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Scene 7変化する仕事の多様性に対応

  • 島統括部長のチームが進める PB プロジェクトは、重要な局面を迎えており、誰も休めない状況にあります。
  • しかし、だいぶ落ち着いてきたとはいえ、インフルエンザによるパンデミックが社内に魔の手を伸ばしてきています。

災害復旧、パンデミックにも対応できる PC 環境を安価に構築可能

解説

プライベート ブランド立ち上げに関する情報は、たとえ社員であっても知ることのできない極秘事項です。本プロジェクトに関しては、PC の持ち出しも制限せざるを得ません。

しかし、家族の感染が疑われるだけで自宅待機を余儀なくされるインフルエンザパンデミックなどで仕事が滞ってしまえば、目指していた出荷時期やビジネス チャンスを逃してしまいます。これは、企業としての死活問題にもつながりかねません。

そこで登場するのは Microsoft Virtual Desktop Infrastructure (VDI) です。

VDI におけるデスクトップとは、データ センターで動作する仮想マシンです。利用者はリモート接続し、データ センターで動作する仮想マシンを操作することになるので、データも処理もデータ センター内部で行われ、正しく設定をしておけばデータが外部に漏えいすることはありません。

また、Windows Server 2008 R2 のリモート デスクトップ サービスは、ゲートウェイ機能を提供しているので、VPN を経由せずに社外の PC から接続可能です。いざという時は自宅からアクセスして利用、しかしデータは社内で守るという現実解がここにはあります。

他にも、PB の社外広告 Web ページを開発するチームには、一定期間の契約で参加してくれている外部の方も多いため、シンクライアントを使って仮想デスクトップで仕事をしてもらっています。また、常に全員が出社しているわけではないので、仮想マシンプールを使って、空いている仮想マシンが自動割り当てされるようになっています。

企業として、チームとしてのポリシーを正しく運用しつつも、利用したいときに利用したい場所からアクセスできる状態を作るのが重要なのです。

更に、仕事の多様性が叫ばれる昨今、自宅勤務・時短労働などを受け入れていくのも企業としての義務となりつつあります。労働する場所を限定し、管理することに注力してきた今までと違い、本当の意味での成果と結果に目を向け、働く人たちをうまく活用していく、それを支えるのも IT の役割ではないでしょか。

要素技術

Microsoft Virtual Desktop Infrastructure (VDI)

Windows Server ターミナル サービス

Windows Server 2008 R2 リモート デスクトップ サービス