DISM の地域と言語サービスのコマンド ライン オプション

地域と言語コマンドを使って、Window イメージと Windows プレインストール環境 (WinPE) イメージの地域と言語の設定を変更できます。オフラインまたはオンラインの Windows イメージのお使いの設定を照会することもできます。

展開イメージのサービスと管理 (DISM.exe) ツールを使って Windows イメージを操作する場合の基本構文は次のとおりです。

DISM.exe {/Image:<path_to_offline_image_directory> | /Online} [dism_global_options] {servicing_option} [<servicing_argument>]

地域と言語サービス コマンドには、次の 3 種類があります。

  • Get コマンド。オフライン イメージまたは実行中のオペレーティング システムの地域と言語の設定に関するレポートを取得します。
  • Set コマンド。オフライン イメージに対してさまざまな地域と言語の設定を行います。
  • Gen-LangIni コマンド。セットアップ中に使われる Lang.ini ファイルを生成します。

次の地域と言語サービス オプションはオフライン イメージに対して使うことができます。

DISM.exe /Image:<path_to_offline_image_directory> [/Get-Intl] [/Set-UILang | /Set-UILangFallback | /Set-SysLocale | /Set-UserLocale | /Set-InputLocale | /Set-AllIntl | /Set-Timezone | /Set-SKUIntlDefaults | /Set-LayeredDriver] [/Gen-Langini | /Set-SetupUILang | /Distribution]

次の地域と言語サービス オプションは実行中のオペレーティング システムに対して使うことができます。

DISM.exe /Online/Get-Intl

次の表では、各地域と言語サービス オプションの使用方法を説明します。これらのオプションでは、大文字と小文字は区別されません。

オプション/引数説明

オプション: /Get-Help /?

地域と言語サービス コマンド ライン オプションのすぐ後に使うと、オプションと引数に関する情報が表示されます。イメージを指定すると、追加トピックが入手できるようになる場合もあります。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-UILang /?

Dism /online /Get-intl /?

オプション: /Get-Intl

地域と言語の設定に関する基本情報を表示します。

実行中のオペレーティング システムの地域と言語の設定に関する情報を表示するには、/Online オプションを使います。

オフライン イメージの地域と言語の設定に関する情報を表示するには、/Image:<path_to_offline_image_directory> オプションを使います。

/Distribution オプションと共に使うと、ディストリビューション内の地域と言語の設定に関する情報が表示されます。配布共有のフォルダーの名前は検証されません。…\Langpacks\<locale_name>\Lp.cab として報告されます。<locale_name> はフォルダーの名前です。

  

ユーザー ロケールはオフライン イメージに対してのみ報告されます。実行中のオペレーティング システムに対するレポートには、この設定は含まれません。

 

例:

Dism /online /Get-Intl

Dism /image:C:\test\offline /Get-Intl

Dism /image:C:\test\offline /distribution:C:\windows_distribution /Get-Intl

オプション: /Set-UILang:

引数: <language_name>

既定のシステム ユーザー インターフェイス (UI) の言語を設定します。指定した言語が Windows イメージにインストールされていない場合、このコマンドは失敗します。

<language_name> には、既定として設定する言語の名前を指定します (例: ja-JP)。

  

言語インターフェイス パック (LIP) をインストールし、その言語を既定の UI 言語に指定する場合、この LIP 言語は既定のシステム UI 言語 (またはインストール言語) として設定され、親言語が既定の UI 言語として設定されます。

 

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-UILang:fr-FR

オプション: /Set-UILangFallback:

引数: <language_name>

オフライン Windows イメージに対して、システム UI の既定のフォールバック言語を設定します。この設定は、/Set-UILang オプションによって指定した言語が、部分的にローカライズされている言語である場合にのみ使われます。

<language_name> には、既定のフォールバック言語として設定する言語の名前を指定します (例: en-US)。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-UILangFallBack:fr-FR

オプション: /Set-Syslocale:

引数: <locale_name>

オフライン Windows イメージに対して、Unicode 対応ではないプログラムの言語 (システム ロケール) とフォントを設定します。

<locale_name> には、Unicode 対応ではないプログラムの既定の言語として設定する言語とロケールの名前を指定します (例: en-US)。

重要  

Unicode 専用言語をシステム ロケールとして設定することはできません。設定しようとした場合、/Set-SysLocale オプションは失敗し、Unicode 対応ではないプログラムの言語は変更されません。

 

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-SysLocale:fr-FR

オプション: /Set-UserLocale:

引数: <locale_name>

オフライン Windows イメージの "標準と形式" の言語 (ユーザー ロケール) を設定します。"標準と形式" の言語は、既定の並べ替え順序と、日付、時刻、通貨、数字の既定の書式設定を決定する、ユーザーごとの設定です。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-UserLocale:fr-FR

オプション: /Set-InputLocale:

引数: <input_locale>:<keyboard_layout>

オフライン Windows イメージで使う入力ロケールとキーボード レイアウトを設定します。

<input_locale>:<keyboard_layout> の組み合わせの値は、次のいずれかになります。

  • <language_id:keyboard_layout>

    例: 0409:00000409

  • <locale_name>

    たとえば、ロケール名として en-US を指定する場合は、Set-InputLocale: オプションでも、そのロケールに定義されている既定のキーボード レイアウトが設定されます。

セミコロンを区切り記号として使うことにより、複数の値を指定できます。これは、1 台のコンピューターで複数のキーボードをサポートする場合に便利です。最初の値は、既定のキーボードとして設定されます。

コンピューターで構成できる有効なキーボード レイアウトは、次のレジストリ キーに示されています。

HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layouts

値の一覧については、「既定の入力ロケール」と「既定のキーボード設定」をご覧ください。

構成する言語 ID とキーボード レイアウトの 16 進数値を使います。

このパラメーターは省略可能です。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-InputLocale:fr-fr
Dism /image:C:\test\offline /Set-InputLocale:0410:00010410

オプション: /Set-AllIntl:

引数: <language_name>

オフライン Windows イメージの既定のシステム UI 言語、Unicode 対応ではないプログラムの言語、"標準と形式" の言語、入力ロケールとキーボード レイアウトを、指定された言語に設定します。このオプションは、以下の項目に対して言語の値を指定します。

  • UI 言語

  • システム ロケール

  • ユーザー ロケール

  • 入力ロケール

個々の言語またはロケールを指定するオプションのいずれかと同時に指定した場合は、個別の設定が優先されます。

<language_name> には、言語名およびロケール コード (例: en-US、es-ES、fr-FR) を指定します。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-AllIntl:fr-FR

オプション: /Set-TimeZone:

引数: <timezone_name>

Windows イメージの既定のタイム ゾーンを設定します。タイム ゾーンを設定する前に、指定されたタイム ゾーンの文字列がそのイメージに対して有効であるかどうかが確認されます。

<timezone_name> には、使うタイム ゾーンの名前を指定します (例: "Pacific Standard Time")。タイム ゾーン文字列の詳しい一覧については、「Windows(R) 無人セットアップ リファレンス」をご覧ください。Windows 7 を実行するコンピューターでは、tzutil コマンド ライン ツールを使ってコンピューターのタイム ゾーンを一覧表示できます。tzutil ツールは既定で Windows 7 にインストールされます。

タイム ゾーンの名前は、レジストリの HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\TimeZones\ のタイム ゾーン設定の名前と正確に一致する必要があります。

カスタムのタイム ゾーンをコンピューターに追加する場合は、そのカスタム タイム ゾーンの文字列を指定できます。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-TimeZone:"W. Europe Standard Time"

オプション: /Set-SKUIntlDefaults:

引数: <language_name>

オフライン Windows イメージの既定のシステム UI 言語、Unicode 対応ではないプログラムの言語、"標準と形式" の言語、入力ロケール、キーボード レイアウト、タイム ゾーンの値を、<language_name> で指定された既定値に設定します。/Set-SKUIntlDefaults オプションでは、日本語と韓国語のキーボード ドライバーは変更されません。これを変更するには、/Set-LayeredDriver オプションを使う必要があります。

オフラインの Windows イメージ内のすべての地域と言語の設定を変更して、販売製品のインストール中に設定された既定値に一致させるには、/ Set-SKUIntlDefaults を使います。各言語パックの既定値について詳しくは、「Windows 言語パックの既定の入力ロケール」をご覧ください。

このパラメーターは省略可能です。このセクションの前の手順の設定のいずれかと同時に指定した場合は、その個別の設定が優先されます。

渡された言語が Unicode 専用ロケールの設定に一致する場合、システム ロケールは変更されませんが、コマンドは失敗しません。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-SKUIntlDefaults:fr-FR

オプション: /Set-LayeredDriver:

引数: <1-6>

日本語または韓国語キーボードに使うキーボード ドライバーを指定します。

日本では、個人ユーザーの多くが 106 キーボードを使っていますが、101 キーボードや 102 キーボードも使われています。韓国には、いくつかの異なる種類のキーボードがあり、キーの数も機種により異なっています。

これらの設定では、1 から 6 の値を指定できます。

  1. PC/AT 拡張キーボード (101/102 キー)。

  2. 韓国語 PC/AT 101 キー互換キーボード/MS Natural Keyboard (Type 1)。

  3. 韓国語 PC/AT 101 キー互換キーボード/MS Natural Keyboard (Type 2)。

  4. 韓国語 PC/AT 101 キー互換キーボード/MS Natural Keyboard (Type 3)。

  5. 韓国語キーボード (103/106 キー)。

  6. 日本語キーボード (106/109 キー)。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-LayeredDriver:1

オプション: /Gen-LangINI:

イメージ内の言語パックと、イメージ外部のディストリビューション内の言語パックを定義するためにセットアップで使われる Lang.ini ファイルを新たに生成します。また、セットアップの既定の UI 言語も定義します。

新しい Lang.ini ファイルは、Windows ディストリビューションの Sources フォルダーに追加されます。

  

Lang.ini ファイルが既にある場合、上書きするかどうか確認するメッセージは表示されません。既にある Lang.ini ファイルは自動的に上書きされます。

 

オフライン Windows イメージ (/Image:<path_to_offline_image.wim>) およびディストリビューション (/Distribution:<path_to_distribution_directory>) を指定する必要があります。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Gen-LangINI /distribution:C:\windows_distribution

オプション: /Set-SetupUILang:

引数: <language_name>

セットアップで使われる既定の言語を定義します。セットアップでこの言語を使うことができない場合は、自動的に英語が使われます。

このコマンドは省略可能です。指定しない場合、イメージの既定の UI 言語が使われます。指定の言語が存在しない場合、存在する言語一覧の最初の言語が使われます。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Set-SetupUILang:fr-FR /distribution:C:\windows_distribution

オプション: /Distribution:

引数: <path_to-distribution_directory>

Windows ディストリビューションへのパスを指定します。Windows ディストリビューションは、Windows 製品 DVD にリリースされているコンテンツのコピーです。このオプションは、外部の言語パックが存在する場合に /Get-Intl および /Gen-LangINI オプションとのみ共に使うことができます。

例:

Dism /image:C:\test\offline /Gen-LangINI /distribution:C:\windows_distribution

 

制限事項

  • DISM の地域と言語サービス コマンドは、Windows Vista イメージや Windows Server 2008 イメージに対して使うことはできません。Windows Vista イメージや Windows Server 2008 イメージの操作について詳しくは、Windows OEM プレインストール キット (Windows OPK) または Windows 自動インストール キット (Windows AIK) の Windows Vista SP1 リリースに関するトピックをご覧ください。
  • 地域と言語サービス コマンドと同じコマンド ラインで、他のサービス コマンドを使うことはできません。
  • Unicode 専用言語をシステム ロケールとして設定することはできません。

    次の言語は Unicode 専用です。表内の言語は "言語 - 国/地域" の形式で表示されています。

    アムハラ語 - エチオピア

    カザフ語 - カザフスタン

    オディア語 - インド (オディア文字表記)

    アルメニア語 - アルメニア

    クメール語 - カンボジア

    パシュトゥー語 - アフガニスタン

    アッサム語 - インド

    コンカニ語 - インド

    パンジャーブ語 - インド (グルムキー文字表記)

    ベンガル語 - バングラデシュ

    ラオス語 - ラオス人民民主共和国

    サンスクリット語 - インド

    ベンガル語 - インド (ベンガル文字表記)

    マラヤーラム語 - インド (マラヤーラム文字表記)

    シンハラ語 - スリランカ

    ディベヒ語 - モルディブ

    マルタ語 - マルタ

    シリア語 - シリア

    ジョージア語 - ジョージア

    マオリ語 - ニュージーランド

    タミール語 - インド

    グジャラート語 - インド (グジャラート文字表記)

    マラーティー語 - インド

    テルグ語 - インド (テルグ文字表記)

    ヒンディー語 - インド

    モンゴル語 (モンゴル文字) - 中国

    チベット語 - 中国

    イヌクティトット語 (音節文字) - カナダ

    ネパール語 - ネパール連邦民主共和国

    イ語 - 中国

    カンナダ語 - インド (カンナダ文字表記)

     

  • 更新プログラムの適用後に言語パックをインストールしないでください。

    言語依存のリソースが含まれている更新プログラム (修正プログラム、一般配布リリース (GDR)、Service Pack (SP)) をインストールしてから言語パックをインストールすると、更新プログラムに含まれている言語固有の変更が適用されません。必ず、更新プログラムをインストールする前に言語パックをインストールしてください。

  • /Set-TimeZone:<timezone_name> を使ってタイム ゾーンを指定するとき、複合語は二重引用符で囲む必要があります。たとえば、/Set-TimeZone:"Pacific Standard Time" のように指定します。Microsoft(R) Word ドキュメントから引用符を含めてタイム ゾーン名をコピーして貼り付ける場合、引用符が認識されず、コマンド ラインが失敗することがあります。
  • 各国対応イメージを処理する場合で、ホスト環境がそのイメージの言語をサポートしていない場合、そのイメージが発信元であるエラー メッセージを読み取ることができないことがあります。

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