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Outlook オブジェクト モデルの概要

Microsoft Office Outlook 向けのアドインの開発は、Outlook オブジェクト モデルに用意されているオブジェクトを操作して行います。Outlook オブジェクト モデルには、ユーザー インターフェイスにおけるアイテムを表すクラスが用意されています。たとえば、Microsoft.Office.Interop.Outlook.Application クラスはアプリケーション全体を表し、Microsoft.Office.Interop.Outlook.MAPIFolder クラスは電子メール メッセージやその他のアイテムを格納するフォルダを表し、Microsoft.Office.Interop.Outlook.MailItem クラスは電子メール メッセージを表します。

このトピックでは、Outlook オブジェクト モデルのメイン クラスの一部を簡単に説明します。Outlook オブジェクト モデルの詳細なドキュメントについては、「Welcome to the Microsoft Office Outlook 2003 VBA Language Reference」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=27946) を参照してください。Microsoft Visual Studio 2005 Tools for the Microsoft Office System (VSTO 2005) の Outlook オブジェクト モデルを使用して一般的なタスクを実行する方法を示すコード例については、「Outlook のタスク」を参照してください。

Outlook プロジェクトのオブジェクトへのアクセス

Outlook には、操作できる数多くのクラスが用意されています。この後のセクションでは、最上位のクラスとそれらの相互関係について、簡単に説明します。これに該当するクラスを次に示します。

  • Microsoft.Office.Interop.Outlook.Application

  • Microsoft.Office.Interop.Outlook.Explorer

  • Microsoft.Office.Interop.Outlook.Inspector

  • Microsoft.Office.Interop.Outlook.MAPIFolder

  • Microsoft.Office.Interop.Outlook.MailItem

  • Microsoft.Office.Interop.Outlook.AppointmentItem

  • Microsoft.Office.Interop.Outlook.TaskItem

  • Microsoft.Office.Interop.Outlook.ContactItem

Application クラス

Microsoft.Office.Interop.Outlook.Application クラスは、Outlook アプリケーションを表し、Outlook オブジェクト モデルにおける最上位のクラスです。このクラスの最も重要なメンバには、次のようなものがあります。

  • CreateItem メソッド。電子メール メッセージ、タスク、予定などの新しいアイテムを作成するために使用します。

  • Explorers プロパティ。Outlook のユーザー インターフェイス (UI) 内のフォルダの内容を表示するウィンドウにアクセスするために使用します。

  • Inspectors プロパティ。電子メール メッセージや会議出席依頼など、単一のアイテムの内容を表示するウィンドウにアクセスするために使用します。

Outlook のアドインから Microsoft.Office.Interop.Outlook.Application クラスにアクセスする方法については、「アプリケーション レベルのアドインのプログラミングについて」を参照してください。

メソッドおよびプロパティへのアプリケーションの引き渡し

Microsoft Visual Studio 2005 Tools for the 2007 Microsoft Office System (VSTO 2005 SE) を使用して作成したアドインでは、Microsoft.Office.Interop.Outlook.Application オブジェクトを必要とするメソッドまたはプロパティに ThisAddIn.Application オブジェクトを渡すことができます。

VSTO 2005 を使用して作成したアドインでは、Microsoft.Office.Interop.Outlook.Application を必要とするメソッドまたはプロパティに ThisApplication オブジェクトを渡すことはできません。これは、ThisApplicationMicrosoft.Office.Interop.Outlook.Application から派生していないためです。しかし、ThisApplication から取得したオブジェクトの Application プロパティを渡すことはできます (Microsoft.Office.Interop.Outlook.ExplorerMicrosoft.Office.Interop.Outlook.Inspector など)。

Noteメモ :

この方法で取得する Microsoft.Office.Interop.Outlook.Application は、Outlook オブジェクト モデル ガードによって信頼されています。

次のコード例は、ThisApplication オブジェクト (Visual Basic ではキーワード Me、C# では this で表現) の ActiveExplorer メソッドを使用して Microsoft.Office.Interop.Outlook.Application を取得する方法を示します。

Outlook.Application interopApplication =
    this.ActiveExplorer().Application;

Explorer クラス

Microsoft.Office.Interop.Outlook.Explorer クラスは、電子メール メッセージ、タスク、予定などのアイテムを格納するフォルダの内容を表示するウィンドウを表します。Explorer クラスには、このウィンドウを変更するために使用できるメソッドとプロパティ、さらにはウィンドウが変更されたときに発生するイベントが含まれます。

Explorer オブジェクトを取得するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • Microsoft.Office.Tools.Outlook.Application クラスの Explorers プロパティを使用して、Outlook 内のすべての Explorer オブジェクトにアクセスします。

  • Microsoft.Office.Tools.Outlook.Application クラスの ActiveExplorer メソッドを使用して、現在フォーカスが設定されている Explorer を取得します。

  • Microsoft.Office.Tools.Interop.MAPIFolder クラスの GetExplorer メソッドを使用して、現在のフォルダの Explorer を取得します。

Inspector クラス

Microsoft.Office.Interop.Outlook.Inspector クラスは、Outlook の UI 内の電子メール メッセージ、タスク、予定などの単一のアイテムを表示するウィンドウを表します。Inspector クラスには、このウィンドウを変更するために使用できるメソッドとプロパティ、さらにはウィンドウが変更されたときに発生するイベントが含まれます。

Inspector オブジェクトを取得するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • Microsoft.Office.Tools.Outlook.Application クラスの Inspectors プロパティを使用して、Outlook 内のすべての Inspector オブジェクトにアクセスします。

  • Microsoft.Office.Tools.Outlook.Application クラスの ActiveInspector メソッドを使用して、現在フォーカスが設定されている Inspector を取得します。

  • Microsoft.Office.Interop.Outlook.MailItemMicrosoft.Office.Interop.Outlook.AppointmentItem など、特定のアイテムの GetInspector メソッドを使用して、そのアイテムに関連付けられた Inspector を取得します。

MAPIFolder クラス

Microsoft.Office.Interop.Outlook.MAPIFolder クラスは、電子メール メッセージ、連絡先、タスクなどのアイテムを格納するフォルダを表します。Outlook には、16 の既定の MapiFolder オブジェクトが用意されています。既定の MapiFolder オブジェクトは、Microsoft.Office.Interop.Outlook.OlDefaultFolders 列挙値によって定義されています。たとえば、OlDefaultFolders.olFolderInbox は、Outlook の [受信トレイ] フォルダに対応します。既定の MAPIFolder にアクセスし、新しい MAPIFolder を作成する方法の例については、「方法 : カスタム フォルダのアイテムを作成する」を参照してください。

MailItem クラス

Microsoft.Office.Interop.Outlook.MailItem クラスは、電子メール メッセージを表します。MailItem オブジェクトは、通常、[受信トレイ]、[送信済みアイテム]、[送信トレイ] などのフォルダ内にあります。MailItem は、電子メール メッセージを作成して送信するために使用するプロパティとメソッドを公開します。電子メール メッセージの作成方法の例については、「方法 : 電子メール アイテムを作成する」を参照してください。

AppointmentItem クラス

Microsoft.Office.Interop.Outlook.AppointmentItem クラスは、[予定表] フォルダ内の会議、定期的な予定、または 1 回だけの予定を表します。AppointmentItem クラスには、会議出席依頼の応答または転送などのアクションを実行するメソッド、および会議の詳細 (場所や時間など) を指定するプロパティが含まれています。予定を作成する方法の例については、「方法 : 会議出席依頼を作成する」を参照してください。

TaskItem クラス

Microsoft.Office.Interop.Outlook.TaskItem クラスは、指定したタイム フレームに実行されるタスクを表します。TaskItem オブジェクトは、[仕事] フォルダに格納されます。タスクを作成するには、Microsoft.Office.Tools.Outlook.Application クラスの CreateItem メソッドを使用し、パラメータの Microsoft.Office.Interop.Outlook.OlItemType.olTaskItem 値を渡します。

ContactItem クラス

Microsoft.Office.Interop.Outlook.ContactItem クラスは、[連絡先] フォルダ内の連絡先を表します。ContactItem オブジェクトには、このオブジェクトが表す人に関するさまざまな連絡先情報 (住所、電子メール アドレス、電話番号など) が格納されます。新しい連絡先を作成する方法の例については、「方法 : Outlook の連絡先にエントリを追加する」を参照してください。既存の連絡先を検索する方法の例については、「方法 : 特定の連絡先を検索する」を参照してください。

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