レポートデザイナーを使用した詳細レポートの作成

[アーティクル]
08/09/2011

Visual Studio アプリケーションライフサイクル管理 (ALM) の詳細情報を含むレポートを作成することで、チームの進行状況の追跡が簡単になります。たとえば、作業項目のタイトルなどの詳細情報を含むレポートを作成できます。この種のレポートを作成するには、SQL Server のレポートデザイナーと、Visual Studio ALM 用のデータウェアハウスのリレーショナルデータベースを使用します。

最初のレポートを作成した後は、別のデータとレイアウトを使用してレポートを変更できます。たとえば、[担当者] フィールドを使用してテーブルをグループ化できます。

これまでに Visual Studio ALM のレポートを作成したことがない場合は、「Visual Studio ALM のレポートの作成、カスタマイズ、および管理」を参照してください。レポートデザイナーの使用方法の詳細については、Microsoft Web サイトの「レポートデザイナーを使用したレポートのデザインと実装 (Reporting Services)」を参照してください。主に集約情報を表示するレポートを作成するには、「レポートデザイナーと Analysis Services キューブを使用することによる集計レポートの作成」を参照してください。

必要条件

この手順を実行するには、Visual Studio と SQL Server Business Intelligence Development Studio が同じコンピューターにインストールされている必要があります。

注意

Business Intelligence Development Studio をインストールするには、SQL Server のセットアッププログラムを実行し、インストールするコンポーネントを指定するときに、[クライアントコンポーネント] チェックボックスをオンにします。 SQL Server の最新のサービスパックをインストールするには、Microsoft Web サイトの「SQL Server 2008 の最新の Service Pack を入手する方法」を参照してください。

必要なアクセス許可

この手順を実行するには、次のロールのメンバーである必要があります。

Team Foundation Server のデータ層サーバー上にある Visual Studio ALM 用データウェアハウスのリレーショナルデータベースでの TfsWarehouseDataReaders セキュリティロール。詳細については、「Visual Studio ALM 用データウェアハウスのデータベースへのアクセスの許可」を参照してください。
SQL Server Reporting Services の Team Foundation コンテンツマネージャー ロール。詳細については、「Team Foundation Server の管理アクセス許可の設定」を参照してください。

レポートを作成するには

Visual Studio で、レポートサーバープロジェクトを作成または開きます。詳細については、「Visual Studio ALM 用のレポートサーバープロジェクトの作成」を参照してください。
[プロジェクト] メニューの [新しい項目の追加] をクリックします。

[新しい項目の追加] ダイアログボックスが表示されます。
[レポートウィザード] をクリックし、[追加] をクリックします。

レポートウィザードの [データソースの選択] ページが開きます。
[TFSReportDS] 共有データソースをクリックし、[次へ] をクリックします。

ウィザードは [クエリのデザイン] ページに進みます。

注意

指定したデータソースが、Team Foundation Server 用データウェアハウスのリレーショナルデータベースに接続します。詳細については、「Visual Studio ALM におけるレポート作成に必要なデータソースと編集ツールの選択」を参照してください。プロジェクトにこのデータソースがない場合は、作成します。詳細については、「Visual Studio ALM 用のレポートサーバープロジェクトの作成」を参照してください。
[クエリビルダー] をクリックします。

[クエリビルダー] ダイアログボックスが表示されます。

レポートのデータを取得するクエリを作成するには

クエリビルダーツールバーの [汎用クエリデザイナー] をクリックし、クエリデザイナーを有効にします。
クエリビルダーツールバーの [テーブルの追加] をクリックします。

[テーブルの追加] ダイアログボックスが表示されます。
[現在の作業項目] テーブルをクリックし、[追加] をクリックします。
[作業項目] テーブルをクリックし、[追加] をクリックします。

このテーブルには、"作業項目" ディメンションが含まれます。
[Person] テーブルをクリックし、[追加] をクリックし、[閉じる] をクリックします。

このテーブルには、Person ディメンションが含まれます。現在の作業項目のファクトテーブルには、このテーブルの担当者、変更者、作成者の各フィールドへの外部キーがあります。
[作業項目] テーブルで、[System_Title] および [System_State] のチェックボックスをオンにします。
[Person] テーブルで、[Person] のチェックボックスをオンにします。

クエリペインで、Changed By および Created By を使用する句を削除し、次のようなクエリを作成します。

SELECT Person.Person, [Work Item].System_State
FROM   [Current Work Item] INNER JOIN
       [Work Item] ON [Current Work Item].[Work Item] =
       [Work Item].__ID INNER JOIN
       Person ON [Current Work Item].[Assigned To] = Person.__ID

クエリビルダーツールバーの [実行] をクリックしてクエリが動作することを確認し、[OK] をクリックします。

クエリビルダーが閉じ、レポートウィザードの [クエリのデザイン] ページが再び開きます。

レポートのレイアウトをデザインするには

[次へ] をクリックします。

ウィザードは [レポートの種類] ページに進みます。
[テーブル] をクリックし、[次へ] をクリックします。

ウィザードは [テーブルのデザイン] ページに進みます。
[System_Title] をクリックし、[詳細] をクリックします。
[Person] をクリックし、[詳細] をクリックします。
[System_State] をクリックし、[グループ] をクリックし、[次へ] をクリックします。

ウィザードは [テーブルのレイアウトを選択] ページに進みます。
使用するレイアウトオプションをクリックし、[次へ] をクリックします。

ウィザードは [テーブルのスタイルを選択] ページに進みます。
使用するスタイルをクリックし、[次へ] をクリックします。

ウィザードは [レポートウィザードの完了] ページに進みます。
レポートの名前を入力し、[レポートプレビュー] をクリックします。次に、[完了] をクリックして、レポートを作成します。

ウィザードが閉じ、レポートドキュメントウィンドウの [プレビュー] タブが表示されます。

レポートを配置するには

ソリューションエクスプローラーで、レポートをクリックします。
[ビルド] メニューの [ReportName の配置] をクリックします。

重要

レポートの配置を成功させるには、プロジェクトの設定に適切な値を設定する必要があります。詳細については、「Visual Studio ALM 用のレポートサーバープロジェクトの作成」を参照してください。