ビジュアライザー

ビジュアライザーは、Visual Studio デバッガー ユーザー インターフェイスのコンポーネントです。 ビジュアライザーは、ダイアログ ボックスまたはその他のインターフェイスを作成して、データ型に適した方法で変数またはオブジェクトを表示します。 たとえば、HTML ビジュアライザーは、HTML 文字列を解釈し、ブラウザー ウィンドウに表示されるとおりに結果を表示します。また、ビットマップ ビジュアライザーは、ビットマップ構造体を解釈し、ビットマップが表すグラフィックを表示します。 一部のビジュアライザーでは、データを表示するだけでなく、変更することもできます。

Visual Studio デバッガーには、6 つの標準的なビジュアライザーが用意されています。 テキスト ビジュアライザー、HTML ビジュアライザー、XML ビジュアライザー、JSON ビジュアライザー: これらのすべてが文字列オブジェクトを処理します。WPF ツリー ビジュアライザー: WPF オブジェクトのビジュアル ツリーのプロパティを表示します。データセット ビジュアライザー: DataSet オブジェクト、DataView オブジェクト、および DataTable オブジェクトを処理します。 その他のビジュアライザーは、今後 Microsoft Corporation からダウンロード可能になる場合があり、サード パーティやコミュニティからも入手できます。 また、独自のビジュアライザーを作成して、Visual Studio デバッガーにインストールすることもできます。

注意

ストア アプリでは、標準的なテキスト、HTML、XML、および JSON ビジュアライザーがサポートされています。カスタム (ユーザーが作成した) ビジュアライザーはサポートされていません。

デバッガーでは、ビジュアライザーは虫眼鏡アイコンで表されます。 デバッガー変数ウィンドウまたは [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスの [データヒント] に虫眼鏡アイコンが表示されている場合、この虫眼鏡をクリックすると、対応するオブジェクトのデータ型に適したビジュアライザーを選択できます。

ビジュアライザーは、.NET Compact Framework ではサポートされていません。

注意

デバッガー ビジュアライザーでは、部分信頼アプリケーションが許可する以上の特権が必要です。この結果、部分信頼コードで動作が停止した場合、ビジュアライザーは読み込まれません。ビジュアライザーを使用してデバッグするには、完全信頼コードを実行する必要があります。

このセクションの内容

方法 : ビジュアライザーを使用する

方法 : ビジュアライザーを記述する

チュートリアル : C# でビジュアライザーを記述する

方法 : ビジュアライザーをインストールする

方法 : ビジュアライザーをテストおよびデバッグする

ビジュアライザー API リファレンス

関連項目

デバッガーでのデータ表示