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AppFabric キャッシュから Azure In-Role Cache への移行

更新日: 2015年2月

noteメモ
アプリケーションに対して適切な Azure Cache サービスを選択するためのガイダンスについては、「どの Azure Cache を利用すればよいですか。」を参照してください。

このトピックでは、Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server から Microsoft Azure Cache に移行する方法を説明します。このような キャッシュ 移行は、内部設置型アプリケーションを Azure に移行するときに行われることがあります。

AppFabric は、独自のサーバーやネットワーク インフラストラクチャを使用する内部設置型キャッシュ クラスターをサポートします。Azure への移行は、AppFabric のほとんどの機能とプログラミング モデルが Microsoft Azure Cache と共有されているため、簡単です。

キャッシュ対応アプリケーションをクラウドに移行する前に、まず AppFabric と Microsoft Azure Cache の違いを確認します。Microsoft Azure Cache で使用できないライトスルーなどの機能が必要な場合、Azure に正常に移行するには、ソリューションのその部分を再設計する必要があります。

キャッシュおよび関連する設定のすべてを、キャッシュ対応の Azure ロールで再作成する必要があります。現在の内部設置型構成を理解するための最初の手順は、AppFabric キャッシュ クラスターを分析することです。

  1. AppFabric キャッシュ クラスターで、[Windows PowerShell のキャッシュ管理] コマンド プロンプトを開きます。

  2. Get-Cache コマンドをパラメーターを指定せずに実行します。これにより、名前付きキャッシュが一覧表示されます。

  3. 表示されたキャッシュごとに、Get-CacheConfig コマンドを実行します。キャッシュ名を引数としてこのコマンドに渡します。キャッシュごとの構成設定を記録します。以下はこの出力の例を示したものです。

    PS C:\Windows\system32> Get-CacheConfig TestCache
    
    CacheName                : TestCache
    TimeToLive               : 20 mins
    CacheType                : Partitioned
    Secondaries              : 0
    MinSecondaries           : 0
    IsExpirable              : True
    EvictionType             : None
    NotificationsEnabled     : True
    WriteBehindEnabled       : False
    WriteBehindInterval      : 300
    WriteBehindRetryInterval : 60
    WriteBehindRetryCount    : -1
    ReadThroughEnabled       : False
    ProviderType             :
    ProviderSettings         : {}
    
  4. Get-CacheHost コマンドを実行し、キャッシュ クラスター内のキャッシュ ホストを一覧表示します。

  5. ���ャッシュ ホストごとに、Get-CacheHostConfig コマンドを実行します。必要な引数、キャッシュ ホスト名、キャッシュ ポート (一般に 22233) を渡します。キャッシュ ホストごとの Size パラメーターを記録します。

  6. すべてのキャッシュ ホストの Size 値を加算し、キャッシュ クラスターの全体サイズを割り出します。

Warning警告
AppFabric と Azure SDK の両方を同じ開発マシンにインストールすることはできません。これらの手順では、個別のマシンを使用しているか、Azure をインストールする前に AppFabric を完全にアンインストールしていることを前提としています。

Visual Studio でクラウド サービスを作成するか、または既存のクラウド サービスを開きます。クラウド サービスにキャッシュ ワーカー ロールを追加します。詳細については、「専用ロールで In-Role Cache をホストする (Azure Cache)」を参照してください。このロールは、キャッシュ 機能をクラウド サービス全体に提供します。以下の手順では、名前付きキャッシュを再作成する方法について説明します。

  1. Visual Studio で、[ソリューション エクスプローラー] ウィンドウに移動します。

  2. [ロール] フォルダーで、キャッシュ をホストしているロールをダブルクリックします。

  3. ロール プロパティ ダイアログで、[キャッシュ] タブを選択します。

  4. [名前付きキャッシュの設定] で、最初に、AppFabric キャッシュ クラスターでの既定のキャッシュの設定と一致するように、既定のキャッシュを変更します。次に、[名前付きキャッシュの追加] リンクを使用して、ソリューションで必要なキャッシュを追加します。次のスクリーンショットでは、名前付きキャッシュがいくつか構成されています。

    名前付きキャッシュのプロパティのキャッシュ
  5. を使用して、ストレージ アカウントを作成または再利用します。このアカウントを、[キャッシュ] タブでクラウドにデプロイする場合のストレージ アカウント フィールドで使用する必要があります。

次の表は Get-CacheConfig とそれに対応する キャッシュ ウィンドウの設定をまとめたものです。

 

Get-CacheConfig 設定 キャッシュ ウィンドウの設定

CacheName

名前

TimeToLive

有効期限 (分)

Secondaries (0、1)

高可用性 (0 = オフ、1 = オン)

IsExpirable (True、False)

有効期限の種類 (True = 絶対、False = なし)

EvictionType (None、LRU)

削除ポリシー (None、LRU)

NotificationsEnabled (True、False)

通知 (True = オン、False = オフ)

noteメモ
この一覧にない AppFabric キャッシュ 設定は Microsoft Azure Cache ではサポートされていません。

キャッシュ クラスター サイズは、仮想マシンのサイズとこのロールの実行インスタンスの数の間の関係を理解することによって構成できます。詳細については、「Azure In-Role Cache の容量計画に関する考慮事項」を参照してください。

最後に、アプリケーション コードをクラウド サービス プロジェクトに移動します。名前空間および API の多くは同じままであることに注意してください。以下に示すのは、キャッシュ を必要とするプロジェクトごとの移行手順です。

  1. Visual Studio プロジェクトで、最初に AppFabric アセンブリへの参照を削除します。

  2. 次に、web.config または app.config ファイルの dataCacheClient セクションをバックアップします。

  3. dataCacheClient および他のキャッシュ セクションを web.config または app.config ファイルから削除します。

  4. 次に、Microsoft Azure Cache を使用するようにプロジェクトを準備します。詳細については、「方法:Azure In-Role Cache を使用できるように Visual Studio を準備する」を参照してください。

  5. 次に、削除した dataCacheClient セクションを手作業で web.config または app.config ファイルに再び追加します。これらのセクションに対して以下の変更を行う必要があります。

    • 各セクションに autoDiscover 要素を追加します。identifier 属性では、キャッシュ をホストしているロールの名前を参照する必要があります。

      <autoDiscover isEnabled="true" identifier="[cache cluster role name]" />
      
    • hostshostsecurityProperties 要素をすべて削除します。これらは不要であり、Microsoft Azure Cache ではサポートされていません。

関連項目

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