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証明書検査ツール (Chktrust.exe)

更新 : 2007 年 11 月

証明書検査ツールは、Authenticode 証明書による署名が付いたファイルの有効性をチェックします。

証明書検査ツールは、.NET Framework SDK Version 1.0 および 1.1 にのみ付属しています。新しいバージョンの場合は、代わりに 署名ツール (SignTool.exe) ユーティリティを使用します。

chktrust [/q] [/v] signedFile

パラメータ

引数

説明

signedFile

検査対象の署名を含む署名付きファイル。

オプション

説明

/help

このツールのコマンド構文とオプションを表示します。

/q

発行元を確認できない場合、signedFile のインストールと実行を行うオプションを提供するユーザー インターフェイスは表示されません。

/v

詳細出力モードを指定します。署名付きファイルの有効性に関する詳細情報が表示されます。既定では、簡単な情報が表示されます。

/?

このツールのコマンド構文とオプションを表示します。

解説

Chktrust.exe は、署名付きファイルの有効性を次の手順でチェックします。

  1. ファイルから PKCS #7 署名付きデータ オブジェクトを抽出します。

  2. PKCS #7 署名付きデータ オブジェクトから X.509 証明書を抽出します。

  3. このファイルの新しいハッシュを計算し、それを PKCS #7 オブジェクトに含まれる署名付きハッシュと比較します。

  4. ハッシュが一致する場合、Chktrust.exe は、署名者の X.509 証明書が信頼できるルート証明書に由来する証明書かどうかを検査します。

すべての手順が成功した場合、ファイルは改ざんされていません。また、ファイルに署名した販売元は、信頼できるルート機関から認証されています。

/q オプションを指定しないで有効な署名を持たない signedFile 引数を指定すると、セキュリティ警告のダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログを使用すると、Authenticode 署名がない場合でも、PE ファイルをインストールして実行できます。ソフトウェアや発行者について十分な情報がなかったり、そのファイルをインストールしてもコンピュータに悪影響を及ぼさないことを確認できない場合は、[いいえ] を選択します。[いいえ] ボタンをクリックすると、ファイルのインストールも実行も行われずに、チェックが異常終了したことが報告されます。[はい] ボタンをクリックすると、そのファイルがインストール、実行されて、チェックが正常終了したことが報告されます。

PKCS #7 オブジェクトと証明書の詳細については、プラットフォーム SDK の「About CryptoAPI」を参照してください。

使用例

Chktrust.exe と Microsoft Internet Explorer 4.0 以降を併用するコマンドを次に示します。

chktrust MyProgram.exe

上記のコマンドが成功した場合、チェックされたファイルが有効な署名を持つことを示す、次の出力が表示されます。

MyProgram.exe: Succeeded

参照

参照

.NET Framework ツール

SDK のコマンド プロンプト