Share via


Web ページを表示させる方法について ~ WebBrowser コントロール~

Cc440906.download(ja-jp,MSDN.10).gif サンプル コードのダウンロード (vbmigtips_WebBrower, 495 KB)

※ このサンプルをお使いいただくためには、Visual Studio 2005 Beta 2 が必要です。

Web ページを表示させたい場合、WebBrowser コントロールを使用します。そこで今回は、Visual Basic 6.0 と Visual Basic 2005 のそれぞれの環境で Web ページを表示させるための WebBrowser コントロールについて紹介します。

Visual Basic 6.0 では、標準コントロールとしてサポートされていません。そのため、まず、[プロジェクト]メニューの[コンポーネント]を選択して、[コンポーネント]ダイアログを開きます。表示されたダイアログの[コントロール]タブで、「Microsoft Internet Control」にチッェクを付け、[OK]ボタンをクリックします。すると、ツールボックスに WebBrowser が追加されます。

次に、ツールボックスに追加された WebBrowser コントロールを Form に貼り付け、下記のコードを実装します。

Private Sub Form_Load()
WebBrowser1.Navigate ("https://www.microsoft.com/japan/msdn/vbasic/migration/tips/")
End Sub

リスト

上記(リスト1)の「WebBrowser1.Navigate ("https://www.microsoft.com/japan/msdn/vbasic/migration/tips/")」で指定したURL のページを参照します。上記を実装し、プロジェクトを実行すると、図1 のように、指定した Web ページが表示されます。

 Cc440906.WebBrower01(ja-jp,MSDN.10).jpg
 図1

このように、Visual Basic 6.0 で Web ページを表示させる場合、ActiveX コントロールの WebBrowser を使用していました。一方、Visual Basic 2005 では、標準で Windows コントロールに WebBrowser コントロールが追加されました(図2)。

 Cc440906.WebBrower02(ja-jp,MSDN.10).jpg
 図2

そのため、図1 のように Web ページを表示するアプリケーションを作成する場合、まず、Form に WebBrowser コントロールを貼り付け、Url プロパティに表示する Web ページの URL を指定します(図3)。

 Cc440906.WebBrower03(ja-jp,MSDN.10).jpg
 図3

プロジェクトを実行すると、図1 のように、指定した Web ページが表示されます。

このように、Visual Basic 2005 では WebBrowser コントロールが Windows コントロールに追加されたことにより簡単に Web ページを表示するアプリケーションを作成できるようになりました。この WebBrowser コントロールは、Visual Basic 2005 から新たに Windows コントロールに追加されたため、それ以前の Visual Basic .NET で Web ページを表示するアプリケーション(図1)を作成する場合、Visual Basic 6.0 と同様に、ActiveX コントロールを使用します。

Tips
上記では、Visual Basic 2005 で Web ページを表示するアプリケーションを新規に作成する方法を紹介しました。しかし、Visual Basic 2005 では、Visual Basic 6.0 で作成したプロジェクトを簡単にアップグレードできるアップグレードウィザードがサポートされています。このアップグレードウィザードを使用した場合、Visual Basic 6.0 で追加していた ActiveX コントロールの WebBrowser は、標準コントロールに変換されます。しかし、ActiveX コントロールの WebBrowser の機能まで変換することができないため、図4 のようにエラーが発生してしまいます。

 Cc440906.WebBrower04(ja-jp,MSDN.10).jpg
 図4

Visual Basic 6.0 で ActiveX コントロールの WebBrowser を使用したアプリケーションをアップグレードウィザードによって Visual Basic 2005 へ変換する場合は、注意が必要となります。