fn_get_sql (Transact-SQL)

指定した SQL ハンドルに対して、SQL ステートメントのテキストを返します。

Transact-SQL 構文表記規則

重要 :
この機能は、将来のバージョンの Microsoft SQL Server では削除される予定です。新しい開発作業では、この機能の使用を避け、現在この機能を使用しているアプリケーションは修正するようにしてください。代わりに sys.dm_exec_sql_text を使用してください。詳細については、「sys.dm_exec_sql_text」を参照してください。

構文

fn_get_sql ( SqlHandle )

引数

SqlHandle

ハンドル値を指定します。SqlHandle のデータ型は varbinary(64) で、既定値はありません。

解説

有効な SQL ハンドルは、sys.dm_exec_requests 動的管理ビューの sql_handle 列から取得できます。

キャッシュに存在しなくなったハンドルを渡すと、fn_get_sql では空の結果セットが返されます。無効なハンドルを渡すと、バッチは停止し、エラー メッセージが返されます。

Microsoft SQL Server 2005 データベース エンジン では、一括コピー ステートメントや、8 KB より大きい文字列リテラルを含むステートメントなど、一部の Transact-SQL ステートメントをキャッシュできません。このようなステートメントに対するハンドルは、fn_get_sql では取得できません。

結果セットの text 列は、パスワードを含む可能性があるテキストに対してはフィルタ処理されます。監視されないセキュリティ関連のストアド プロシージャの詳細については、「トレースへのフィルタの適用」を参照してください。

fn_get_sql 関数では、DBCC INPUTBUFFER コマンドと同様の情報が返されます。次は、DBCC INPUTBUFFER を使用できず、fn_get_sql 関数を使用できる場合の例です。

• イベントの文字数が 255 文字を超える場合。
• ストアド プロシージャに関する、現在の入れ子における最上位レベルの情報を返す必要がある場合。たとえば、sp_1 と sp_2 という名前の 2 つのストアド プロシージャがある場合に、sp_1 で sp_2 を呼び出し、sp_2 の実行中に sys.dm_exec_requests 動的管理ビューからハンドルを取得すると、fn_get_sql 関数では sp_2 に関する情報が返されます。さらに fn_get_sql 関数では、現在の入れ子の最上位レベルにあるストアド プロシージャの完全なテキストが返されます。

権限

サーバーに対する VIEW SERVER STATE 権限が必要です。

戻りテーブル

例

データベース管理者は、次の例のように fn_get_sql 関数を使用して、問題があるプロセスを診断できます。この場合、まず問題がある session_id を特定した後、その session_id に対する SQL ハンドルを取得します。次にそのハンドルで fn_get_sql を呼び出した後、開始と終了オフセットを使用して、問題がある session_id の SQL ステートメントを確認します。

DECLARE @Handle varbinary(64);
SELECT @Handle = sql_handle 
FROM sys.dm_exec_requests 
WHERE session_id = 52 and request_id = 0;
SELECT * FROM ::fn_get_sql(@Handle);
GO

参照

関連項目

DBCC INPUTBUFFER (Transact-SQL)
sys.sysprocesses (Transact-SQL)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手