Bluetooth

推奨事項

このトピックでは、Windows 10 での Bluetooth に関する推奨事項について説明します。電力効率に優れた Bluetooth LE ビーコンのサポートとそれに関連するシナリオでは、OEM はハードウェア オフロード対応の Bluetooth コンポーネントを使用し、Microsoft が定義するホスト コントローラー インターフェイス (HCI) 拡張機能をサポートできるようにすることを推奨します。

Bluetooth に関する Windows 10 の新機能

  • Bluetooth スタックの集約、ハンズ フリー プロファイル (HFP) とオーディオ/ビデオ リモート コントロール プロファイル (AVRCP)

  • Bluetooth 4.1 標準に準拠 (仕様で定義されているすべての必須要件に準拠、オプションの要件は適用外)

  • 次の機能のサポート:

    • ハードウェア オフロード (HCI): Windows で使用されるベンダー固有の HCI コマンドとイベントが Microsoft によって定義されています。

    • デュアル モードのサポート (Windows 10 Mobile を覗く): Bluetooth Classic と Bluetooth LE でデュアル モードがサポートされます。たとえば、Jabra Sport Pulse で、Bluetooth LE を介して心拍数データを転送し、Classic プロファイルを介して音楽をストリーミングできます。高速または長距離のデータ伝送を行うアプリケーションでは、以前の標準である Bluetooth Classic が引き続き必要となります。

    • LE Privacy 1.1: Windows は、ブロードキャスト時に常に Bluetooth アドレスをランダム化してユーザーのプライバシーを保護します。

    • エンタープライズ管理

      • Bluetooth のオンとオフを切り替える

      • デバイスを検出可能モードにすることを許可または禁止する

      • Bluetooth デバイスのフレンドリ名を変更する

      • アドバタイズを許可または禁止する

    • Windows Phone 一般配布リリース (GDR) の機能の Windows 10 への移植 (Cortana のアドレス帳エントリ、LE HID、MAP)

  • API/プロファイル

    • アドバタイズ API: Bluetooth LE アドバタイズ パケットのスキャンによるビーコンの検出や、その他の同様のシナリオがサポートされます。

    • 既存の Windows Phone バックグラウンド サポートがデスクトップに集約されます。

    • Bluetooth オーディオ拡張 (広帯域音声、aptX®): リップ シンクや遅延の問題を軽減し、高解像度サウンドを実現します。

Windows 10 デスクトップ エディション (Home、Pro、Enterprise、Education) と Windows 10 Mobile エディションの Bluetooth 機能

機能Windows 10 デスクトップ エディションWindows 10 Mobile
アドバタイズ API
既存の Windows Phone バックグラウンド サポートのデスクトップへの集約
ハードウェア オフロード (HCI)
デュアル モード、LE Privacy 1.1 (BT 仕様の更新)×
エンタープライズ管理
Bluetooth オーディオ拡張 - 広帯域音声×
Bluetooth オーディオ拡張 - aptX® オーディオ コーデック
相互運用性の強化
WP GDR 機能の Windows 10 への移植 - Cortana のアドレス帳エントリ×
WP GDR 機能の Windows 10 への移植 - LE HID (Mobile)
WP GDR 機能の Windows 10 への移植 - メッセージ アクセス プロファイル (MAP)×
WP GDR 機能の Windows 10 への移植 - AVRCP 1.3

 

アップグレード プロセス

Windows 10 へのアップグレード時には、既存の Bluetooth ドライバー、アプリケーション、プロファイル パックは移行されません。アップグレード プロセスの実行中、Windows セットアップは、Windows Update をチェックして Windows 10 Bluetooth フィルター ドライバーをダウンロードおよびインストールし、上の表に記載されているインボックス プロファイル サポートによって Bluetooth 無線機能を再び有効化します。ユーザーは、必要に応じてハードウェアの製造元や OEM の Web サイトにアクセスし、更新されたプロファイル パックがないかどうかを確認する必要があります。

Windows 8.1 から引き継がれるガイドライン

以降のセクションでは、Windows 8.1 から Windows 10 に引き継がれるガイドラインについて説明します。

ハードウェア

Bluetooth コントローラーを実装する場合は、Bluetooth 4.0+LE 仕様をサポートし、Basic Rate (BR) と Low Energy (LE) の両方に準拠する必要があります。

次の表に、サポートされている周辺バスとドライバー サポートの概要を示します。

バス (HCI)ドライバーのサポートSCO サポート
非 USBWDK サンプルサイドバンド I2S/PCM 接続のみ (HCI バイパス)
USBインボックスインバンド (SCO over HCI)

 

WDK Bluetooth Serial HCI Bus Driver サンプルは、Bluetooth SIG 仕様で定義されている UART (H4) 標準に基づいています。ベンダー様は、このサンプルを使用し、デバイスの初期化および電源管理に関するベンダー様固有の要件に合わせて機能強化する必要があります。必要に応じて、ベンダー様はサンプルを使用して非 UART インターフェイス用の開発を行うこともできます。つまり、非 UART コントローラーも (ベンダー様提供の適切なドライバーがあれば) Bluetooth スタックでサポートされます。

UART ベースのコントローラーには、ベンダー様提供のシリアル コントローラー ドライバーが必要です。UART 固有の機能については、「SPB (Simple Peripheral Bus)」をご覧ください。

   非 USB 接続の Bluetooth コントローラーでは、SCO アプリケーション用サイドバンド チャネル (SCO over I2S/PCM インターフェイス) を使用する必要があります。さらに、SCO over HCI (インバンド) は、非 USB コントローラー用にサポートされていません。
 

トランスポート バス ドライバー

UART (H4) トランスポート用に、Windows Driver Kit (WDK) サンプルが用意されています。このサンプルは、非 UART トランスポートを含めて、ベンダー様固有の機能に応じて強化することができます。特定のトランスポートをサポートするためのスタックの機能に関しては、制限がありません。

既存のインボックス Bluetooth USB ドライバーに変更はありません。 WDK サンプルは UART ベースであり、UART の電源消費量は低いため、接続インターフェイスとして UART (H4) を使用することをお勧めします。音声 (SCO) サポートでは、I2S/PCM インターフェイスなど USB コントローラー用の "サイドバンド" オーディオ チャネルを通過する必要があります。

初期化と電源処理

初期化を必要とする非 USB ベースの Bluetooth コントローラーについては、Bluetooth 用トランスポート バス ドライバーの電源管理処理に関するガイドラインをご覧ください。

無線管理

Bluetooth 無線管理サポートはインボックスで提供されるようになったため、サード パーティの Bluetooth 無線管理プラグインはサポートされません。 トランスポート ドライバーは、無線機の電源をオフにすることにより、D3 の状態に対応する必要があります。

構造関連

外部スイッチで Bluetooth 無線のオン/オフ状態を制御することは、お勧めしません。

サード パーティの Bluetooth ソフトウェア

Windows ネイティブとして含まれていない、追加の Bluetooth プロファイル機能を提供するには、サード パーティ製ソフトウェアを x86/x64 Windows PC に追加することができます。 Windows のユーザー エクスペリエンスへの影響、他の Windows PC との非互換性、アップグレード時の保守性に関する問題を回避するために、Windows には次のような推奨事項があります。

  1. INF によるインストールに対応させます。これにより、サービスとしての Windows を簡単にサポートできます。
  2. インボックスのプロファイル、アイコン、ユーザー インターフェイスを他のものに置き換えないでください。
  3. プロファイルやその他のソフトウェアを追加する場合は、ネイティブの Windows API を使用します。
  4. 高帯域幅のピアツーピア シナリオでは、Bluetooth High Speed (HS) ではなく Wi-Fi Direct を使用します。
  5. アプリのフットプリントを最適化し、製造時間への影響を最小限に抑えます。
  6. アプリのパフォーマンスを最適化し、切り替え (起動、S3/S4 からの再開) およびエネルギー効率への影響を最小限に抑えます。

関連トピック

Advertising API
バックグラウンドのサポート
GattCharacteristicNotificationTrigger
RfcommConnectionTrigger
ハードウェア オフロード (HCI)
デュアル モード、LE Privacy 1.1 (BT コア仕様の更新)
Bluetooth オーディオ拡張 - aptX® オーディオ コーデック

 

 

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