQuadraticBeziers

一連の 2 次ベジエ曲線を配列として単一の呼び出しに追加します。

 

解説

ID2D1GeometrySink インターフェイスは、弧と 2 次ベジエ曲線のサポートに加え、単一の直線と 3 次ベジエ曲線を追加する関数も追加されるように、ID2D1SimplifiedGeometrySink インターフェイスを拡張します。

ジオメトリ シンクは 1 つ以上の図で構成されます。各図は、1 つ以上の直線、曲線、または弧の線分で構成されます。図を作成するには、BeginFigure メソッドを呼び出し、図の始点を指定して、その Add メソッド (AddLine や AddBezier など) を使用して線分を追加します。線分の追加が完了したら、EndFigure メソッドを呼び出します。この一連の操作を繰り返して、さらに図を作成することができます。図の作成が完了したら、Close メソッドを呼び出します。

次の例では、ID2D1PathGeometry を作成してシンクを取得し、シンクを使用して砂時計の図形を定義します。完全な例については、「複雑な図形を描画して塗りつぶす方法」を参照してください。

  ID2D1GeometrySink *pSink = NULL;

// Create a path geometry.
if (SUCCEEDED(hr))
{
    hr = m_pD2DFactory->CreatePathGeometry(&m_pPathGeometry);

    if (SUCCEEDED(hr))
    {
        // Write to the path geometry using the geometry sink.
        hr = m_pPathGeometry->Open(&pSink);

        if (SUCCEEDED(hr))
        {
            pSink->BeginFigure(
                D2D1::Point2F(0, 0),
                D2D1_FIGURE_BEGIN_FILLED
                );

            pSink->AddLine(D2D1::Point2F(200, 0));

            pSink->AddBezier(
                D2D1::BezierSegment(
                    D2D1::Point2F(150, 50),
                    D2D1::Point2F(150, 150),
                    D2D1::Point2F(200, 200))
                );

            pSink->AddLine(D2D1::Point2F(0, 200));

            pSink->AddBezier(
                D2D1::BezierSegment(
                    D2D1::Point2F(50, 150),
                    D2D1::Point2F(50, 50),
                    D2D1::Point2F(0, 0))
                );

            pSink->EndFigure(D2D1_FIGURE_END_CLOSED);

            hr = pSink->Close();
        }
        SafeRelease(&pSink);
    }
}

要件

クライアントの最小要件

Windows 7, Windows Vista SP2 および Windows Vista 用のプラットフォーム更新プログラム

サーバーの最小要件

Windows Server 2008 R2, Windows Server 2008 SP2 および Windows Server 2008 用のプラットフォーム更新プログラム

ヘッダー

D2d1.h

ライブラリ

D2d1.lib

DLL

D2d1.dll

参照

ジオメトリの概要

複雑な図形を描画して塗りつぶす方法