レポート モデル クエリ デザイナの操作

MicrosoftSQL Server 2008Reporting Services では、レポート ビルダ、レポート デザイナ プレビュー、またはレポート デザイナを使用して、レポート モデルに基づいたレポートを作成できます。レポート ビルダは、レポート モデルに基づいたアドホック レポートの作成に使用するツールで、Reporting Services で利用できるレポート定義言語 (RDL) のサブセットを使用します。レポート デザイナは、RDL のすべての機能を利用する高度なレポート作成ツールです。このツールを使用すると、リレーショナル データベース、多次元データベース、XML、レポート モデルなどのさまざまなデータ ソースから複雑なレポートを作成できます。レポート デザイナ プレビューは、クライアント コンピュータ上にレポートを作成する際に使用するツールです。レポート デザイナ プレビューには、レポート デザイナのすべての機能が用意されているため、Business Intelligence Development Studio を使用する必要はありません。レポート デザイナまたはレポート デザイナ プレビューでレポート モデル クエリを構築する場合は、レポート モデル クエリ デザイナと呼ばれる、レポート デザイナで利用可能なツールを使用します。

レポート モデル クエリ デザイナを使用すると、エンティティとフィールドをレポート ビルダと同様のデザイン画面にドラッグしてモデルに基づいたクエリを作成することができ、クエリはレポート モデル メタデータで構成されるようになります。クエリのレポート モデル メタデータの構築が完了すると、クエリがレポートの RDL に組み込まれて、他のレポートと同じように内容の整理や書式設定を行うことができます。たとえば、1 つのレポート内で異なるクエリを使用して、条件付き書式、複数のデータセット、複数のデータ領域を含むレポートを作成できます。レポートを表示するときに、クエリは即座に変換されます。

クエリ デザイナへのアクセスを試みる前に、レポート モデルを正常に作成し、それをレポート サーバーまたは SharePoint サイトに配置する必要があります。クエリ デザイナにアクセスできるのは、モデルが選択されている場合です。データ ソースの作成時に、[レポート サーバー モデル] を指定して、有効な接続文字列を指定します。

ネイティブ モードのレポート サーバー上にあるレポート モデルを使用する場合は、次のような形式の接続文字列を使用します。

Server=http://<servername>/reportserver; datasource=/<modelpath>/<modelname>

以下に例を示します。

Server=http://myreportservername/reportserver; datasource=/models/Adventure Works

SharePoint 統合モードのレポート サーバー上にあるレポート モデルを使用する場合は、モデルへの完全修飾 URL を指定する必要があります。次のような形式の接続文字列を使用します。

Server=http://<servername>; datasource=http://<MySharePointSite>/<site>/<Document Library>/<MyFolder>/<modelname>

以下に例を示します。

Server=http://myreportservername; datasource=http://TestSharePointSite/Site/Documents/Models/Adventure Works.smdl