Windows フォーム コントロールの属性

.NET Framework には、カスタム コントロールおよびカスタム コンポーネントのメンバーに適用できるさまざまな属性が用意されています。 これらの属性には、クラスの実行時の動作に影響を及ぼすものもあれば、デザイン時の動作に影響を及ぼすものもあります。

注意事項

このコンテンツは .NET Framework 用に作成しました。 .NET 6 以降のバージョンを使用している場合は、このコンテンツの使用にご注意ください。 Windows フォーム用のデザイナー システムが変更されたため、「.NET Framework 以降のデザイナーの変更」の記事をご確認ください (重要です)。

コントロールおよびコンポーネントのプロパティの属性

次の表には、カスタム コントロールおよびカスタム コンポーネントのプロパティや他のメンバーに適用できる属性が示されています。 これらの属性の多くの使用例については、「方法: Windows フォーム コントロールに属性を適用する」を参照してください。

属性 説明
AmbientValueAttribute プロパティに渡す値を指定し、そのプロパティが別のソースから値を取得するようにします。 これは "アンビエンス" と呼ばれています。
BrowsableAttribute プロパティまたはイベントが [プロパティ] ウィンドウに表示されるかどうかを指定します。
CategoryAttribute PropertyGrid コントロールが Categorized モードに設定されているときに、コントロールに表示するプロパティまたはイベントを分類するカテゴリの名前を指定します。
DefaultValueAttribute プロパティの既定値を指定します。
DescriptionAttribute プロパティまたはイベントの説明文を指定します。
DisplayNameAttribute 引数を受け取らないプロパティ、イベント、または public void メソッドの表示名を指定します。
EditorAttribute プロパティの変更に使用するエディターを指定します。
EditorBrowsableAttribute プロパティまたはメソッドをエディターで表示できるかどうかを指定します。
HelpKeywordAttribute クラスまたはメンバーのコンテキスト キーワードを指定します。
LocalizableAttribute プロパティをローカライズする必要があるかどうかを指定します。
PasswordPropertyTextAttribute アスタリスクなどの文字で、オブジェクトのテキスト表記を隠すように指示します。
ReadOnlyAttribute デザイン時に、この属性がバインドされるプロパティが読み取り専用か読み取り/書き込み可能かを指定します。
RefreshPropertiesAttribute 関連付けられているプロパティ値が変更されたときに、プロパティ グリッドが更新されるように指定します。
TypeConverterAttribute この属性が関連付けられているオブジェクトのコンバーターとして使用する型を指定します。

データ バインディング プロパティの属性

次の表には、カスタム コントロールおよびカスタム コンポーネントがデータ バインディングと相互作用する方法を指定するために適用できる属性が示されています。

属性 説明
BindableAttribute バインディングにプロパティが通常、使用されるかどうかを指定します。
ComplexBindingPropertiesAttribute コンポーネントのデータ ソースおよびデータ メンバーのプロパティを指定します。
DefaultBindingPropertyAttribute コンポーネントの既定のバインディング プロパティを指定します。
LookupBindingPropertiesAttribute コンポーネントのデータ ソースおよびデータ メンバーのプロパティを指定します。
AttributeProviderAttribute 属性のリダイレクトを有効にします。

クラスの属性

次の表には、デザイン時にカスタム コントロールおよびカスタム コンポーネントの動作を指定するために適用できる属性が示されています。

属性 説明
DefaultEventAttribute コンポーネントの既定のイベントを指定します。
DefaultPropertyAttribute コンポーネントの既定のプロパティを指定します。
DesignerAttribute コンポーネントのデザイン時サービスを実装するために使用されるクラスを指定します。
DesignerCategoryAttribute クラスのデザイナーが特定のカテゴリに属することを指定します。
ToolboxItemAttribute ツールボックス項目の属性を表します。
ToolboxItemFilterAttribute ツールボックス項目に使用するフィルター文字列とフィルターの種類を指定します。

関連項目