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テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定

Visual Studio を使用してテストを実行できます。また、テストの実行時にデータおよび診断を収集することもできます。 収集するデータと診断を指定するには、テストの設定を使用します。 テスト コンピューターでの実行方法に影響を与える診断データ アダプターを選択することもできます。 たとえば、テストの実行中にデスクトップのビデオ記録を作成したり、Web サーバーに関するシステム情報の収集を行ったりすることができます。 また、システムにボトルネックを付加するため、低速なネットワークをエミュレートすることもできます。

複数のコンピューターでのテスト、またはデータと診断の収集をリモートで実行するには、テスト コントローラーとテスト エージェントを使用する必要があります。 テスト コントローラーはサービスとして動作し、実行するテスト エージェントにテストを割り当てます。 また、テスト コントローラーは、収集する必要があるデータまたは診断をテスト エージェントに通知することもできます。 Visual Studio を使用して、テスト コントローラーとテスト エージェントを管理できます。また、テスト コントローラーを Team Foundation Server に登録すると、Microsoft Test Manager を使用してコントローラーとエージェントを管理できます。

分散アプリケーションがある場合は、テストの実行やデータの収集に使用するロールを各コンピューターに定義します。 たとえば、Web サーバー、データベース サーバー、およびデスクトップ クライアントで構成されるアプリケーションがある場合、それぞれに 1 つのロールを定義します。 デスクトップ クライアントは、ローカルでテストを実行してデータを収集し、他のロールはそのロールが割り当てられたコンピューターで必要などのデータでも収集できます。 また、複数のコンピューターを同じロールに割り当てることもできます。

Microsoft Test Manager を使用している場合は、このロール セット用の環境を作成します。 環境はコンピューターのコレクションで、各コンピューターにロールが割り当てられています。

このトピックの以下のセクションでは、実行するテストの種類、および環境を使用するかどうかに基づいて、テストの実行方法とデータの収集方法の詳細を説明します。

  • 手動テスト

  • 自動テスト

  • 環境

手動テスト

環境に含まれていないローカル コンピューターでは、手動テストを実行することをお勧めします。 手動テストでは、次の方法でデータを収集したり、テスト コンピューターに影響を与えたりできます。

  • 既定のテストの設定を使用して、ローカル コンピューターでデータを収集する。

  • 収集するデータを指定して、ローカル コンピューターでデータを収集する。

  • アプリケーションのローカル層とリモート層でデータを収集する。

これらの状況で使用するテストの設定と環境を設定する方法の詳細については、「手動テストでの複数の診断データの収集」を参照してください。

自動テスト

テストを実行するには、Microsoft Test Manager または Visual Studio 2013 を使用します。

Microsoft Test Manager を使用して自動テストを実行する場合、テスト計画からテストを実行するロール セットが含まれるラボ環境を使用する必要があります。 Team Foundation Server でチーム プロジェクトに登録されているテスト コントローラーを作成する必要があります。 ただし、Microsoft Test Manager では、環境内の各コンピューターでテスト エージェントが設定されます。

Visual Studio を使用して自動テストを実行する場合は、ローカル コンピューターで自動テストを実行し、テストの設定を使用してデータをローカルで収集できます。 多階層アプリケーションの特定の部分でデータを収集したり、テスト コンピューターに影響を与えたりする場合は、テスト コントローラーとテスト エージェントを選択し、テストの設定で使用するロールを追加できます。 Team Foundation Server にはテスト コントローラーを登録しないでください。 ただし、テストを開始する、またはテスト データを収集する各コンピューターでテスト エージェントを設定する必要があります。

次の図は、テスト対象のアプリケーションの各ロールに関してコンピューターにインストールされるテスト コントローラーおよびテスト エージェントと、テスト エージェントが実行できるタスクを示しています。 テスト コントローラーは、自身に登録されたテスト エージェントを管理します。

重要

Microsoft Test Manager を使用することで環境の一部としてテスト コントローラーを使用する場合は、次の図に示すように、Team Foundation Server に登録する必要があります。ただし、テスト コントローラーを Visual Studio から使用する場合は、Team Foundation Server にテスト コントローラーを登録しないでください。

テスト コントローラーとTest Agent

注意

テストのセットアップで必要な場合は、テスト エージェントとテスト コントローラーを複数のドメインにインストールできます。

環境

Microsoft Test Manager を使用してテストを行う場合は、テストを実行するラボ環境を作成します。 ラボ環境には、標準環境と SCVMM 環境の 2 種類があります。 標準環境では物理マシンまたは仮想マシンを使用できます。仮想マシンは、任意の仮想化フレームワークで実行できます。 SCVMM 仮想マシンでは、System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) で管理される仮想マシンのみが使用されます。

Microsoft Test Manager を使用して、両方の環境を設定できます。 SCVMM 環境では、環境を停止および開始したり、ライブラリを環境に格納したりできます。また、環境のコピーを複数作成することもできます。

いずれの場合も、ロールを環境の各コンピューターに割り当てます。 たとえば、[Web サーバー][デスクトップ クライアント] が一般的なロールです。 テスト ワークフローでは、ロール名によって、各コンピューターに配置するソフトウェアおよびテストが決まります。

Test Manager では、各コンピューターにテスト エージェントが挿入され、これによりテスト コントローラーがソフトウェアを配置し、テストを実行して、テスト結果を収集できます。

詳細については、「ラボ環境でのテスト」を参照してください。

タスク

テストを実行してデータを収集するようにコンピューターを設定するには、次のトピックを参照してください。

タスク

関連するトピック

テストの実行とデータの収集に使用するテスト コントローラーとテスト エージェントのインストール: Visual Studio を使用して作成するテストの設定で、テスト エージェント コントローラーを使用できます。 または、環境と共にテスト コントローラーを使用できます。

実行中のテストの既存のコンピューターの設定: 標準環境は、物理マシンまたは仮想マシンにインストールされているテスト エージェントで構成されます。

テストを実行するためのラボ環境の設定: ラボ環境には物理マシンと仮想マシンを含めることができます。

テストの設定を使用したテストの実行方法またはデータの収集方法の設定: テストの設定を作成し、テスト対象のアプリケーションのロール セットを選択し、テスト計画でこれらのロールが含まれている環境を選択できます。 また、特定のテストの実行に必要な場合は、テスト計画のこれらの設定をオーバーライドすることもできます。

参照

概念

アプリケーションのテスト

Microsoft テスト マネージャーを使用したアプリケーションのテスト