VSLangProj 名前空間
VSLangProj 名前空間は、Visual Basic および Visual C# におけるプロジェクト固有のオートメーション オブジェクトを表します。
Visual Studio では基本的なプロジェクト オートメーション モデルが提供されますが、その性質上このモデルは汎用であり、Visual Studio の全言語に対応できるように言語に柔軟となっています。 しかし VSLangProj アセンブリを利用することで、より充実したプロジェクト オートメーション モデルが得られ、基本的なプロジェクト モデルでは提供されていない言語別の機能にプログラムからアクセスできるようになります。
現在、VSLangProj には次の 3 種類のバージョンがあります。
VSLangProj
VSLangProj2 および VSLangProj80 は、元の VSLangProj 名前空間から発展しました。 VSLangProj2 は Visual Studio 2003 で導入され、VSLangProj80 は Visual Studio 2005 で導入されました。
元の VSLangProj アセンブリに変更や追加を行うと、従来のバージョンの Visual Studio で作成されたコードが壊れる危険があるため、変更は新しいバージョンのアセンブリに加えられました。 これらのアセンブリに含まれる型およびメンバーは、元の VSLangProj アセンブリから派生しています。
たとえば、VSLangProj には Reference オブジェクトがあります。 Reference に追加と変更を行った新しいバージョンは、元のバージョンとの混同を防ぐため Reference2 という名前が付けられ、新しい VSLangProj2 アセンブリに追加されました。 Reference2 に加えられた更新は、新しい VSLangProj80 アセンブリ内の Reference3 という名前の新しい型に追加されました。
クラス
クラス | 説明 | |
---|---|---|
BuildManagerEventsClass | インフラストラクチャ。 この機能については、BuildManagerEvents を参照してください。このクラスからインスタンス化しないでください。 | |
ImportsEventsClass | インフラストラクチャ。 この機能については、ImportsEvents を参照してください。このクラスからインスタンス化しないでください。 | |
PrjBrowseObjectCATID | PrjBrowseObjectCATID 列挙型は、プロジェクトまたはプロジェクト項目の [プロパティ] ウィンドウに表示されるプロパティの拡張機能に使用されます。一般に、拡張機能は、独立ソフトウェア販売元 (ISV: Independent Software Vendor) がオートメーション インターフェイスを拡張するために使用します。開発者は、適切なカテゴリ ID (CATID) を使用してオートメーション インターフェイスを拡張することにより、[プロパティ] ウィンドウに項目を追加したり、[プロパティ] ウィンドウから項目を削除したりできます。詳細については、「Visual Studio オートメーションの範囲」を参照してください。 | |
PrjCATID | Project オブジェクトのオートメーション拡張機能で使用されます。 | |
PrjKind | Project オブジェクトの種類を示します。 | |
ReferencesEventsClass | インフラストラクチャ。 この機能については、ReferencesEvents を参照してください。このクラスからインスタンス化しないでください。 |
インターフェイス
インターフェイス | 説明 | |
---|---|---|
_BuildManagerEvents | インフラストラクチャ。 この機能については、BuildManager を参照してください。このクラスをインスタンス化しないでください。 | |
_dispBuildManagerEvents | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispBuildManagerEvents_Event | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispImportsEvents | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispImportsEvents_Event | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispReferencesEvents | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispReferencesEvents_Event | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_ImportsEvents | インフラストラクチャ。 この機能については、ImportsEvents を参照してください。このクラスをインスタンス化しないでください。 | |
_ReferencesEvents | インフラストラクチャ。 この機能については、ReferencesEvents を参照してください。このクラスをインスタンス化しないでください。 | |
BuildManager | カスタム ツールの実行によって生成されたポータブル実行可能 (PE: Portable Executable) ファイルを管理するために、サードパーティの開発者が使用します。 | |
BuildManagerEvents | BuildManager のイベントにアクセスできるようにします。このオブジェクトを使用して機能を提供します。このオブジェクトのドキュメントについては、BuildManagerEventsClass を参照してください。 | |
FileProperties | 指定したプロジェクト ファイルのさまざまなプロパティ (プロジェクト ファイルの名前、サイズ、作成日、最終変更日など) を表します。この型で、ファイルのプロパティに対して内部のみのアクセスが実現します。詳細については、「プロジェクトの種類に固有のプロジェクト、プロジェクト項目、および構成プロパティへのアクセス」を参照してください。 | |
FolderProperties | この型で、ファイルのプロパティに対して内部のみのアクセスが実現します。詳細については、「プロジェクトの種類に固有のプロジェクト、プロジェクト項目、および構成プロパティへのアクセス」を参照してください。 | |
Imports | Visual Basic プロジェクトのすべてのプロジェクト インポートのコレクションを格納するために使用します。指定した imports ステートメントは、コンパイラに直接渡され、プロジェクト内のすべてのファイルに適用されます。 | |
ImportsEvents | プロジェクトの Imports ステートメントが Visual Basic プロジェクトに追加されたときや Visual Basic プロジェクトから削除されたときに発生するイベントにアクセスする手段を提供します。このオブジェクトを使用して機能を提供します。このオブジェクトのドキュメントについては、ImportsEventsClass を参照してください。 | |
ProjectConfigurationProperties | この型で、ファイルのプロパティに対して内部のみのアクセスが実現します。詳細については、「プロジェクトの種類に固有のプロジェクト、プロジェクト項目、および構成プロパティへのアクセス」を参照してください。 | |
ProjectProperties | この型で、ファイルのプロパティに対して内部のみのアクセスが実現します。詳細については、「プロジェクトの種類に固有のプロジェクト、プロジェクト項目、および構成プロパティへのアクセス」を参照してください。 | |
Reference | プロジェクト内の参照を表すのに使用します。プロジェクト内で参照を使用することで、参照先に格納された任意のパブリック メンバーを使用できます。プロジェクト内では、他の .NET プロジェクト、他の .NET アセンブリ、および他の COM オブジェクトへの参照を使用できます。 | |
References | Visual Basic プロジェクトまたは C# プロジェクトに含まれる外部コンポーネントへのすべての参照を格納します。 | |
ReferencesEvents | プロジェクト参照の追加、削除、または変更によって発生するイベントにアクセスする手段を提供します。このオブジェクトを使用して機能を提供します。このオブジェクトのドキュメントについては、ReferencesEventsClass を参照してください。 | |
VSProject | Visual Basic プロジェクトまたは C# プロジェクトに固有の情報を格納します。プロジェクトが Visual Basic プロジェクトまたは Visual C# プロジェクトの場合に、Object オブジェクトによって返されます。 | |
VSProjectEvents | References 、Imports、BuildManager の各オブジェクトのイベントにアクセスできるようにします。 | |
VSProjectItem | Visual Basic プロジェクトまたは C# プロジェクト項目に固有の情報を格納します。プロジェクトが Visual Basic プロジェクトまたは C# プロジェクトの場合に、ProjectItem オブジェクトの Object によって返されます。 | |
WebSettings | Web プロジェクトの設定を表します。 |
デリゲート
デリゲート | 説明 | |
---|---|---|
_dispBuildManagerEvents_DesignTimeOutputDeletedEventHandler | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispBuildManagerEvents_DesignTimeOutputDirtyEventHandler | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispImportsEvents_ImportAddedEventHandler | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispImportsEvents_ImportRemovedEventHandler | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispReferencesEvents_ReferenceAddedEventHandler | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispReferencesEvents_ReferenceChangedEventHandler | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
_dispReferencesEvents_ReferenceRemovedEventHandler | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 |
列挙型
列挙体 | 説明 | |
---|---|---|
prjBuildAction | 現在のプロジェクト項目のビルド アクションの種類を示す値を指定します。 | |
prjCompare | プロジェクトの既定の文字列比較方法を指定します。 | |
prjCopyProjectOption | この列挙型は、CopyProject で、プロジェクトをコピーするときにコピー対象のプロジェクト ファイルを決定するために使用されます。 | |
prjExecCommand | インフラストラクチャ。 マイクロソフト内部でのみ使用します。 | |
prjHTMLPageLayout | Project.Properties コレクション オブジェクトの DefaultHTMLPageLayout で使用します。DefaultHTMLPageLayout は、新しい HTML ページの既定のレイアウトを指定します。 | |
prjOptionExplicit | OptionExplicit プロパティで使用します。 | |
prjOptionStrict | OptionStrict プロパティで使用します。 | |
prjOriginatorKeyMode | AssemblyOriginatorKeyMode で使用します。プロジェクトにオリジネータ キーがある場合は、キー ファイルまたはキー コンテナーを使用して提供できます。 | |
prjOutputType | OutputType で使用します。Windows アプリケーション、コンソール アプリケーション、クラス ライブラリの 3 種類がサポートされています。 | |
prjProjectType | ProjectType で使用します。この列挙値は、2 種類のプロジェクト (ローカルおよび Web) を示します。 | |
prjReferenceType | .NET Framework アセンブリと COM コンポーネントのどちらが参照先かを示します。 | |
prjScriptLanguage | DefaultClientScript で使用します。ECMAScript (JScript、JavaScript) と VBScript の 2 つのスクリプト言語がサポートされています。 | |
prjStartAction | StartAction プロパティで、デバッグ時のプロジェクトの起動アクションを示すために使用します。 | |
prjTargetSchema | DefaultTargetSchema で、アプリケーションが互換性を持つ必要のある HTML プラットフォームを定義するために使用されます。 | |
prjWarningLevel | WarningLevel プロパティで、コンパイル時に表示する警告の種類を示すために使用します。 | |
prjWebAccessMethod | WebAccessMethod で使用します。 | |
tagWebPrjAuthoringAccess | VSLangProj の WebSettings で使用します。 | |
webPrjAuthoringAccess | AuthoringAccess プロパティで使用します。 | |
webrefUrlBehavior | UrlBehavior プロパティで使用します。 |