印刷 UI 設計のガイドライン
このトピックでは、Windows ストア デバイス アプリに関連付けられた印刷 UI について説明します。 この種類のアプリは、デバイスに固有の補助的なエクスペリエンスをユーザーに提供します。特定のメーカーとモデルの印刷デバイスに固有の機能を強調すると、より豊かなユーザー エクスペリエンスを提供できます。このトピックに含まれる情報は、印刷デバイスと直接通信を行うアプリを作成する独立系ハードウェア ベンダーまたは開発者向けです。Windows ストア デバイス アプリのカスタマイズされた印刷 UI を設計するときは、次のガイドラインに従ってください。
デバイス アプリの作成方法については、ハードウェア デベロッパー センターの「プリンター用 Windows ストア デバイス アプリ」をご覧ください。
デバイス アプリでない印刷機能を備えたアプリを作成している場合は、「Guidelines for print-capable apps」でより適切な推奨事項をご覧ください。
例
ここでは、Windows ストア デバイス アプリが、ユーザーの印刷エクスペリエンスを向上させる方法を例を挙げて示します。 このアプリでは、Windows が提供する既定の印刷エクスペリエンスの代わりに、カスタマイズされた [More Settings ] ポップアップと notification が用意され、それらをデバイスで使うことで、ユーザーやアプリに対しデバイス関連の警告を提供できます。
.png "招待状の印刷の例")
Amelia は、パーティの招待状を作成し、[Print] を選びます。
.png "招待状の印刷の例")
Amelia は、現在の印刷設定を確かめるために印刷ポップアップで [More Settings] を選びます。
.png "印刷設定")
カスタマイズを行っていない場合、これが、Amelia が目にする Windows の既定の印刷設定ウィンドウです。
.png "既定の印刷設定")
印刷設定用のこのカスタマイズとブランド化が行われた Windows ストア デバイス アプリで、Amelia は、ページあたりの写真の枚数を変更できます。
.png "印刷設定のカスタマイズ")
次に、Amelia は [Back] ボタンを押します。 これにより新しい設定または印刷設定が自動的に保存され、元の印刷ポップアップに戻ります。
.png "印刷設定のカスタマイズ")
Amelia は新しい印刷設定を検証した後、[Print] を選びます。
.png "カスタマイズされた印刷設定の例")
Amelia が [Print] を選んだとき、使っているアプリが、インク残量が少なくなっていることを示すプリンターからの通知を受け取ります。この通知は、トースト通知と呼ばれます。
.png "トースト通知の例")
Amelia がトーストを選ぶ (またはタッチする) と、インク残量が少なくなっているインク カートリッジが次の通知ウィンドウに示されます。そこで Amelia は、交換用インク カートリッジを注文するために [Add to Cart] を選びます。
.png "プリンター カートリッジの注文")
Amelia がインク カートリッジをカートに追加すると、次のウィンドウで、注文内容に関する詳しい情報が表示されます。Amelia は、情報を確かめ、[Buy] を選びます。
次に、Amelia は、[Back] ボタンを選んで (またはタッチして) 印刷ウィンドウに戻ります。Amelia は、このウィンドウで [Print] を選んで招待状を印刷できます。
プリンター用 Windows ストア デバイス アプリ作成の必要性。
プリンター用 Windows ストア デバイス アプリを使う場合
- 1 ページあたり複数枚の写真の印刷など、高度なデバイス機能を重視する場合。
- デバイスに固有の推奨事項を示します。たとえばデバイス アプリを使って、イメージ管理オプションを表示し、プリンター固有の既定値の設定と保存を行うメソッドを提供できます。
推奨事項
- window.print() を呼び出した後、アプリの印刷ボタンの onClick イベント ハンドラー内からエラー メッセージを調べて処理します。これにより、たとえば使うことができるプリンターがない場合にアプリが印刷要求を中止できます。
- 印刷が失敗した場合は、そのことをユーザーに通知し、可能であれば、エラーの理由を説明します。
- 印刷エクスペリエンスをカスタマイズする場合は、このコードを印刷コンパニオン アプリに分割します。これにより、コードをコンポーネント化でき、テスト プロセスとデバッグ プロセスが容易になります。
- V3 印刷ドライバーを使うように印刷エクスペリエンスをカスタマイズしないでください。
- カスタマイズした印刷 UI で、印刷デバイスのアクセサリを宣伝しないでください。
- Windows ストア デバイス アプリが起動された理由とは無関係の販売品目を表示しないでください。たとえば、ユーザーがインクの残量が少ないことを警告する通知をクリックした場合、その後で販売用の印刷カートリッジを表示することには関連性があります。しかし、この同じシナリオで、印刷コードや写真印刷キットまで販売することは適切ではありません。
- 製品販売を拡大するために、ユーザーを自社の Web サイトにリダイレクトしないでください。
- 印刷設定の設定とは無関係の情報は表示しないでください。たとえば、印刷ヘッドのクリーニング方法、印刷ノズルの位置合わせやテストを行う方法に関する情報は表示しないでください。
セキュリティに関する考慮事項
次の記事では、安全な C++ コードを記述するためのガイダンスが示されています。
- C++ のセキュリティ ベスト プラクティス
- Patterns & Practices Security Guidance for Applications (patterns & practices アプリケーション セキュリティ ガイダンス インデックス)