最小ハードウェア要件

セクション 1.0 - はじめに

1.1 概要

この仕様では、Windows 10 と、このリリース用に設計されたあらゆる種類のデバイスまたはコンピューターに適用される最小ハードウェア要件を示します。マイクロソフトは、この仕様に記述されている要件に基づいて、Windows 10 OS の構築とテストを行います。

1.1.1 この仕様の目的

この仕様では、以下の動作に必要な最小ハードウェア要件を定義します。

  • Windows 10 を起動して実行する。
  • Windows 10 を更新して保守する。
  • 類似したデバイス/コンピューターと同程度の基本的なユーザー エクスペリエンスを提供する。

この仕様の目的は、OEM、ODM、SoC ベンダー、およびその他のコンポーネントのベンダーである各パートナー様に、Windows 10 を実行するデバイスおよびコンピューターの設計を早期に決断していただけるようにすることです。

この仕様には、Windows 10 を実行するデバイスおよびコンピューターの認定要件や、並外れたユーザー エクスペリエンスを実現するための実装ガイドラインは記載されていません。このガイダンスは後日、別のドキュメントに記載されます。

1.1.2 Windows オペレーティング システム

Windows には次のエディションがあります。

表 1: Windows オペレーティング システム

OS定義
Windows 10 Mobile

モビリティを目的として設計された OS。この OS ではユニバーサル Windows アプリと既存の Windows Phone ストア アプリを実行できます。

Windows 10 Mobile Enterprise

Windows 10 Mobile のエディションの 1 つ。シャーシの実装における柔軟性と、長期間のサービス ライフサイクルを必要とするエンタープライズ デバイス用に構築されています。企業では、プラットフォーム更新を管理できるようになります。

注: この仕様では、Windows 10 Mobile に適用されるほとんどの要件が Windows 10 Mobile Enterprise にも適用されます。追加の要件や例外があれば、その都度明示されます。

Windows 10 デスクトップ エディション (Home、Pro、Enterprise、Education)

デスクトップ エクスペリエンスを使用する従来の PC タスクを実行するために設計された OS。この OS では、ネイティブ Win32 アプリ、ユニバーサル Windows アプリ、および Windows ストアの既存アプリを実行できます。

Windows 10 Enterprise

Windows 10 IoT Core (IoT Core) の業務用デスクトップ エディション。標準的な業務用デバイス、大型タブレット、ステーショナリー コンピューティング デバイスで、高度なロックダウン機能、Windows デスクトップ アプリケーション、Windows アプリをサポートします。

注: この仕様では、デスクトップ エディションの Windows 10 に適用されるすべての要件が Windows 10 Enterprise にも適用されます。Windows 10 Enterprise に固有の追加要件はありません。

Windows Server 2016 Technical Preview

サーバー用に設計および最適化された OS。

IoT Core

ARM、x86、および x64 用に構築された OS。ユニバーサル アプリをサポートし、低コストでフットプリントの小さなデバイスの構築を可能にします。

 

1.1.3 Windows でサポートされるデバイスの種類

表 2 は、Windows を実行できるデバイスの種類と、実行可能なオペレーティング システムのエディションを示しています。デバイスの種類に基づいて OS の要件が異なる場合は、この仕様に相違点を示します。

表 2: Windows 10 用のデバイスの種類

デバイスの種類定義サポートされるプロセッサの種類サポートされる Windows オペレーティング システム
電話移動体通信ネットワーク、タッチ スクリーン、充電可能な電源、およびその他のコンポーネントが単一のシャーシに組み込まれたハンドヘルド デバイス。ARM (32 ビット)、x86 SoCWindows 10 Mobile
タブレットディスプレイ、充電可能な電源、およびその他のコンポーネントが単一のシャーシに組み込まれたデバイス。 接続可能なキーボードはオプションです。 x86 または x64 プロセッサと SoCWindows 10 デスクトップ エディション
ノート PCキーボードが取り付けられているクラムシェル デバイス。x86 または x64 プロセッサと SoCWindows 10 デスクトップ エディション
2 in 1ディスプレイ、充電できる電源、およびポインティング デバイスが、構造的に取り付けられたキーボードと共に単一のシャーシに組み込まれたデバイス。x86 または x64 プロセッサと SoCWindows 10 デスクトップ エディション
オールインワン

次のいずれかを指します。

  • 固定設置型オールインワン PC。単一シャーシ内でディスプレイが他のハードウェア コンポーネントに統合されています。
  • ポータブル型オールインワン PC。自宅やオフィスで持ち運べるように、単一シャーシ内でディスプレイとバッテリが他のハードウェア コンポーネントに統合されています。
x86 または x64 プロセッサと SoCWindows 10 デスクトップ エディション
デスクトップ PC従来のデスクトップ PCx86 または x64 プロセッサと SoCWindows 10 デスクトップ エディション
サーバー従来のサーバー コンピューターx64 プロセッサと SoCWindows Server 2016 Technical Preview
IoT 小型デバイス目的に特化された小型デバイス (ディスプレイ サポートがあるゲートウェイ、ディスプレイ サポートがないゲートウェイなど) ARM (32 ビットのみ) SoC、 x86 または x64 プロセッサと SoCIoT Core

 

フォーム ファクター構成の例については、「フォーム ファクター」をご覧ください。

1.1.4 この仕様の構造

この仕様は、次のセクションに分かれています。

  • セクション 1.2 は、すべての Windows 10 オペレーティング システムのハードウェア要件の大まかな概要を示し、必須またはオプションのコンポーネントを明示します。
  • 以下の各セクションでは、各 OS に固有の詳細な要件について説明します。
    • セクション 2.0: Windows 10 Mobile の最小ハードウェア要件
    • セクション 3.0: Windows 10 デスクトップ エディションの最小ハードウェア要件
    • セクション 4.0: Windows Server 2016 Technical Preview の最小ハードウェア要件
    • セクション 5.0: IoT Core の最小ハードウェア要件
  • セクション 6.0 は、Windows 10 オペレーティング システムの特定のエディションに固有ではない追加コンポーネント要件について説明します。

1.1.5 仕様の更新

将来、要件の変更に伴い、この仕様に対する更新がリリースされる場合があります。

1.1.6 設計の検証と準拠

最終的には、適用されるすべての法令と規制への準拠がデバイスの製造元の責任になります。この仕様または関連ドキュメントに記載されている要件に、適用される法令または規制と食い違っている箇所がありましたら、適切な変更を加えるようマイクロソフトにご一報ください。

1.2 Windows 10 のハードウェア認定要件概要

表 3 は、すべての Windows 10 オペレーティング システムのハードウェア要件の概要を示しています。

  この表では、別途記載がない限り、Windows 10 Mobile 列の要件はすべて Windows 10 Mobile Enterprise にも適用されます。Windows 10 デスクトップ エディション列の要件はすべて、Windows 10 Enterprise にも適用されます。
 

表 3: 最小ハードウェア要件の概要

コンポーネントオペレーティング システム
Windows 10 MobileWindows 10 デスクトップ エディションWindows Server 2016 Technical PreviewIoT Core
プロセッサ

セクション 2.1 に記載されているいずれかの SoC

1 GHz 以上のプロセッサまたは SoC

詳細については、3.1 を参照してください

1.4 GHz 以上の 64 ビット プロセッサまたは SoC

詳細については、4.1 を参照してください

400 MHz 以上の x86/x64 プロセッサまたは ARM SoC

詳細については、5.1 を参照してください

RAM

32 ビット OS の場合は 512 MB 以上

Windows 10 Mobile Enterprise を実行するデバイスの場合は 1 GB 以上

詳細については、2.2 を参照してください

32 ビット OS の場合は 1 GB

64 ビット OS の場合は 2 GB

詳細については、3.2 を参照してください

512 MB

詳細については、4.3 を参照してください

ディスプレイ サポートのないデバイスの場合は、OS に使用できる 256 MB

ディスプレイ サポートのあるデバイスの場合は、OS に使用できる 512 MB (ディスプレイの解像度により異なる)

詳細については、5.2 を参照してください

ストレージ

8 GB のフラッシュ ストレージ

詳細については、2.3 を参照してください

32 ビット OS の場合は 16 GB

64 ビット OS の場合は 20 GB

詳細については、3.3 を参照してください

60 GB

詳細については、4.4 を参照してください

2 GB

詳細については、5.3 を参照してください

セキュリティトラステッド プラットフォーム モジュール (TPM)

必須

詳細については、2.8 を参照してください

オプション

詳細については、3.7 を参照してください

オプション

詳細については、4.7 を参照してください

オプション

詳細については、5.4 を参照してください

UEFI セキュア ブート必須必須オプションオプション
ディスプレイ画面8 インチ未満

タブレット、2 in 1 PC、ノート PC、オールインワンの場合は、8 インチ以上が必要

デスクトップ PC の場合はオプション

オプションオプション
解像度

WVGA、FWVGA、WXGA、qHD、720p (HD)、1080p (FHD)、または WQHD

詳細については、2.4 を参照してください

SVGA (800 x 600) 以上

詳細については、3.4 を参照してください

XGA (1024 x 768) 以上

詳細については、4.5 を参照してください

デザインに依存
ビット深度ピクセルあたり 32 ビット カラーピクセルあたり 32 ビット カラーピクセルあたり 32 ビット カラーデザインに依存

タッチ、タッチ パッド、デジタル ペン

詳細については、6.1 を参照してください

オプションオプションオプションオプション

カメラ

詳細については、6.2.1 を参照してください

背面カメラ

Windows 10 Mobile を実行する電話の場合は必須

Windows 10 Mobile を実行するその他のデバイス、および Windows 10 Mobile Enterprise を実行するデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション
前面カメラオプションオプションオプションオプション

オーディオ

詳細については、6.2.2 を参照してください

オーディオ コーデック ハードウェア

電話の場合は必須

その他のデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション
プライマリ マイク

電話の場合は必須

その他のデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション
セカンダリ マイクオプションオプションオプションオプション
動的ノイズ抑制オプションオプションオプションオプション
スピーカー

Windows 10 Mobile を実行する電話の場合は必須

Windows 10 Mobile を実行するその他のデバイス、および Windows 10 Mobile Enterprise を実行するデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション
イヤホン

電話の場合は必須

その他のデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション

ワイヤレス

詳細については、6.3 を参照してください

2G/2.5G/3G (UMTS/EvDO)/4G (HSPA) セル無線

電話の場合は必須

その他のデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション (データのみ、音声サポートなし)
LTE セル無線オプションオプションオプションオプション (データのみ、音声サポートなし)
Bluetoothオプションオプションオプションオプション
Wi-Fi

電話の場合は必須

その他のデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション
A-GNSS

電話の場合は必須

その他のデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション
FM ラジオオプションサポートされないサポートされないオプション
NFCオプションオプションオプションオプション

ネットワーク

電話の場合は Wi-Fi および移動体通信ネットワークが必須

その他のデバイスの場合は、ネットワーク接続のためのオプション (Wi-Fi など) が 1 つ以上必要

ネットワーク接続のためのオプション (Wi-Fi またはイーサネット アダプターなど) が 1 つ以上必要

以下が必須:

  • ギガビット イーサネット アダプター
  • PXE をサポートするネットワーク アダプター
オプション

センサー

詳細については、6.4 を参照してください

加速度計オプションオプションオプションオプション
磁力計オプションオプションオプションオプション
環境光センサー

オプション

詳細については、2.5.1 を参照してください

オプションオプションオプション
近接センサーオプションオプションオプションオプション
ジャイロスコープオプションオプションオプションオプション

通知

詳細については、6.5 を参照してください

バイブレーション メカニズム

電話の場合は必須

その他のデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション
NLEDオプションオプションオプションオプション

ハードウェア ボタン

電源

必須のボタン、オプションのボタン、サポートされていないボタンについては、2.6 を参照してください

ボタンの動作に関する要件については、6.6 を参照してください

必須のボタン、オプションのボタン、サポートされていないボタンについては、3.6 を参照してください

ボタンの動作に関する要件については、6.6 を参照してください

電源ボタンは必須、その他のすべてのボタンはサポートされていません

ボタンの動作に関する要件については、6.6 を参照してください

ボタンはすべてオプションです

ボタンの動作に関する要件については、6.6 を参照してください

音量を上げる/ 音量を下げる
スタート
戻る/ 検索
カメラ
回転ロック

コネクタ

詳細については、6.7 を参照してください

USBオプションオプションオプションオプション
ヘッドホン/ ヘッドセット ジャック

電話の場合は必須

その他のデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション
microSD カード スロットオプションオプションオプションオプション
ビデオ出力オプション

デスクトップ PC の場合は、1 つ以上のビデオ出力ポートが必須

その他のデバイスの場合はオプション

オプションオプション
SIM スロット

電話の場合は必須

その他のデバイスの場合はオプション

オプションオプションオプション

 

セクション 2.0 - Windows 10 Mobile の最小ハードウェア要件

ここでは、Windows 10 Mobile を実行する任意のデバイスに適用される、詳細なハードウェア要件について説明します。Windows 10 Mobile を実行できるデバイスの一覧については、表 2 を参照してください。適用される可能性のある追加のコンポーネント要件については、セクション 6 を参照してください。

  この仕様では、別途記載がない限り、Windows 10 Mobile の要件はすべて Windows 10 Mobile Enterprise にも適用されます。
 

2.1 SoC

表 4 は、Windows 10 Mobile を実行するデバイスでサポートされる SoC を示しています。SoC ベンダー様から入手可能なすべての公式バリアント (クロック周波数が高いバージョンの SoC など) もサポートされます。

表 4: Windows 10 Mobile を実行するデバイスでサポートされるモデム統合型 SoC

製造元SoC
Qualcomm Technologies, inc.MSM8994、 MSM8992、 MSM8952、 MSM8909、 MSM8208

 

表 5 は、Windows 10 Mobile Enterprise を実行するデバイスでサポートされる追加の SoC を示しています。これらの SoC は移動体通信をサポートしないため、Wi-Fi のみを使用するデバイスまたはネットワーク接続のないデバイス用となります。Windows 10 Mobile Enterprise を実行するデバイスでは、表 4 および表 5 に示されている任意の SoC を使用できます。

表 5: Windows 10 Mobile Enterprise を実行するデバイスでサポートされる、Wi-Fi のみの SoC

製造元SoC
Qualcomm Technologies, inc.APQ8092、 APQ8094、 APQ8009

 

表 6 に示す SoC を搭載した既存の Windows Phone は、Windows 10 Mobile に更新することができます。

表 6: Windows Phone でサポートされ、Windows 10 Mobile に更新できる SoC

製造元SoC
Qualcomm Technologies, inc.MSM8x10、 MSM8x12、 MSM8x26、 MSM8916、 MSM8926、 MSM8x28、 MSM8928、 MSM8974、 MSM8974Pro、 MSM8960、 MSM8260A、 MSM8660A、 MSM8930AA、 MSM8930AB、 MSM8630、 MSM8230、 MSM8627、 MSM8227

 

2.2 メモリ

表 7 は、Windows 10 Mobile を実行するデバイスの RAM 要件を示しています。

表 7: Windows 10 Mobile を実行するデバイスの RAM 要件

ディスプレイの解像度最小 RAM 要件最大 RAM (SoC ベンダー/OEM コンポーネントによる設定)

2560 x 1440 (WQHD)

3 GB135 MB*

1920 x 1080 (FHD)

2 GB115 MB

960 x 540 (qHD)

1280 x 720 (HD/720p)

1280 x 768

1 GB115 MB

800 x 480 (WVGA) ~

854 x 480 (FWVGA)

512 MB90 MB

 

*OEM がハードウェア ベースの DRM 機能を有効にする場合、さらに 350MB 使用できます。

2.3 記憶域

2.3.1 フラッシュ タイプとレイアウト

Windows 10 Mobile を実行するデバイスは、8 GB 以上の非リムーバブル フラッシュ ストレージを内蔵し、e•MMC または UFS とオプションの SD カードを使って、フラッシュ ストレージ システムを実装する必要があります。microSD カード スロットの他の要件については、セクション 6.7.3 を参照してください。

e•MMC は、512 バイトのセクター サイズを使用し、最小 512 KB の RPMB (Replay Protected Memory Block) で構成する必要があります。

UFS は、4K のセクター サイズを使用し、最小 512 KB の RPMB (Replay Protected Memory Block) で構成する必要があります。

フラッシュ システム ストアのレイアウトは、マイクロソフトおよび SoC ベンダーの指定になります。このレイアウトに対してパーティションの追加や削除を行うことはできません。

2.3.2 更新用領域の確保

Windows 10 Mobile を実行するデバイスでは、OEM パートナー様所有のコンポーネントの将来的な更新用に、システム パーティションおよびユーザー パーティションに十分な空き領域を確保する必要があります。詳しくは、Windows 10 パートナー ドキュメントを (公開後に) ご覧ください。

2.3.3 ユーザー フラッシュ

Windows 10 Mobile を実行するデバイスでは、1 GB 以上の非リムーバブル内蔵 eMMC または UFS ストレージをユーザー パーティションとして確保する必要があります。

2.3.4 SD カード

Windows 10 Mobile を実行するデバイスに SD カードを含める場合、この SD カードは SD Association の SD 2.0 仕様または SD 3.0 仕様 (http://www.sdcard.org/) をサポートする必要があります。SD 3.0 仕様には、SD 2.0 との下位互換性があります。

  アップグレードを正しく行うには、8 GB の非リムーバブル フラッシュ ストレージ デバイスに SD カード スロットを含めることをお勧めします。
 

2.3.5 フラッシュ メモリのパフォーマンス

Windows 10 Mobile を実行するデバイスでの eMMC コンポーネントの最小読み取り/書き込み速度は、表 8 に示されている速度以上である必要があります。SD カードについては、最小パフォーマンス要件が指定されていません。

表 8: e•MMC と UFS パフォーマンス要件

読み取りスループット (MBps)¹書き込みスループット (MBps)²読み取り IOPS³書き込み IOPS ⁴待ち時間⁵
10670050ハードウェア ラボ キット (HLK) で提供される記憶域評価ツール (StorageAssessment.exe) を使用する場合、1 つの操作が待ち時間 500 ミリ秒を超えることはできません。また、待ち時間 100 ミリ秒以上の操作の数は、合計操作数の 5% 未満である必要があります。

 

¹ 電話の 100 MB 以上のセクター範囲について、16 KB アラインメントで、64 KB ブロックの持続的なリニア読み取り操作を実施して測定したスループット。

² 電話の 100 MB 以上のセクター範囲について、16 KB アラインメントで、64 KB ブロックの持続的なリニア書き込み操作を実施して測定したスループット。

³ 電話の 100 MB 以上のセクター範囲について、16 KB アラインメントで、64 KB ブロックの持続的なランダム読み取り操作を実施して測定した IOPS。

⁴ 電話の 100 MB 以上のセクター範囲について、16 KB アラインメントで、64 KB ブロックの持続的なランダム書き込み操作を実施して測定した IOPS。

⁵待ち時間は、デバイス上で単一の I/O 操作を完了するために必要な時間です。具体的には、以下の値よりも小さい値として算定されます。

  • I/O が e•MMC デバイスに発行されてから I/O が完了するまでの時間。
  • キューに登録された要求の場合は、前の I/O が完了してから現在の I/O が完了するまでの時間。

2.4 ディスプレイ

2.4.1 解像度、ビット深度、サイズ

電話のディスプレイは、表 9 で示されているいずれかの解像度とサイズのオプションをサポートしている必要があります。

表 9: Windows 10 Mobile でサポートされるディスプレイ

ディスプレイの種類解像度縦横比対角線の長さ
WQHD (QHD)2560 x 144016:95" ~ 7"
1080p (FHD)1920 x 108016:93.7" ~ 7"
720p (HD)1280 x 72016:93.7" ~ 7"
WXGA1280 x 76815:9

3.5" ~ 5"

6.01" ~ 7"

WXGA⁶1280 x 80016:106.01" ~ 7"
qHD⁷960 x 54016:93.7" ~ 6"
FWVGA⁸854 x 48016:93.5" ~ 5"
WVGA800 x 48016:93.5" ~ 5"

 

⁶この解像度はネイティブにはサポートされていません。 Windows Phone 10 は、UI を解像度 1280 x 768 (縦横比 15:9) でレンダリングして未使用ピクセルにはピラーボックスを表示することにより、WXGA 1280 x 800 ディスプレイをサポートします。

⁷Windows Phone 10 は、HD または WVGA から qHD へのスケーリングに加えて、ネイティブ qHD 解像度もサポートします。

⁸FWVGA 解像度では、ソフトウェア ナビゲーション ボタンは常に有効です。

2.4.2 ピクセル縦横比

Windows 10 Mobile を実行するデバイスのディスプレイ ピクセルは、縦横比 1 対 1 の正方形である必要があります。

2.4.3 ディスプレイ パネル ハードウェアのリフレッシュ レート

Windows 10 Mobile を実行するデバイスのディスプレイ パネル ハードウェアは、更新/リフレッシュ レート 59.97 ±0.03 Hz をサポートする必要があります。スマート パネル (セルフ リフレッシュをサポートするパネル) の範囲は、室温 (25˚C) で 59.97 ±3.0 Hz に拡張されます。更新速度とは、ディスプレイ ハードウェアに新しいフレームを送信できる速度です。リフレッシュ レートとは、ディスプレイ ハードウェアが 1 秒間にデータを描画する回数です。この仕様は、すべてのディスプレイ構成と、サポートされているすべてのオーバーレイ モード (プライマリとセカンダリ) に適用されます。

2.4.4 ディスプレイの明るさレベル

Windows 10 Mobile を実行するデバイスのすべてのディスプレイは、最小 16 段階の明るさレベルをサポートする必要があります。

2.5 センサー

2.5.1 環境光センサー

デバイスに環境光センサーが含まれる場合、4 Hz 以上のレポート速度をサポートする必要があります。

2.6 ハードウェア ボタン

表 10 は、Windows 10 Mobile または Windows 10 Mobile Enterprise を実行するデバイスで必須のハードウェア ボタン、オプションのハードウェア ボタン、およびサポートされないハードウェア ボタンを示しています。

この表に含まれていないその他すべてのボタン (OEM 指定によるカスタムのハードウェア ボタンなど) は、オプションです。ハードウェア ボタンの動作に関するその他の要件については、セクション 6.6 を参照してください。

表 10: Windows 10 Mobile および Windows 10 Mobile Enterprise のボタン実装要件

オペレーティング システム電源音量を上げる/音量を下げるスタート戻る/検索カメラ回転ロック
Windows 10 Mobile必須必須WVGA ディスプレイを使用する電話の場合は必須⁶ その他すべてのデバイスではオプション⁷WVGA ディスプレイを使用する電話の場合は必須⁶ その他すべてのデバイスではオプション⁷オプションサポートされない
Windows 10 Mobile Enterprise必須必須オプションオプションオプションサポートされない

 

⁶ WVGA ディスプレイを使用する電話には、(機械式ボタンまたは静電容量式タッチ ボタンとして) ハードウェアに実装された [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンを含める必要があります。WVGA 以外のディスプレイを使用する電話の場合、ハードウェア実装された [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンはオプションです。WVGA 以外のディスプレイを使用する電話に、ハードウェア実装された [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンを含めない場合は、これらのボタンをソフトウェアによって表示できるよう OS を構成する必要があります。詳細については、Windows 10 パートナー ドキュメントをご覧ください (公開後)。

⁷ WVGA 以外のディスプレイを使用する電話については、1 つ前の脚注を参照してください。タブレットおよびその他のデバイスの場合、ソフトウェアによって表示される [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンは常に OS から提供されます。

2.6.1 Windows 10 Mobile を実行する電話のボタン配置要件

ここでは、Windows 10 Mobile を実行する電話に固有のボタン配置要件について説明します。これらの要件は、Windows 10 Mobile または Windows 10 Mobile Enterprise を実行するその他のデバイスには適用されません。図 1 は、電話の [スタート]、[戻る]、および [検索] コントロールの配置を示しています。

図 1: 電話のボタン配置

電話のボタン配置

[スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンは、図 2 に示されているように整列する必要があります。

図 2: 電話のボタンの垂直オフセット制限

電話のボタンの垂直オフセット制限

2.6.1.1 [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンの配置

[スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンは、ディスプレイのすぐ下に配置する必要があります。

各ボタンの相対的な位置は次のとおりです。

  • [スタート] ボタンは、ディスプレイのすぐ下に、電話の水平方向で中央の位置に配置します。
  • [戻る] ボタンは、[スタート] ボタンの左に配置します。
  • [検索] ボタンは、[スタート] ボタンの右に配置します。

その他のボタン、テキスト、ロゴ、グラフィックスは、電話の前面の、[スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンを囲む領域には配置しないでください。この領域は、次のように定義されます。

  • 3 つのボタンから水平方向に左右の領域。
  • 3 つのボタンから垂直方向に上下 4 mm 以内の領域。

図 1 では、この禁止領域を赤い線で囲んで示しています。

2.6.1.2 電源ボタンの配置

図 1 に赤い線で囲んで示されている、電話の前面に禁止領域に電源ボタンを配置しないでください。

2.6.1.3 [音量を上げる] ボタンと [音量を下げる] ボタンの配置

[音量を上げる] ボタンと [音量を下げる] ボタンは、[スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンを囲む領域に重ならないようにする必要があります。

2.6.1.4 カメラ ボタンの配置

カメラ ボタンを実装する場合、電話に配置するための要件は次のとおりです。

  • カメラ ボタンは、自然な横長 (左回転) でのカメラ操作が可能になるように配置する必要があります。
  • カメラ ボタンは、電話を横長 (左回転) に持ち、右人差し指でカメラを操作できるように配置する必要があります。
  • カメラ ボタンは、電話の前面に配置する必要があります。

2.6.1.5 FWVGA での [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタン

FWVGA ディスプレイ パネルを使用する電話では、以下のボタン オプションを使用できます。

  • 機械式または静電容量式の [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンを含めないことができます。この場合、Windows Phone OS は、下部の 54 本のスキャン ラインを予約し、ソフトウェアを使用して [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンをレンダリングします。
  • 機械式または静電容量式の [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンを含めることができます。この場合、OEM は、Windows Phone からネイティブにサポートされている解像度 (スケールアップの場合は WVGA、スケールダウンの場合は HD) を選択する必要があります。そうすると、ディスプレイ ドライバーが出力を拡大/縮小します。別の解像度に拡大/縮小しないで機械式または静電容量式のボタンを使用する FWVGA を選択することはサポートされません。
  FWVGA ディスプレイと MSM8x10 または MSM8x12 のアプリケーション プロセッサの組み合わせを使用する電話は、ソフトウェアでレンダリングした [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンを使用する必要があります。これらの電話では、機械式または静電容量式の [スタート] ボタン、[戻る] ボタン、および [検索] ボタンはサポートされません。
 

2.7 ユーザー補助

規制により TTY サポートが必要な地域の場合、Windows 10 Mobile を実行する電話は、TTY モードをサポートする必要があります。TTY モードでは、3.5 mm のヘッドセット ジャックに接続した標準的な TTY テキスト デバイスとの互換性が必要になります。規制により補聴器両立性 (HAC) が必要な地域の場合、補聴器互換と見なされる最低限の HAC デバイス評価は M3 または T3 です。

アクセシビリティに関する追加ガイダンスについては、セクション 6.9 を参照してください。

2.8 トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM)

Windows 10 Mobile を実行するデバイスには、TPM 仕様の Version 2.0 を実装したトラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) を含める必要があります。TPM は、ファームウェア ベースのソリューションとして SoC に統合することも、ディスクリート コンポーネントとしてデバイスに含めることもできます。TPM 2.0 では、次の要件を満たす必要があります。

  • EK 証明書は、ハードウェア ベンダー様による TPM へのプロビジョニングを事前に行っておくか、初めての起動エクスペリエンスでデバイスが取得できるようにしておく必要があります。
  • 出荷時には SHA-256 PCR バンクを含め、SHA-256 用に PCR 0 ~ 23 を実装しておく必要があります。SHA-1 および SHA-256 の測定に使用できる、切り替え可能な単一の PCR バンクを含めて TPM を出荷することもできます。
  • TPM2_HMAC コマンドをサポートする必要があります。

TPM について詳しくは、TechNet のトピック「トラステッド プラットフォーム モジュール」をご覧ください。

セクション 3.0 - Windows 10 デスクトップ エディションの最小ハードウェア要件

ここでは、デスクトップ エディションの Windows 10 を実行する任意のデバイスに適用される、詳細なハードウェア要件について説明します。デスクトップ エディションの Windows 10 を実行できるデバイスの一覧については、表 2 を参照してください。適用される可能性のある追加のコンポーネント要件については、セクション 6.0 を参照してください。

  この仕様では、デスクトップ エディションの Windows 10 に適用されるすべての要件が Windows 10 Enterprise にも適用されます。
 

3.1 プロセッサ

デスクトップ エディションの Windows 10 を実行するデバイスには、次の要件を満たす 1 GHz 以上のプロセッサまたは SoC が必要です。

  • X86/x64 命令セットとの互換性。
  • PAE、NX、および SSE2 のサポート。
  • CMPXCHG16b、LAHF/SAHF、PrefetchW のサポート (64 ビット OS のインストールの場合)

3.2 メモリ

デスクトップ エディションの Windows 10 を実行するデバイスは、表 11 に示されている RAM 要件を満たす必要があります。

表 11: Windows 10 デスクトップ エディションを実行するデバイスの RAM 要件

OS アーキテクチャRAM 要件
32 ビット1 GB 以上
64 ビット2 GB 以上

 

3.3 記憶域

3.3.1 記憶装置のサイズ

デスクトップ エディションの Windows 10 を実行するデバイスには、表 12 に示されているサイズ要件を満たす記憶装置を搭載する必要があります。

表 12: Windows 10 デスクトップ エディションを実行するデバイスの記憶域サイズ要件

OS アーキテクチャ記憶域容量
32 ビット16 GB 以上
64 ビット20 GB 以上

 

3.3.2 記憶域コントローラー

デスクトップ エディションの Windows 10 を実行するデバイスで使用される記憶域コントローラーは、次の要件を満たしている必要があります。

  • 記憶域コントローラーは、Extensible Firmware Interface (EFI) を使用した起動をサポートし、EDD-3 で定義されているデバイス パスを実装する必要があります。
  • 記憶域のホスト コントローラーとアダプターは、使用するデバイス プロトコルの要件と、デバイス記憶域のバスの種類に関連するすべての要件を満たす必要があります。
  • バス接続されたコントローラーは、PCI Codes and Assignments v1.6 仕様で指定されている適切なクラス/サブクラス コードを実装する必要があります。

3.4 ディスプレイとグラフィックス

3.4.1 解像度、ビット深度、サイズ

デスクトップ エディションの Windows 10 では、ディスプレイの最小解像度として SVGA (800 x 600)、同時出力の色深度としてそれぞれ 32 ビット カラー、最小対角線ディスプレイ サイズとして 8 インチ以上がサポートされます。 デスクトップ エディションの Windows 10 を実行するタブレット、2 in 1 PC、ノート PC には、前に示した最小要件を満たしているディスプレイを含める必要があります。デスクトップ エディションの Windows 10 を実行するデスクトップ PC の場合、ディスプレイはオプションです。

3.4.2 グラフィックス

デスクトップ エディションの Windows 10 を実行するデバイスには、DirectX 9 以降をサポートする GPU を含める必要があります。

3.5 ネットワーク

デスクトップ エディションの Windows 10 を実行するデバイスには、ネットワーク接続のためのオプション (Wi-Fi またはイーサネット アダプターなど) を 1 つ以上含める必要があります。

3.6 ハードウェア ボタン

表 13 は、デスクトップ エディションの Windows 10 を実行するデバイスで必須のハードウェア ボタン、オプションのハードウェア ボタン、およびサポートされないハードウェア ボタンを示しています。この表に含まれていないその他すべてのボタン (OEM 指定によるカスタムのハードウェア ボタンなど) は、オプションです。ハードウェア ボタンの動作に関するその他の要件については、セクション 6.6 を参照してください。

表 13: Windows 10 デスクトップ エディションのボタン実装要件

デバイスの種類電源ボタン[音量を上げる] ボタン/[音量を下げる] ボタン[スタート] ボタン[戻る]/[検索] ボタンカメラ ボタン回転ロック ボタン
タブレット必須必須オプション⁸サポートされないサポートされないオプション
その他のデバイス必須キーボードが取り外し可能なデバイスの場合は必須 その他すべてのデバイスではオプションオプション⁸サポートされないサポートされないオプション

 

⁸ ソフトウェアによって表示される [スタート] ボタンは常に OS から提供されます。

3.7 トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM)

Windows 10 RTM のリリース後から 365 日間、デバイスまたはコンピューターはオプションで TPM をサポートすることができます。デバイスまたはコンピューターで、ファームウェア ベースの TPM が統合されている SoC またはプロセッサが使用されている場合、出荷時にそのデバイスの TPM サポートを有効にしておく必要があります。

この 365 日が経過した後は、すべての新しいデバイスおよびコンピューターに PM 2.0 を実装し、TPM サポートを有効にして出荷する必要があります。

TPM が実装されている場合は、次の要件を満たす必要があります。

  • ハードウェア ベースの TPM では、TPM 仕様の Version 1.2 または 2.0 を実装する必要があります。
  • ファームウェア ベースの TPM では、TPM 仕様の Version 2.0 を実装する必要があります。
  • TPM に Version 2.0 が実装されている場合、この TPM は次の要件を満たす必要があります。
    • EK 証明書は、ハードウェア ベンダー様による TPM へのプロビジョニングを事前に行っておくか、初めての起動エクスペリエンスでデバイスが取得できるようにしておく必要があります。
    • 出荷時には SHA-256 PCR バンクを含め、SHA-256 用に PCR 0 ~ 23 を実装しておく必要があります。SHA-1 および SHA-256 の測定に使用できる、切り替え可能な単一の PCR バンクを含めて TPM を出荷することもできます。
    • TPM2_HMAC コマンドをサポートする必要があります。

TPM を無効にするための UEFI ファームウェア オプションは必須ではありません。特殊な目的の商用システム、ビルド ツー オーダー、およびカスタム イメージを使ったお客様用システムを対象とした OEM システムの場合、TPM サポートを有効にして出荷する必要はありません。

TPM について詳しくは、TechNet のトピック「トラステッド プラットフォーム モジュール」をご覧ください。

セクション 4.0 - Windows Server 2016 Technical Preview の最小ハードウェア要件

ここでは、Windows Server 2016 Technical Preview を実行するコンピューターのみに適用される、詳細なハードウェア要件について説明します。適用される可能性のある追加のコンポーネント要件については、セクション 6.0 を参照してください。

4.1 プロセッサ

Windows Server 2016 Technical Preview を実行するコンピューターには、次の要件を満たす 1.4 GHz 以上の 64 ビット プロセッサまたは SoC が必要です。

  • x64 命令のセットとの互換性。
  • NX および DEP のサポート。
  • CMPXCHG16b、LAHF/SAHF、PrefetchW のサポート。
  • Second Level Address Translation (EPT または NPT) のサポート。

4.2 バス

Windows Server 2016 Technical Preview を実行するコンピューターでは、PCI Express をネイティブ サポートする必要があります。

4.3 メモリ

Windows Server 2016 Technical Preview を実行するコンピューターには、512 MB 以上の RAM を搭載する必要があります。RAM には ECC または同様のテクノロジを使用して、単一のビット エラーによるシステム障害の発生を回避する必要があります。

4.4 記憶域

4.4.1 記憶装置のサイズ

Windows Server 2016 Technical Preview を実行するコンピューターには、60 GB 以上の記憶装置が必要です。

4.4.2 記憶域コントローラー

Windows Server 2016 Technical Preview を実行するコンピューターには、PCI Express アーキテクチャ仕様に準拠した記憶域アダプターを含める必要があります。ハード ディスク ドライブとして分類されるサーバー上の固定記憶域デバイスに、PATA を使用することはできません。Windows Server 2016 Technical Preview では、起動ドライブ、ページング ドライブ、またはデータ ドライブに ATA/PATA/IDE/EIDE を使用することは許可されていません。

4.5 ディスプレイとグラフィックス

4.5.1 解像度とビット深度

Windows Server 2016 Technical Preview では、ディスプレイの最小解像度として XGA (1024 x 768)、同時出力の色深度としてそれぞれ 32 ビット カラーがサポートされます。

4.5.2 グラフィックス

Windows Server 2016 Technical Preview を実行するコンピューターの場合、GPU はオプションです。GPU が含まれている場合は、DirectX 9 以降をサポートする必要があります。

4.6 ネットワーク

Windows Server 2016 Technical Preview を実行するコンピューターには、以下を搭載する必要があります。

  • ギガビット イーサネット アダプター
  • PCI Express アーキテクチャ仕様に準拠しているネットワーク アダプター。
  • プリブート実行環境 (PXE) をサポートするネットワーク アダプター。このネットワーク アダプターは、必要に応じてネットワーク デバッグ (KDNet) をサポートすることができます。

4.7 トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM)

Windows Server 2016 Technical Preview を実行するデバイスまたはコンピューターでは、トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) はオプションです。TPM が実装されている場合は、次の要件を満たす必要があります。

  • ハードウェア ベースの TPM では、TPM 仕様の Version 1.2 または 2.0 を実装する必要があります。
  • ファームウェア ベースの TPM では、TPM 仕様の Version 2.0 を実装する必要があります。
  • TPM に Version 2.0 が実装されている場合、この TPM は次の要件を満たす必要があります。
    • EK 証明書は、ハードウェア ベンダー様による TPM へのプロビジョニングを事前に行っておくか、初めての起動エクスペリエンスでデバイスが取得できるようにしておく必要があります。
    • 出荷時には SHA-256 PCR バンクを含め、SHA-256 用に PCR 0 ~ 23 を実装しておく必要があります。SHA-1 および SHA-256 の測定に使用できる、切り替え可能な単一の PCR バンクを含めて TPM を出荷することもできます。

TPM を無効にするための UEFI ファームウェア オプションは必須ではありません。

TPM について詳しくは、TechNet のトピック「トラステッド プラットフォーム モジュール」をご覧ください。

セクション 5.0 - IoT Core の最小ハードウェア要件

ここでは、IoT Core を実行するデバイスにのみ適用される、詳細なハードウェア要件について説明します。適用される可能性のある追加のコンポーネント要件については、セクション 6.0 を参照してください。

5.1 プロセッサ

IoT Core を実行するデバイスには、次の要件を満たす ARM SoC または x86、x64 プロセッサ/SoC が必要です。

  • x86 プロセッサ/SoC:
    • 400 MHz 以上。
    • x86 命令のセットとの互換性。
    • PAE、NX、および SSE2 のサポート。
  • ARM SoC: セクション 2.1 に記載されている製品に加えて、将来的にさまざまな新しい SoC で IoT Core を使用できるように、パートナー様と共に取り組んでいく予定です。
  デバイスの設計および機能に基づき、より高速なプロセッサ パフォーマンスが必要になる場合もあります。
 

5.2 メモリ

IoT Core を実行するデバイスは、表 14 に示されている RAM 要件を満たす必要があります。

表 14: IoT Core を実行するデバイスの RAM 要件

ディスプレイのサポートRAM 要件*
ディスプレイのサポートなし256 MB 以上を OS で利用可能
ディスプレイのサポートあり512 MB 以上を OS で利用可能

 

* SoC ベンダー/OEM コンポーネントの設定後に必要となる、OS で利用可能な RAM。 デバイスの設計および機能とディスプレイ解像度に基づき、追加の RAM が必要になる場合もあります。

5.3 記憶域

IoT Core を実行するデバイスには、2 GB 以上の記憶域を搭載する必要があります。

  デバイスの設計および機能に基づき、追加の記憶域が必要になる場合もあります。更新機能用に追加の記憶域が必要になる場合もあります。
 

5.4 トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM)

IoT Core を実行するデバイスまたはコンピューターでは、トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) 2.0 はオプションです。これは、ファームウェア ベースのソリューションとして統合することも、ディスクリート コンポーネントとして含めることもできます。実装されている場合、TPM 2.0 は次の要件を満たす必要があります。

  • EK 証明書は、ハードウェア ベンダー様による TPM へのプロビジョニングを事前に行っておくか、初めての起動エクスペリエンスでデバイスが取得できるようにしておく必要があります。
  • 出荷時には SHA-256 PCR バンクを含め、SHA-256 用に PCR 0 ~ 23 を実装しておく必要があります。SHA-1 および SHA-256 の測定に使用できる、切り替え可能な単一の PCR バンクを含めて TPM を出荷することもできます。

将来のリリースの IoT Core では、TPM 2.0 が必須になります。

TPM について詳しくは、TechNet のトピック「トラステッド プラットフォーム モジュール」をご覧ください。

セクション 6.0 - 各コンポーネント共通の最小ハードウェア要件

ここでは、1 つ以上の OS またはデバイスの種類に適用されるコンポーネントの最小要件について説明します。ここに示す各コンポーネントについて指定されている要件は、示されているデバイスにコンポーネントが実装されている場合に適用されます。

このセクションに示すコンポーネントが、各 OS およびデバイスの種類で必須であるかオプションであるかについて確認するには、表 3 を参照してください。

タッチ、タッチ パッド、アクティブ ペン

タッチ ソリューション、高精度タッチ パッド ソリューション、またはアクティブ ペン ソリューションが実装されている場合、ソリューションは、表 15 に示されている要件を満たす必要があります。ユーザー エクスペリエンスと互換性に関する追加ガイダンスについては、ハードウェア ラボ キット内の関連コンテンツを参照してください。

表 15: タッチ、高精度タッチ パッド、およびアクティブ ペンに関する Windows 10 の要件

要件説明
HID 準拠

ソリューションは、タッチ デジタイザーのレポート、ペン デジタイザーのレポート、高精度タッチ パッド デジタイザーのレポートに関する Windows 仕様に基づき、HID 準拠である必要があります (該当する場合)⁹。Windows 10 では、HID 準拠でないソリューションを使用できません。

ソリューションでは、次のオプションのいずれかを使用して入力データを提供する必要があります。

  • Windows に付属しているバス固有の HID ミニポート ドライバーのいずれか (USB、I2C、Bluetooth)。このシナリオでは、タッチ ソリューションはバス固有の HID 要件を満たす必要があります。¹⁰
  • サード パーティの HID ミニポート ドライバー。
  Windows 10 デスクトップ エディションと Windows Server 2016 Technical Preview では、互換性と保守性を確保するために、Windows に付属しているいずれかの HID ミニポート ドライバーの使用をお勧めします。
 
サービス

ソリューションに必要なバス ドライバーとサード パーティ製の HID ミニポート ドライバー (該当する場合) はすべて、Windows Update および出荷時のイメージから入手可能であり、Windows PE で動作可能である必要があります。

注: この要件は、Windows 10 デスクトップ エディションおよび Windows Server 2016 Technical Preview にのみ適用されます。

  この要件は、Windows 10 デスクトップ エディションおよび Windows Server 2016 Technical Preview にのみ適用されます。
 
コンタクト レポート

ソリューションでは、正規のコンタクトをすべてオペレーティング システムに報告する必要があります。ソリューションでは、デバイスに AC 電源と DC 電源のいずれが使用される場合も、誤検知コンタクト レポート (ゴースト ポイントとも呼ばれます) を生成する必要はありません。

誤検知コンタクト レポートを生成すると、デバイスが使用不能になり、ユーザーがデバイスに対する動作 (基本的なサービスまたは操作) を正常に実行できなくなる場合があります。

同時コンタクト レポート

ズームやピンチなどのジェスチャを有効にするには、タッチ/高精度タッチ パッド デジタイザーが、少なくとも 2 件のコンタクトを同時に検出、追跡、レポートできる必要があります。同時コンタクト レポートにおけるユーザー補助の適合性、ユーザー エクスペリエンス、互換性に関する追加ガイダンスについては、ハードウェア ラボ キット内の関連コンテンツを参照してください。

  この要件は、アクティブ ペンには適用されません。
 

 

⁹ レポートの要件については、https://msdn.microsoft.com/library/windows/hardware/jj151569.aspx の各トピックをご覧ください。

¹⁰ HID over I2C の要件については、http://msdn.microsoft.com/library/windows/hardware/Dn642101.aspx をご覧ください。HID over Bluetooth の要件については、http://developer.bluetooth.org/TechnologyOverview/Documents/HID_SPEC.pdf をご覧ください。

6.2 マルチメディア

6.2.1 カメラ

カメラが実装されている場合、このセクションの要件を満たす必要があります。

6.2.1.1 カメラの仕様

カメラは次の要件をサポートする必要があります。

  • カメラには、VGA 以上の解像度が必要です。
  • カメラ ボタンの仕様については、「6.6.3 カメラ ボタンの動作」をご覧ください。
  • カメラでは、自動露出 (AE) と自動ホワイト バランス (AWB) をサポートする必要があります。

オート フォーカスはオプションです。

カメラの機能に関する仕様は、表 16 (静止画像) と表 17 (ビデオ) に示されています。

表 16: カメラ静止キャプチャ機能の仕様

パラメーター最小要件
静止画像の解像度640 x 480 (VGA)
ビューファインダー (プレビュー) の解像度640 x 480 (VGA)、フレーム レート 15 FPS 以上 (背面カメラ、全面カメラ)、照明 200 ルクス以上。 微光状態でも、サポートされているすべての解像度について、10 FPS 以上のフレーム レートを維持する必要があります。これより解像度が高い場合も、デバイスでは、同じフレーム レート要件をサポートする必要があります。
ピクセル縦横比1.0 (1:1) 平方ピクセル
欠陥ピクセル数¹¹中央 50% の画像の欠陥ピクセル数 0、中央 50% の画像以外の軽度の欠陥ピクセル数 10 未満
オート フォーカス範囲¹²10 cm ~ 無限遠

 

¹¹軽度の欠陥: 黒、白、および 18% グレーの対象をイメージングする際に、ピクセルのグレー レベルが周囲のピクセルから 10 ~ 20% 程度逸脱すること。重大な欠陥: 黒、白、および 18% グレーの対象をイメージングする際に、ピクセルのグレー レベルが周囲のピクセルから 20% 以上逸脱すること。

¹²この要件はオート フォーカスが利用可能な場合にのみ適用されます。

表 17: カメラ ビデオ機能の仕様

パラメーター最小要件
ビデオ キャプチャの解像度640 x 480 (VGA)
ビューファインダー (プレビュー) の解像度640 x 480 (VGA)、フレーム レート 15 FPS 以上 (背面カメラ、全面カメラ)、照明 200 ルクス以上。 微光状態でも、サポートされているすべての解像度について、10 FPS 以上のフレーム レートを維持する必要があります。
欠陥ピクセル数¹³中央 50% の画像の欠陥ピクセル数 0、中央 50% の画像以外の軽度の欠陥ピクセル数 10 未満

 

¹³軽度の欠陥: 黒、白、および 18% グレーの対象をイメージングする際に、ピクセルのグレー レベルが周囲のピクセルから 10 ~ 20% 程度逸脱すること。重大な欠陥: 黒、白、および 18% グレーの対象をイメージングする際に、ピクセルのグレー レベルが周囲のピクセルから 20% 以上逸脱すること。

6.2.1.2 カメラ フラッシュ

カメラ フラッシュはオプションです。実装する場合、カメラ フラッシュの機能仕様は表 18 に示されています。

表 18: カメラ フラッシュの要件

パラメーター最小要件
フラッシュの種類キセノン フラッシュまたは、LED 電子フラッシュ。キセノン フラッシュの場合は、カメラのメカニカル シャッターが必須です。
コントロールオンとオフのモードが必要です。 自動モードの設置をお勧めしますが、現時点ではオプションです。 自動モードは、近い将来に必須になるため、できるだけ早くサポートを追加する必要があります。
位置精度フレーム中央から 15% 以内でフラッシュ ピーク

 

6.2.1.3 追加のカメラ

プライマリ カメラ以外にカメラが存在し、静止画像やビデオのキャプチャに使用される場合は、そのカメラも、このセクションに記載されているすべての要件を満たす必要があります。これらの要件は、静止画像やビデオのキャプチャ以外の機能の実装のみを目的として使用されるカメラには適用されません。

6.2.2 オーディオ

6.2.2.1 オーディオのデコードとエンコード

Windows 10 では、オーディオ エンコーダーとデコーダーのソフトウェアを複数提供しています。提供されているコーデックを削除または変更することはできません。マイクロソフトから提供されていない、オーディオ デコーダーまたはエンコーダーのソフトウェアまたはハードウェアを OEM により追加することは可能です。

6.2.2.2 オーディオ コーデック ハードウェア

オーディオ レンダリングまたはキャプチャを実装する場合、オーディオ コーデック ハードウェアは次の要件を満たす必要があります。

  • コーデックは、以下に示す 1 つ以上のビット深度とコンテナーをサポートする必要があります。
    • 8 ビットの (符号なし) 整数
    • 16 ビットの整数
    • 20 ビットの整数、24 ビットのコンテナー
    • 24 ビットの整数
    • 24 ビットの整数、32 ビットのコンテナー
    • 32 ビットの整数
  • コーデックは、以下に示す 1 つ以上のチャネル構成をサポートする必要があります。
    • (モノラル)
    • (ステレオ)
    • 2.1
    • 3.1
    • 4.0
    • 5.0
    • 5.1
    • 7.1
  • サンプルは、整数または IEEE 754 浮動小数点数である必要があります。
  • デバイスで、入力機能と出力機能の両方をサポートする場合、オーディオ デバイスは、独立した各種形式をサポートする必要があります。リソースの制限に依存する指定形式での同時ストリーミングをサポートする必要があります。

6.2.2.3 オーディオ ルーティング

移動体通信がサポートされているデバイスでオーディオを実装する場合、デバイスは、表 18 に示されているソースとターゲットの間でオーディオ出力をルーティングする必要があります。各ターゲットについてルーティング要件が適用されるのは、ターゲットのコンポーネントがデバイスに含まれている場合のみです。

  電話では、表 19 に示されているオーディオのルーティング先がすべて必須です。
 

表 19: 移動体通信がサポートされているデバイスにおけるオーディオ出力のルーティング要件

ターゲット移動体通信の受信ソースの場合移動体通信の受信ソースと移動体通信の発信ソースが混在する場合¹⁵
ハンドセット スピーカー必須該当なし
スピーカー必須該当なし
ワイヤード ヘッドセット/ヘッドホン必須該当なし
Bluetooth ハンズフリー プロファイル必須該当なし
プロセッサオプション必須

 

¹⁵音声通話の録音には、移動体通信の受信と送信の組み合わせが必要です。

移動体通信がサポートされているデバイスでオーディオを実装する場合、デバイスは、表 20 に示されているソースと移動体通信の送信機との間でオーディオ入力をルーティングする必要があります。各ソースについてルーティング要件が適用されるのは、ソースのコンポーネントがデバイスに含まれている場合のみです。

表 20: 移動体通信がサポートされているデバイスにおけるオーディオ入力のルーティング要件

ソースターゲット: 移動体通信の送信機
ハンドセット マイク必須
ワイヤード ヘッドセット マイク必須
Bluetooth ハンズフリー プロファイル マイク必須
プロセッサオプション

 

FM ステレオがサポートされているデバイスでオーディオを実装する場合、デバイスは、表 21 に示されている FM ステレオとターゲットの間でオーディオ出力をルーティングする必要があります。各ターゲットについてルーティング要件が適用されるのは、ターゲットのコンポーネントがデバイスに含まれている場合のみです。

  電話では、表 21 に示されているオーディオのルーティング先がすべて必須です。
 

表 21: FM ステレオがサポートされているデバイスにおけるオーディオ出力のルーティング要件

ターゲットソース – FM ステレオ
スピーカー必須
ワイヤード ヘッドセット マイク必須
プロセッサオプション

 

6.3 ワイヤレス通信

6.3 ワイヤレス通信 Windows 10 を実行するデバイスは、このセクションに記載されているワイヤレス通信の要件を満たす必要があります。

6.3.1 移動体通信

移動体通信接続機能を実装する場合、SoC に統合されているモデムを使用することも、(SoC を使用しないデバイスの場合は) デバイスに内蔵されているかドングルとして取り付けられているモデムを使用することもできます。

SoC に統合されたモデムを使用するデバイスの場合は、次の要件が適用されます。

  • サポートされているのは表 4 および表 6 に示されている Soc のみです。
  • デバイスでは、モデムのインターフェイスとして、Microsoft Radio Interface Layer (RIL) およびモバイル ブロード バンド (MBB) のインターフェイスのみを使用する必要があります。
  • 移動体通信の音声は、Microsoft RIL を使用する 1 台の内蔵モデムでのみサポートされます。この目的での外付けモデムの使用は許可されていません。移動体通信の音声用には、RIL を経由して 1 台のモデムのみがサポートされます。

SoC 外のモデムを使用するデバイスの場合:

  • データ通信専用モデムは、MBIM 1.0 (またはそれ以降) の仕様に準拠する必要があります。
  • データと音声をサポートするモデムは、Microsoft RIL と MBB の仕様に準拠する必要があります。

移動体通信接続機能を実装する場合、モデムは、以下に示すテクノロジの 1 つ以上をサポートする必要があります。

  • ダウンリンク速度 3.6 Mbps 以上、アップリンク速度 2 Mbps 以上の HSPA
  • ダウンリンク速度 7.2 Mbps 以上、アップリンク速度 2 Mbps 以上の HSPA+
  • CDMA2000 1xEV-DO Rev. A
  • CDMA2000 3xEV-DO Rev. B
  • LTE カテゴリ 1、2 以上
  • TD-SCDMA
  • TD-LTE
  • SGLTE

GSM/GPRS/EDGE のみをサポートするモデムは許可されていません。

6.3.2 Bluetooth

Bluetooth を実装する場合、ソリューションでは Bluetooth 4.0 仕様に準拠し、Bluetooth 低エネルギー プロトコルのサポートを含める必要があります。

6.3.3 Wi-Fi

Wi-Fi を実装する場合、ソリューションでは少なくとも 802.11b/g をサポートする必要があります。

6.3.4 A-GNSS

移動体通信がサポートされているデバイスにアシスト型全地球航法衛星システム (A-GNSS) を実装する場合、受信機は、次の仕様に準拠する Secure User Plane Location 実装をサポートする必要があります。

  • OMA-ERP-SUPL-V2_0-20120417-A
  • 3GPP TS 34.171
  • 3GPP TS 36.355
  • TIA/EIA/IS-801-B
  移動体通信事業者から求められている場合を除き、TIA/EIA/IS-801-B 仕様はオプションです。マイクロソフトでは、この仕様への準拠が要求されるのは CDMA ネットワークの移動体通信事業者様のみであると想定しています。
 

中国向けの CDMA がサポートされているデバイスの場合、A-GNSS 受信機で GNSS User Plane 1X もサポートし、次の仕様に順序する必要があります。

  • TIA/EIA/IS-801-1 および IS-801-B
  • CDMA 用 V2 User Plane Location のサポート用として、gpsOne Mobile Station Sensor Interface Application TCP/IP Wrapper Interface Specification (2002 年 9 月 24 日、文書番号 CL93-V2246-1 Rev. B)

GLONASS、BeiDou、Gallileo、および QZSS のサポートはオプションです。これらの組み合わせのソリューションが要求されるのは、一部の国や地域のみです。デバイスの販売先となる国または地域に最も適した組み合わせがサポートされている GNSS チップを選択する必要があります。

A-GNSS のパフォーマンスと電力消費量を最適化するには、半導体ベンダー様の最新ガイドラインに従う必要があります。

6.3.5 FM radio

FM ラジオが実装されている場合、モバイル デバイスでは、アプリケーション プロセッサによって生成されたオーディオを FM オーディオとミックスできる必要があります。表 22 は、FM ラジオに関するその他の技術要件を示しています。

表 22: FM ラジオの技術要件

必要なチューニング機能
周波数サポート全世界 (76 MHz ~ 108 MHz)、50 kHz、100 kHz、および 200 kHz 間隔
プログラム可能なチャンネル間隔50 kHz、100 kHz、または 200 kHz 間隔
自動選局必須
FM チップの初期化/電源オン時間2 秒以下
スイープ時間 (自動検索でチャンネルが見つからなかったとして、88 ~ 108 MHz または 76 ~ 90 MHz、あるいはこれらの逆方向にスイープした場合にかかる合計時間)

16 秒以下 (50 kHz 間隔)

8 秒以下 (100 kHz 間隔)

4 秒以下 (200 kHz 間隔)

必要な追加特性
FM アンテナ必須
RDS/RBDS テキスト表示IEC 62106 Edition 2.0 (2009 年 7 月) RDS 仕様のセクション 5 に指定されている "エラー訂正情報ワード" をハードウェア側で提供する必要があります。

 

6.3.6 近距離無線通信 (NFC)

実装されている場合、NFC 実装は次の要件を満たす必要があります。

  • NFC コントローラー (NFCC) は、NFC フォーラムで指定されたピアツーピア データ交換をサポートする必要があります。
  • NFC コントローラーは、リーダー/ライター モードをサポートする必要があります。デバイスは、このモードのとき、パッシブ タグに格納されている情報にアクセスします。
  • NFC コントローラーは、NFC フォーラムで指定された 3 種類のテクノロジ (下記) をすべて RF レイヤーでサポートする必要があります。
    • ISO/IEC 14443-A
    • ISO/IEC 14443-B
    • ISO/IEC 18092 (Felica)
  • リーダー/ライター モードのとき、NFC コントローラーは、NFC フォーラムで指定されたタグ タイプ (現時点では NFC フォーラム タグ タイプ 1 ~ 4) との相互運用性をサポートする必要があります。
  • カード エミュレーション機能が実装されている場合、NFC コントローラーは、ETSI で指定されている SWP 配線を使用して、既定 (スロット 0) の UICC に接続する必要があります。物理的な制限によりスロット 0 に SWP 配線を接続できない場合は、レジストリ設定を使用して接続先のスロット値を示す必要があります。埋め込みのセキュア エレメントはサポートしないでください。

6.4 センサー

6.4.1 加速度計

デバイスに加速度計センサーを含める場合は、3 軸をサポートする必要があります。

6.4.2 近接センサー

デバイスに近接センサーを含める場合は、デバイス ディスプレイの近くにあるか、デバイス ディスプレイの上部に置かれた物を感知できる向きにセンサーを配置する必要があります。

  デバイスでは、赤外線ベースの近接センサーの代わりに、静電容量方式ベースの近接センシング ソリューションとして、タッチ コントローラーを使用することもできます。
 

6.4.3 ジャイロスコープ

デバイスにジャイロスコープ センサーを含める場合は、3 軸をサポートする必要があります。

6.4.4 磁力計

デバイスに磁力計を含める場合は、3 軸をサポートする必要があります。

6.5 ハードウェア通知

Windows 10 Mobile を実行する電話には、バイブレーションのメカニズム (OS によって制御可能なバイブレーション モーター、バイブレーション スピーカー、ハプティック トランスデューサーなど) を含める必要があります。Windows 10 を実行する他のデバイスでは、バイブレーションのメカニズムはオプションです。電話以外のデバイスにバイブレーションのメカニズムを実装する場合、このメカニズムを OS で制御できるようにする必要はありません。

Windows 10 を実行するデバイスには、必要に応じて通知 LED (NLED) を含めることがあります。

6.6 ハードウェア ボタンの動作

ここでは、ハードウェア ボタンの動作に関する要件を示します。各 OS およびデバイスで、どのハードウェア ボタンが必須またはオプションであるかを確認するには、表 3 の "ハードウェア ボタン" 行をご覧ください。また、Windows 10 Mobile の場合はセクション 2.6、デスクトップ エディションの Windows 10 の場合はセクション 3.6 もご覧ください。

  このセクションに記載されている要件は、Windows 10 Mobile Enterprise には適用されません。マイクロソフトでは、Windows 10 Mobile Enterprise を実行するデバイスに実装するボタンにこのセクションの要件を適用することをお勧めしますが、準拠は必須ではありません。
 

6.6.1 低電力アイドル状態をサポートするデバイスにおけるボタンのウェイクアップ要件

低電力アイドル状態をサポートするデバイスでは、特定のハードウェア ボタンを使用して、サポートされている最低電力のアイドル状態での割り込みと、デバイスのアプリケーション プロセッサのウェイクアップを実行できるようにする必要があります (表 23 を参照)。この機能は、OS の電源ポリシー マネージャーがいつボタン プレスを処理し、いつ無視するかを制御するために必要です。この機能では、ディスプレイを起動する必要はありません。サポートされているデバイスでは、次の要件をどちらも満たしている必要があります。

  • Windows 10 Mobile またはデスクトップ エディションの Windows 10 を実行していること。
  • Fixed ACPI Hardware Table (FADT) で LOW_POWER_S0_IDLE_CAPABLE フラグが設定されていること。

表 23: 低電力アイドル状態をサポートするデバイスにおけるウェイクアップ ソース

ソース (アクション)ソースの種類ウェイクアップ機能
カメラ ボタン (全押し)ボタン

必須

  Windows 10 Mobile Enterprise を実行するデバイスでは、カメラ ボタンの全押しによるウェイク アップはオプションです。
 
カメラ ボタン (実装されている場合は、デュアル アクション ボタンの半押し)ボタンオプション
[音量を上げる]/[音量を下げる] ボタンボタンオーディオ ストリームがアクティブである場合、音量の調整に必要です。
[スタート] ボタンボタンオプション
ヘッドセットのリモートの [音量を上げる] ボタンワイヤード ヘッドセット アクセサリにあるボタンオーディオ ストリームがアクティブである場合、音量の調整に必要です。
ヘッドセットのリモートの中央ボタンワイヤード ヘッドセット アクセサリにあるボタン必須
ヘッドセットのリモートの [音量を下げる] ボタンワイヤード ヘッドセット アクセサリにあるボタンオーディオ ストリームがアクティブである場合、音量の調整に必要です。
電源ボタンボタン必須
[検索] ボタンボタンオプション
[戻る] ボタンボタンオプション
回転ロックボタン/スライダーオプション

 

6.6.2 電源ボタンの動作

実装されている場合、電源ボタンは次の要件を満たす必要があります。

  • デバイスがオフの場合、電源ボタンの長押しで、デバイスの電源をオフにする必要があります。さらに、デバイスがオンになる際に、それを示す必要があります (バイブレーションまたはディスプレイ表示のオンなど)。
  • デバイスの現在の状態に関係なく、デバイスの電源を切ったり、電源サイクルを行う (デバイスの電源を切り、もう一度電源を入れる) ことができるように、デバイスにはハードウェア タイマーを実装する必要があります。これを実施するための方法として、次のオプションの 1 つ以上を使用できるようにします。
    • 電源ボタンを長押しする。
    • 電源ボタンと [音量を下げる] ボタンを同時に長押しする。

    これらのボタン オプションのいずれかでハードウェア タイマーが開始するようにします。タイマーの長さは次のように設定します。

    • デスクトップ エディションの Windows 10 を実行し、低電力アイドル状態をサポートするデバイスの場合、タイマーは 10 秒とします。
    • デスクトップ エディションの Windows 10 を実行し、低電力アイドル状態をサポートしていないデバイスの場合、または Windows Server 2016 Technical Preview を実行するデバイスの場合、タイマーは 4 秒とします。
    • Windows 10 Mobile を実行するデバイスの場合、タイマーは 10 秒とします。

    低電力アイドル状態をサポートするデバイスの定義については、6.6.1 をご覧ください。

    タイマーを開始するために使用したボタンを離すとタイマーが停止するようにします。タイマー秒数の経過後、デバイスの電源サイクルを実施するか、電源が切れるようにします。

      電源がオンになっていることを示す唯一の目印がディスプレイである場合 (ファンや LED のないデバイスの場合) は、電源ボタンと [音量を下げる] ボタンの組み合わせの使用で電源サイクルを開始することをお勧めします。
     

6.6.3 カメラ ボタンの動作

専用のカメラ ボタンを実装する場合、独立した別々のアクションとして "半押し" と "全押し" を検出できるデュアル アクションのカメラ ボタンにすることも、"半押し" の機能をサポートしないシングル アクション カメラ ボタンにすることもできます。

6.6.4 回転ロック ボタンの動作

画面の回転ロック ボタンを実装することができます。回転ロック ボタンは、押しボタンにすることも、構造上の位置付けがなければステートレスなスライダーにすることもできます。

6.7 コネクタ

ここでは、コネクタの種類ごとに要件を示します。各コネクタの要件は、その種類のコネクタが含まれているすべてのデバイスに適用されます。

6.7.1 USB

Windows 10 を実行するすべてのデバイスとコンピューターで、USB はオプションです。Windows 10 では、次の USB コントローラーをサポートされています。

  • ファンクション コントローラー
  • ホスト コントローラー
  • デュアル ロール OTG コントローラー

USB ファンクション コントローラーとホスト コントローラーのサポートに関する情報については、Windows 10 パートナー ドキュメントをご覧ください (公開後)。

6.7.2 ヘッドホン/ヘッドセット

デバイスに 3.5 mm のステレオ ヘッドホン/ヘッドセット ジャックを含める場合は、次の要件を満たす必要があります。

  • ステレオ出力を提供する必要があります。
  • ヘッドホン/ヘッドセットの指し込みと取り外しを検出し、OS への割り込みを生成する必要があります。
  • デバイスがコネクト スタンバイ モードの場合は、この動作で解除します。

さらに、デバイスでマイク付きヘッドセットをサポートする場合は、ヘッドセット マイクの有無を OS に通知する必要があります。

6.7.3 SD カード スロット

デバイスに SD カード スロットを含める場合は、次の要件を満たす必要があります。

  • SD カード スロットは、SD 3.0 準拠の SD カードの操作をサポートできる必要があります。供給電圧など、SD 3.0 仕様 (http://www.sdcard.org/) のすべての要件を満たす必要があります。
  • SD カード スロットでは、必要に応じてホット スワップ (デバイスの電源をオンにした状態での挿入と取り出し) をサポートすることができます。
  • スロットでホット スワップをサポートする場合、カードの挿入/取り出しのイベントが発生すると、すべて OS に通知し、そのデバイスのウェイクアップ ソースとする必要があります。OEM ハードウェア回路もデバイス ドライバー ソフトウェアも、SD カードの挿入または取り出しによって、デバイス ディスプレイのウェイクアップを実行するなど、目に見えるカスタム アクションを行う必要はありません。
  • スロットでホット スワップをサポートしない場合は、デバイスで通常の操作が実行されているときにカードの挿入または取り出しを行うことができないように設計する必要があります。たとえば、バッテリが存在する場合はカードの挿入または取り出しを行うことができないように、バッテリでスロットを遮ることもできます。

6.7.4 SIM スロット

デバイスで単一の SIM カードをサポートする場合は、1 基の SIM スロットを装備する必要があります。デバイスでデュアル SIM をサポートする場合は、2 基の SIM スロットを装備する必要があります。

デバイスに 2 基の SIM スロットを装備する場合は、各スロット用に番号付きラベルを含めることお勧めします。OS UI のいくつかの部分で SIM スロットが番号で参照されるため、このようなラベルを含めておくと、ユーザー エクスペリエンスの一貫性確保に役立ちます。

SIM スロットは、無線テクノロジには依存しません。

6.7.5 ビデオ出力

ビデオ出力ポートが必須、オプション、またはサポートされていないデバイスの種類とオペレーティング システムの一覧について、表 3 をご覧ください。

Windows 10 を実行するデバイスでは、出力保護に関して、Microsoft WMDRM/PlayReady® のコンプライアンス規則と堅牢性の規則に準拠している必要があります。

ビデオ出力ポートが必須またはオプションであるデバイスでは、以下のビデオ出力ポートが Windows 10 でサポートされています。

  • HDMI
  • DVI
  • DisplayPort
  • HD-15 (一般的な VGA 接続)
  • S-Video
  • コンポーネント
  • コンポジット

6.8 UEFI とセキュア ブート

Windows 10 デスクトップ エディション、Windows 10 Mobile、および IoT Core は、UEFI セキュア ブートを有効にした状態で出荷され、既定で UEFI モードとして起動する必要があります。システム ファームウェアは、UEFI 仕様 Version 2.3.1 以上に準拠する必要があります。

特殊な目的の商用システム、ビルド ツー オーダー、およびカスタム イメージを使ったお客様用システムを対象とした OEM システムの場合、UEFI セキュア ブートを有効にして出荷する必要はありません。

Windows 10 デスクトップ エディションと IoT Core のシステムでは、オプションとして、ファームウェアのセットアップを使用してセキュア ブートを無効にする機能をサポートできます。Windows 10 Mobile システムでは、セキュア ブートを無効にする機能は実装できません。Windows 10 デスクトップ エディションと Windows 10 Mobile のシステムでは、測定値を PCR [7] に格納する必要があります。

  いずれのシステムでも、ブート サービス中または既存の EFI ブート サービスの終了後にセキュア ブートが無効になるようにプログラムで処理することは、許可されていません。
 

6.9 ユーザー補助

ほとんどの Windows 10 オペレーティング システムには、ナレーターというスクリーン リーダー機能が含まれています。メインのユーザー入力方法としてタッチが使用されるデバイスで、ナレーターが正しく動作するためには、少なくとも 4 つの同時コンタクトを報告できるタッチ コントローラーをデバイスに搭載する必要があります。ユーザー補助の要件が適用される市場でデバイスの販売を計画する場合は、この点にご注意ください。すべての顧客セグメントで最適なエクスペリエンスを実現する方法に関する追加情報については、ハードウェア ラボ キット内の関連セクションをご覧ください。

セクション 7.0 用語集: 用語と略語

用語定義
3GPP第 3 世代パートナーシップ プロジェクト
A-GNSSAssisted Global Navigation Satellite System (アシスト型全地球航法衛星システム)
ARMAdvanced RISC Machines
CDMACode Division Multiple Access (符号分割多重アクセス)
DDIDisplay driver interface (ディスプレイ ドライバー インターフェイス)
DEPData Execution Prevention (データ実行防止)
DHDevice host (デバイス ホスト)
e•MMCEmbedded MultiMediaCard
EPTExtended Page Tables
EV-DOEvolution-Data Optimized
FHDFull High-Definition (フル HD)
GDIGraphics-device interface (グラフィックス デバイス インターフェイス)
GPRSGeneral Packet Radio System
GPSGlobal Positioning System (全地球測位システム)
GSMGlobal System for Mobile Communication
HACHearing Aid Compatibility (補聴器両立性)
HSPAHigh-Speed Packet Access (高速パケット アクセス)
LTELong-Term Evolution (ロング ターム エボリューション)
Mbpsメガ (1,000.000) ビット/秒
MBpsメガ (1,000,000) バイト/秒
NPTNested Page Tables
NXNo-eXecute プロセッサ機能
OEMOriginal Equipment Manufacturer (相手先ブランド供給)
OMAOpen Mobile Alliance
PAEPhysical Address Extension (物理アドレス拡張)
qHDQuad High-Definition
RAMRandom Access Memory (ランダム アクセス メモリ)
RBDSRadio Broadcast Data System
RDSRadio Data System
RILMicrosoft Radio Interface Layer
SDSecure Digital カード
SESecure element (セキュア エレメント)
SOCSystem on a chip (SoC)
SoFIASmart or Feature phone and Intel Architecture
SSE2Streaming SIMD Extensions 2
SUPLSecure User Plane Location
SWPSingle Wire Protocol
TPMTrusted Platform Module (トラステッド プラットフォーム モジュール)
TTYTeletypewriter (テレタイプライター)
UEFIUnified Extensible Firmware Interface
UIUser Interface (ユーザー インターフェイス)
UFSUniversal Flash Storage
UICCUniversal Integrated Circuit Card
UMTSUniversal Mobile Telecommunications System
USBUniversal Serial Bus (ユニバーサル シリアル バス)

 

 

 

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