クエリ フィールド、演算子、値および変数

更新 : 2010 年 7 月

Visual Studio Team Foundation Server 2010 で作業項目の検索クエリを作成する場合は、検索する作業項目のセットを指定する 1 つ以上の句を定義できます。 それぞれの句では、フィールド、演算子、値/変数を指定できます。 たとえば、特定のチーム プロジェクトのすべての作業項目は、[チーム プロジェクト] フィールド、等記号 (=) 演算子、チーム プロジェクトの名前を値として指定することで検索できます。 値を指定する代わりに、現在のチーム プロジェクトを表す @Project などの変数も指定できます。

サンプルのクエリ句

および/または

フィールド

演算子

AND

チーム プロジェクト

=

@Project

クエリの一般的な情報の詳細については、「バグ、タスク、およびその他の作業項目の検索」を参照してください。 ショートカット キーを使用したクエリ エディターまたはクエリ ビュー内での移動方法については、「クエリ エディターおよびクエリの結果ビューのショートカット キー」を参照してください。

このトピックの内容

  • および/または

  • クエリ フィールドと値

  • クエリ演算子

  • クエリ変数

クエリ句を定義するためのチェック リスト

  1. 最初の行の [フィールド] 列見出しの下をクリックし、下向きの矢印をクリックして使用できるフィールドを表示し、一覧から項目をクリックします。

    詳細については、「クエリ フィールドと値」を参照してください。

  2. 同じ行の [演算子] 列見出しの下をクリックし、下向きの矢印をクリックして使用できる演算子を表示し、一覧から項目をクリックします。

    詳細については、「演算子」を参照してください。

  3. 同じ行で、[値] 列見出しの下をクリックします。

  4. 値を入力するか、下向きの矢印をクリックして一覧から項目をクリックします。

  5. 変数を使用して現在のチーム プロジェクト、ユーザーまたはデータを指定する方法の詳細については、「変数」を参照してください。

  6. 句を追加するには、[新しい条件節を追加するにはここをクリックします] をクリックします。

    句は必要に応じて、句の末尾への挿入、既存の句の後への挿入 (クエリ句の挿入)、削除 (クエリ句の削除)、グループ化 (クエリ句のグループ化)、およびグループ化の解除 (クエリ句のグループ解除) を行うことができます。 また、句の内容をコピーして、新しい場所に貼り付けることもできます。 詳細については、「クエリのフィルター条件の指定」を参照してください。

および/または

この列を使用すると、句のテスト方法を指定できます。 この句および前の句の両方の抽出条件を満たす作業項目を検索する場合は、[AND] を指定します。 この句または前の句のいずれかの抽出条件を満たす作業項目を検索する場合は、[OR] を指定します。

クエリ フィールドと値

各フィールドの値を指定するときは、値がそのフィールドのデータ型に適合している必要があります。 Team Foundation のすべてのフィールドには、次の表で示されたデータ型のいずれかが設定されています。

データ型

格納されるデータ

DateTime

世界協定時刻 (UTC: Coordinated Universal Time) の日時。 @Today や @Today-1 などの変数や、「1/1/2009」などの値を指定できます。

Double

0.2、3.5 などの実数。

GUID

一意の ID を表す文字列。

HTML

書式付き説明をサポートする文字列。

Integer

0、1、2、34 などの符号付き 32 ビット整数。

PlainText

作業項目に定義されている [説明] フィールドや [履歴] フィールドなどの長い説明をサポートする文字列。 PlainText フィールドに含まれる語句やキーワードに基づいて、作業項目を検索できます。

String

最大 255 文字の Unicode 文字を含む文字列。

TreePath

区分パスやイテレーション パスなどの分岐ツリー構造。 有効値の一覧で項目をクリックする必要があります。 同じツリー構造またはツリー構造の下で作業項目を検索できます。

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クエリ演算子

次の表のクエリ演算子を使用すると、句内の各値を対応する作業項目内の値に関連付ける方法を指定できます。 作業項目フィールドに割り当てられるデータ型の詳細については、「システム フィールドおよび MSF のプロセス テンプレートで定義済みのフィールドの使用」を参照してください。

クエリ演算子

作業項目の値が抽出条件と一致した場合に作業項目が返される

適用可能なデータの種類

=

句内の値と一致する。

数値、テキスト、日付、ツリー

<>

句内の値と一致しない。

数値、テキスト、日付、ツリー

>

句内の値より大きい。

数値、テキスト、日付

<

句内の値より小さい。

数値、テキスト、日付

>=

句内の値より大きいか等しい。

数値、テキスト、日付

<=

句内の値より小さいか等しい。

数値、テキスト、日付

=[フィールド]

指定したフィールドに含まれる値と一致する。

指定されたフィールドと同じデータ型のフィールドの名前

<>[フィールド]

指定したフィールドに含まれる値と一致しない。

指定されたフィールドと同じデータ型のフィールドの名前

>[フィールド]

指定したフィールドに含まれる値より大きい。

指定されたフィールドと同じデータ型のフィールドの名前

<[フィールド]

指定したフィールドに含まれる値より小さい。

指定されたフィールドと同じデータ型のフィールドの名前

>=[フィールド]

指定したフィールドに含まれる値より大きいか等しい。

指定されたフィールドと同じデータ型のフィールドの名前

<=[フィールド]

指定したフィールドに含まれる値より小さいか等しい。

指定されたフィールドと同じデータ型のフィールドの名前

次の値を含む

句内にテキスト値が含まれる。

テキスト

次の値を含まない

句内にテキスト値が含まれない。

テキスト

範囲内

区切られた値と一致する。 たとえば、ID が 100、101 および 102 の作業項目は、[ID] フィールドにこれらの値を指定すると検索できます。

重要 :重要
値は、クライアント コンピューターに定義されている地域設定に対応するリスト区切り記号で区切ります。たとえば、コンマ (,) を使用できます。

数値、テキスト、日付、ツリー

グループ内

句内のグループのメンバーである値と一致する。 Team Foundation Server の既定グループ、カスタム グループ、またはカテゴリ グループを指定できます。 たとえば、貢献者グループのメンバーに割り当てられているすべての作業項目を検索するクエリを作成できます。

メモメモ
セキュリティ グループや配布グループを値として指定することはできません。

Team Foundation Server のユーザー グループまたはカテゴリ グループの名前と一致する文字列です。

メモメモ
[グループ内] 演算子は、文字列型を使用しているフィールドまたは [作業項目の種類] フィールドにのみ使用できます。

カテゴリ グループの詳細については、「カテゴリへの作業項目の種類のグループ化」を参照してください。

グループ外

句内のグループのメンバーである値と一致しない。

Team Foundation Server のユーザー グループまたはカテゴリ グループの名前と一致する文字列です。

メモメモ
[グループ外] 演算子は、文字列型を使用しているフィールドまたは [作業項目の種類] フィールドにのみ使用できます。

カテゴリ グループの詳細については、「カテゴリへの作業項目の種類のグループ化」を参照してください。

次の値と等しかったことがある

句内の値が前のいずれかと一致する。

テキスト、日付

次の値の下

句内の値と一致するか、または句内のノードの下に含まれる。

ツリー

次の値の下ではない

句内の値と一致せず、かつ句内のノードの下に含まれない。

ツリー

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クエリ変数

次の表の変数を使用すると、現在のユーザー、現在のプロジェクト、現在の日付に関連する作業項目を検索できます。

クエリ変数

使用法

@Me

この変数を使用すると、ユーザー エイリアスを含むフィールドで、現在のユーザーのエイリアスを自動検索できます。 たとえば、自分が開いた作業項目を検索するには、[フィールド] 列を [アクティブ化した人] に、[演算子] 列を [=] に、[値] 列を @Me に、それぞれ設定します。

@Project

この変数を使用すると、現在のチーム プロジェクト内の作業項目を検索できます。 たとえば、現在のチーム プロジェクト内のすべての作業項目を検索するには、[フィールド] 列を [チーム プロジェクト] に、[演算子] 列を [=] に、[値] 列を @Project に、それぞれ設定します。

@Today

この変数を使用すると、現在の日付または以前の日付に関連する作業項目を検索できます。 また、@Today 変数から日数を引いた値を使用することもできます。 たとえば、[フィールド] 列を [アクティブ化された日] に、[演算子] 列を [>=] に、[値] 列を @Today - 7 に、それぞれ設定すると、過去 1 週間にアクティブ化されたすべての項目を検索できます。

[Any]

この変数を使用すると、特定のフィールドに定義されている値に関連した作業項目が検索されます。

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参照

処理手順

クエリのフィルター条件の指定

列の追加、削除、順序変更、および並べ替え

作業項目クエリの保存、コピー、名前変更、および削除

作業項目の一覧表示 (既定の単純なリスト)

ダイレクト リンク ビューでの作業項目の表示と変更

ツリー ビューでの作業項目の表示および変更

概念

バグ、タスク、およびその他の作業項目の検索

その他の技術情報

チーム メンバー間での作業項目およびクエリの共有

履歴の変更

日付

履歴

理由

2010 年 7 月

複数の値を指定するときに使用する区切り記号に関する情報が修正されました。

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2010 年 9 月

[グループ内] および [グループ外] 演算子に指定できる値に関する情報が修正されました。

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