C++/CLI 移行ガイド

これは、Visual C++ プログラムを C++ マネージ拡張から Visual C++ 2010 に移行するためのガイドです。 構文の変更の概要については、「C++ 構文のマネージ拡張のアップグレード チェックリスト」を参照してください。

C++/CLI は ISO-C++ 標準言語に対する動的コンポーネント プログラミング パラダイムを拡張します。 新しい言語では、マネージ拡張を強化するさまざまな改良が施されました。 このセクションでは C++ マネージ拡張言語の機能を列挙し、それらの機能の Visual C++ 2010 への割り当てが存在する場合はそれを示します。また、割り当てが存在しない構造体はどれかも説明します。

このセクションの内容

  • 変更の概略
    変更を 5 つのカテゴリに分類してわかりやすくまとめた、クイック リファレンスです。

  • 言語キーワード
    言語キーワードの変更 (二重のアンダースコアの廃止やコンテキスト キーワードとスペース区切りキーワードの導入など) について説明します。

  • マネージ型 (C++/CL)
    共通型システム (CTS: Common Type System) の宣言の構文の変更について確認します。クラス、配列 (パラメーター配列を含みます)、列挙型などの宣言の変更について見ていきます。

  • クラスまたはインターフェイス内でのメンバー宣言
    スカラー プロパティ、インデックス プロパティ、演算子、デリゲート、イベントなどのクラス メンバーに関連する変更について説明します。

  • 値型とその動作
    値型、および内部ポインターと固定ポインターの新しいファミリについて説明します。 また、暗黙的なボックス化の導入、ボックス化された値型の不変性、値クラス内の既定のコンストラクターに対するサポートの廃止など、重要なセマンティクスの変更についても解説します。

  • 言語の変更の概要
    キャスト表記のサポート、リテラル文字列の動作などのセマンティクスの変更、および ISO-C++ と C++/CLI とのセマンティクスの相違について詳しく紹介します。

参照

概念

混在 (ネイティブおよびマネージ) アセンブリ

Language Features for Targeting the CLR