WorksheetFunction.FInv メソッド (Excel)
F 分布の確率関数の逆関数の値を返します。 つまり、確率 = FDIST(x,...) であるとき、FINV(確率,...) = x という関係が成り立ちます。
重要
この関数は 1 つ以上の新しい関数に置き換えられました。この関数は、精度が向上し、その名前が使用法をより適切に反映する可能性があります。 この関数は旧バージョンの Excel で引き続き利用可能ですが、 下位互換性を確保する必要がない場合には、機能をより正確に表わす新しい関数を今後使用することをご検討ください。
構文
式。FInv (Arg1, Arg2, Arg3)
式: WorksheetFunction オブジェクトを表す変数。
パラメーター
名前 | 必須 / オプション | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
Arg1 | 必須 | 倍精度浮動小数点型 (Double) | 確率: F 累積分布に関連する確率を指定します。 |
Arg2 | 必須 | 倍精度浮動小数点型 (Double) | 自由度 1: 自由度の分子を指定します。 |
Arg3 | 必須 | 倍精度浮動小数点型 (Double) | 自由度 2: 自由度の分母を指定します。 |
戻り値
倍精度浮動小数点型 (Double)
注釈
F 確率分布は、2 組のデータのばらつきを比較する F 検定で使用されます。 たとえば、米国とカナダの所得分布を分析して、2 つの国/地域の所得の多様性が類似しているかどうかを判断できます。
引数が数値以外の場合、 FInv は #VALUE を返します。 が返されます。
確率 < 0 または確率 > 1 の場合、 FInv は #NUM を返します。 が返されます。
自由度 1 または自由度 2 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
degrees_freedom1 < 1 または degrees_freedom1 ≥ 10^10 の場合、 FInv は #NUM を返します。 が返されます。
degrees_freedom2 < 1 または degrees_freedom2 ≥ 10^10 の場合、 FInv は #NUM を返します。 が返されます。
FInv を使用して、F 分布から重要な値を返すことができます。 たとえば、ANOVA 関数の戻り値には、F 統計量、F 確率、有意水準が 0.05 である F 境界値に対するデータが含まれることがよくあります。 F の臨界値を返すには、 FInv の確率引数として有意水準を使用します。
確率の値を指定すると、 FInv は FDIST(x, degrees_freedom1, degrees_freedom2) = 確率になるように、その値 x をシークします。 したがって、 FInv の精度は FDist の精度に依存します。 FInv は反復検索手法を使用します。 64 回反復計算を繰り返しても計算結果が収束しない場合、エラー値 #N/A が返されます。
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