BIOS/MBR ベースのハード ドライブ パーティション

Windows を BIOS ベースのデバイスに展開するときに、ハード ディスク ドライブ (HDD) やソリッドステート ドライブ (SSD) などのドライブ用にカスタムのパーティション レイアウトを作成します。

  Windows 10 デスクトップ エディション (Home、Pro、Enterprise、Education) でカスタムのパーティション レイアウトを使う場合は、回復ツールが必要に応じてカスタムのパーティション レイアウトを再作成できるように、PC のリカバリー スクリプトを変更します。
 

このトピックの内容:

ドライブ パーティションの規則

Windows を BIOS ベースのデバイスに展開する場合は、MBR ファイル システムを使ってハード ドライブをフォーマットする必要があります。BIOS ベースのコンピューターの Windows では、GUID パーティション テーブル (GPT) ファイル システムはサポートされません。

MBR ドライブには最大 4 つの標準パーティションを構成できます。通常、このような標準のパーティションは、プライマリ パーティションとして指定されます。この制限を超えて追加パーティションを作成する方法について詳しくは、「BIOS/MBR ベースのハード ディスクに 5 つ以上のパーティションを構成する」をご覧ください。

Windows パーティションの要件

  • システム パーティション

    それぞれの起動可能なドライブには、1 つのシステム パーティションが含まれている必要があります。システム パーティションは、アクティブ パーティションとして構成されている必要があります。

    このパーティションの最小サイズは 100 MB です。

  • Windows パーティション
    • このパーティションには、少なくとも 20 GB (64 ビット バージョンの場合) または 16 GB (32 ビット バージョンの場合) のドライブ容量が必要です。
    • このパーティションは、NTFS ファイル形式を使ってフォーマットされている必要があります。
    • ユーザーによる Out Of Box Experience (OOBE) の完了後、このパーティションには十分な空き領域として 10 GB が必要になります。
    • このパーティションは最大 2 TB の領域を持つことができます。アプリケーションの互換性と回復のためのソフトウェア ソリューションと干渉する可能性があるため、可視パーティション領域を 2 TB 以上に拡張するソフトウェア ツールはサポートされていません。
  • 回復ツール パーティション

    自動フェールオーバーや、Windows BitLocker ドライブ暗号化で暗号化されたパーティションの起動をサポートするには、Windows 回復環境 (Windows RE) ツール イメージ (winre.wim) を Windows パーティションとは異なるパーティションに配置してください。

    このイメージをシステム パーティションと同じパーティションに含めることはできますが、Windows パーティションの直後にある個別のパーティションに、このイメージを配置することをお勧めします。こうすると、今後の更新でより大きな回復イメージが必要となる際に、後で Windows によってパーティションに変更を加えたり再作成したりすることができます。

    このパーティションでは、Windows 回復環境ツール イメージ用に十分な空き領域を割り当てる必要があります (基本言語や追加されたカスタマイズによって異なりますが、winre.wim 用に通常 250 ~ 300 MB が必要になります)。また、バックアップ ユーティリティでパーティションをキャプチャするための十分な空き領域も必要になります。

    • 500 MB 未満のパーティションの場合は、少なくとも 50 MB の空き領域が必要です。
    • 500 MB 以上のパーティションの場合は、少なくとも 320 MB の空き領域が必要です。
    • 1 GB を超えるパーティションの場合は、少なくとも 1 GB の空き領域を確保しておくことをお勧めします。
    • 320 MB 以上の空き領域が必要です。
    • 1 GB 以上の空き領域を確保することをお勧めします。
  • データ パーティション

    Windows 10 用に推奨されるパーティション レイアウトには、ユーティリティ パーティションやデータ パーティションは含まれません。

    ただし、ユーティリティ パーティションやデータ パーティションが必要な場合は、それらのパーティションを Windows パーティションの前、または Windows RE パーティションの後に配置してください。Windows パーティションと回復パーティションを一緒に維持することによって、Windows RE に関する今後の更新プログラムが利用可能になったときに、Windows では、Windows パーティションを縮小して、Windows RE パーティションを拡張することができます。

    このレイアウトでは、エンド ユーザーがデータ パーティションを削除して、その領域を Windows パーティションにマージするのが難しくなっています。たとえば、Windows RE パーティションをデータ パーティションから回収される未使用領域の最後に移動することが必要になる場合があります。これにより、Windows パーティションを拡張することができます。Windows 10 には、こうした処理を簡単に実行するための機能やユーティリティが用意されていません。ただし、データ パーティションが設定された PC を出荷する場合は、製造元がそのようなユーティリティを開発し提供することができます。

    各パーティションは最大 2 TB の領域を持つことができます。

    合計 5 つ以上のパーティションをディスクに追加する場合は、「BIOS/MBR ベースのハード ディスクに 5 つ以上のパーティションを構成する」をご覧ください。

パーティション レイアウト

Windows イメージングおよび構成デザイナー (ICD) によって作成した起動可能な USB キーを使って Windows をインストールする場合、システム パーティション、Windows パーティション、および回復ツール パーティションが既定のレイアウトとして作成されます。

既定のパーティション レイアウトの図: システム、Windows、および回復

システム パーティションとユーティリティ パーティション

既定では、システム パーティションはエクスプローラーには表示されません。これで、エンド ユーザーが誤ってパーティションを変更することがないようにできます。

Dn898504.wedge(ja-jp,VS.85).gifパーティションをユーティリティ パーティションとして設定するには

  1. Windows ICD を使って Windows を展開するとき、パーティションの種類が自動的に設定されます。
  2. DiskPart ツールを使って Windows を展開する場合は、パーティションの作成後に set id=27 コマンドを使います。

Dn898504.wedge(ja-jp,VS.85).gifシステム パーティションとユーティリティ パーティションが存在することを検証するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[PC] を右クリックして、[管理] をクリックします。[コンピューターの管理] ウィンドウが表示されます。
  2. [ディスクの管理] をクリックします。使用できるドライブとパーティションの一覧が表示されます。
  3. ドライブとパーティションの一覧で、システム パーティションまたはユーティリティ パーティションが存在しており、ドライブ文字が割り当てられていないことを確認します。

サンプル ファイル: Windows PE と DiskPart スクリプトを使ったディスク レイアウトの構成

イメージベースの展開の場合は、PC を Windows PE で起動し、その後 DiskPart ツールを使って対象の PC にパーティション構造を作成します。

  

これらの DiskPart の例では、パーティションに割り当てられるドライブ文字は、システム = S、Windows = W、回復 = R になります。

ドライブ文字の競合を避けるために、Windows ドライブ文字はアルファベットの終わりに近い文字 (W など) に変更することをお勧めします。ただし、X は使わないでください。このドライブ文字は、Windows PE 用に予約されています。デバイスの再起動後、Windows パーティションには文字 C が割り当てられますが、他のパーティションにはドライブ文字が割り当てられません。

再起動すると、ディスク文字は、Windows セットアップの構成とは関係なく、Windows PE によって文字 C からアルファベット順に再度割り当てられます。この構成は、USB フラッシュ ドライブなど、取り付けられているドライブの種類に応じて異なります。

 

次の手順では、ハード ドライブにパーティションを作り、イメージの適用準備を行う方法について説明します。これらの手順を完了するには、その後のセクションのコードを使います。

Dn898504.wedge(ja-jp,VS.85).gifハード ドライブにパーティションを作り、イメージの適用準備を行うには

  1. 次のコードをテキスト ファイル (CreatePartitions-BIOS.txt) として USB フラッシュ ドライブに保存します。
    rem == CreatePartitions-BIOS.txt ==
    rem == These commands are used with DiskPart to
    rem    create three partitions
    rem    for a BIOS/MBR-based computer.
    rem    Adjust the partition sizes to fill the drive
    rem    as necessary. ==
    select disk 0
    clean
    rem == 1. System partition ======================
    create partition primary size=100
    format quick fs=ntfs label="System"
    assign letter="S"
    active
    rem == 2. Windows partition =====================
    rem ==    a. Create the Windows partition =======
    create partition primary
    rem ==    b. Create space for the recovery tools  
    shrink minimum=500
    rem       ** NOTE: Update this size to match the
    rem                size of the recovery tools 
    rem                (winre.wim)                 **
    rem ==    c. Prepare the Windows partition ====== 
    format quick fs=ntfs label="Windows"
    assign letter="W"
    rem == 3. Recovery tools partition ==============
    create partition primary
    format quick fs=ntfs label="Recovery"
    assign letter="R"
    set id=27
    list volume
    exit
    
  2. Windows PE を使って、適用先のコンピューターを起動します。
  3. ドライブをクリーンアップし、パーティション分割します。この例では、F は USB フラッシュ ドライブのドライブ文字です。
    DiskPart /s F:\CreatePartitions-BIOS.txt
    
  4. デスクトップ エディション用 Windows 10 でカスタムのパーティション レイアウトを使う場合は、回復ツールが必要に応じてカスタムのパーティション レイアウトを再作成できるように、PC のリカバリー スクリプトを変更します。

次の手順

展開スクリプトを使って、新しく作成したパーティションに Windows イメージを適用します。詳しくは、「Windows パーティション、システム パーティション、回復パーティションのキャプチャと適用」をご覧ください。

関連トピック

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