デバッガーの有効化

デバッガーを有効にしている場合、ドライバー マネージャーによってデバイスのドライバー ホスト プロセスが開始され、デバッガーへの接続が要求されると、デバッガーが検出されます。デバッガーを有効にするには、レジストリの次のキーの下にある HostProcessDbgBreakOnStart エントリを 0 以外の値に設定します。

  HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\WUDF\Services\{193a1820-d9ac-4997-8c55-be817523f6aa}

   コンピューターの事前の構成では、HostProcessDbgBreakOnStart は 0 に設定されています。つまり、最初はデバッガーを検出しないように構成されています。

HostProcessDbgBreakOnStart の設定で、最初のブレークポイント (IB) のタイムアウト (秒) を構成します。IB のタイムアウトは、既定ではユーザー モード デバッガーを検出するように構成されていますが、HostProcessDbgBreakOnStart 値にハイビット (0x80000000) を設定すると、ユーザー モードとカーネル モードの両方のデバッガーを検出できます。

UMDF では、IB のタイムアウトが経過するまで、1 秒に 1 回ユーザー モード デバッガーを探します。IB のタイムアウト値に達する前にユーザー モード デバッガーが検出されて接続されなかった場合、HostProcessDbgBreakOnStart にハイビットが設定されていれば、カーネル モード デバッガーへの割り込みが試行されます。

IB のタイムアウトを有効にすると、その他の UMDF タイムアウト (プラグ アンド プレイ [PnP] 操作など) は無効になります。UMDF タイムアウトの詳細については、「UMDF でタイムアウトが適用されるしくみ」を参照してください。

デバッガーを有効にするシナリオの例を次に示します。

  • HostProcessDbgBreakOnStart を 0x00000004 に設定

    ユーザー モード デバッガーへの接続が、4 秒経過するまで 1 秒に 1 回試行されます。カーネル モード デバッガーへの接続は試行されません。

  • HostProcessDbgBreakOnStart を 0x80000000 に設定

    すぐにユーザー モード デバッガーへの接続が試行されます。その最初の試行でユーザー モード デバッガーに接続されないと (つまり、1 回だけ接続が試行されます)、カーネル モード デバッガーへの接続が試行されます。

  • HostProcessDbgBreakOnStart を 0x80000004 に設定

    ユーザー モード デバッガーへの接続が、4 秒経過するまで 1 秒に 1 回試行されます。4 秒以内にユーザー モード デバッガーに接続されないと、カーネル モード デバッガーへの接続が試行されます。