Web ページを表示させる方法について ~ WebBrowser コントロール~
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※ このサンプルをお使いいただくためには、Visual Studio 2005 Beta 2 が必要です。
Web ページを表示させたい場合、WebBrowser コントロールを使用します。そこで今回は、Visual Basic 6.0 と Visual Basic 2005 のそれぞれの環境で Web ページを表示させるための WebBrowser コントロールについて紹介します。
Visual Basic 6.0 では、標準コントロールとしてサポートされていません。そのため、まず、[プロジェクト]メニューの[コンポーネント]を選択して、[コンポーネント]ダイアログを開きます。表示されたダイアログの[コントロール]タブで、「Microsoft Internet Control」にチッェクを付け、[OK]ボタンをクリックします。すると、ツールボックスに WebBrowser が追加されます。
次に、ツールボックスに追加された WebBrowser コントロールを Form に貼り付け、下記のコードを実装します。
Private Sub Form_Load()
WebBrowser1.Navigate ("https://www.microsoft.com/japan/msdn/vbasic/migration/tips/")
End Sub
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リスト
上記(リスト1)の「WebBrowser1.Navigate ("https://www.microsoft.com/japan/msdn/vbasic/migration/tips/")」で指定したURL のページを参照します。上記を実装し、プロジェクトを実行すると、図1 のように、指定した Web ページが表示されます。
図1
このように、Visual Basic 6.0 で Web ページを表示させる場合、ActiveX コントロールの WebBrowser を使用していました。一方、Visual Basic 2005 では、標準で Windows コントロールに WebBrowser コントロールが追加されました(図2)。
図2
そのため、図1 のように Web ページを表示するアプリケーションを作成する場合、まず、Form に WebBrowser コントロールを貼り付け、Url プロパティに表示する Web ページの URL を指定します(図3)。
図3
プロジェクトを実行すると、図1 のように、指定した Web ページが表示されます。
このように、Visual Basic 2005 では WebBrowser コントロールが Windows コントロールに追加されたことにより簡単に Web ページを表示するアプリケーションを作成できるようになりました。この WebBrowser コントロールは、Visual Basic 2005 から新たに Windows コントロールに追加されたため、それ以前の Visual Basic .NET で Web ページを表示するアプリケーション(図1)を作成する場合、Visual Basic 6.0 と同様に、ActiveX コントロールを使用します。
Tips 上記では、Visual Basic 2005 で Web ページを表示するアプリケーションを新規に作成する方法を紹介しました。しかし、Visual Basic 2005 では、Visual Basic 6.0 で作成したプロジェクトを簡単にアップグレードできるアップグレードウィザードがサポートされています。このアップグレードウィザードを使用した場合、Visual Basic 6.0 で追加していた ActiveX コントロールの WebBrowser は、標準コントロールに変換されます。しかし、ActiveX コントロールの WebBrowser の機能まで変換することができないため、図4 のようにエラーが発生してしまいます。 図4 Visual Basic 6.0 で ActiveX コントロールの WebBrowser を使用したアプリケーションをアップグレードウィザードによって Visual Basic 2005 へ変換する場合は、注意が必要となります。 |