手順 4:LOB ターゲットの作成および構成

更新日: 2015年8月

オンプレミスの LOB アプリケーションに接続するには、BizTalk サービス アプリケーションで LOB リレーと LOB ターゲットを作成します。LOB リレーおよび LOB ターゲットによってオンプレミスの LOB アプリケーションとの接続を管理する方法については、「開発とランタイムのアーキテクチャ: BizTalk アダプター サービス」を参照してください。

このセクションでは、受注データの挿入先となる SQL Server テーブルを作成する方法、SQL Server テーブルに対する挿入操作の LOB リレーとターゲットの作成方法、SQL Server テーブルに対する挿入操作のスキーマを生成する方法について説明します。具体的な内容は次のとおりです。

SQL Server テーブルを作成する

SQL Server LOBTarget を作成する

スキーマを生成する

受注データを挿入する OrderDetails SQL Server テーブルを作成するには、以下の手順を使用します。スクリプトは、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=247973 にある FTP_EAI_Tutorial からも入手できます。このスクリプトでは、既に Orders データベースを作成していることを前提にしています。

  1. SQL Server Management Studio を開きます。

  2. 次のスクリプトを実行して、OrderDetails テーブルを作成します。

    USE [Orders]
    GO
    /****** Object:  Table [dbo].[OrderDetails]    Script Date: 04/02/2012 20:35:57 ******/
    IF  EXISTS (SELECT * FROM sys.objects WHERE object_id = OBJECT_ID(N'[dbo].[OrderDetails]') AND type in (N'U'))
    DROP TABLE [dbo].[OrderDetails]
    GO
    USE [Orders]
    GO
    /****** Object:  Table [dbo].[OrderDetails]    Script Date: 04/02/2012 20:35:57 ******/
    SET ANSI_NULLS ON
    GO
    SET QUOTED_IDENTIFIER ON
    GO
    SET ANSI_PADDING ON
    GO
    CREATE TABLE [dbo].[OrderDetails](
    [Id] [int] IDENTITY(1,1) NOT NULL,
    [OrderId] [varchar] (200),
    [QuantityOrdered] [int],
    [TotalAmount] [int]
    PRIMARY KEY CLUSTERED 
    (
    [Id] ASC
    )WITH (PAD_INDEX  = OFF, STATISTICS_NORECOMPUTE  = OFF, IGNORE_DUP_KEY = OFF, ALLOW_ROW_LOCKS  = ON, ALLOW_PAGE_LOCKS  = ON) ON [PRIMARY]
    ) ON [PRIMARY]
    GO
    SET ANSI_PADDING OFF
    GO
    
  3. データベースにテーブルが作成されたことを確認します。

OrderDetails テーブルに対する挿入操作のための LOB リレーおよび LOB ターゲットを作成します。

  1. BizTalk サービス プロジェクトで、サーバー エクスプローラーを開き、[BizTalk アダプター サービス] を右クリックし、[BizTalk アダプター サービスの追加] を選択します。BizTalk アダプター サービス の管理 URL の入力が求められます。管理 URL を入力します。BizTalk アダプター サービス 管理 URL は、IIS でホストされている ManagementService.svc WCF サービスのパスです。IIS 内の BizTalk アダプター サービス コンポーネントの詳細については、「ランタイム コンポーネント:BizTalk アダプター サービス」を参照してください。

    • BizTalk アダプター サービス ランタイムが既定の設定でローカルにインストールされている場合は、次のように入力します。http://localhost:8080/BAService/ManagementService.svc/

    • BizTalk アダプター サービス ランタイムが既定の設定でリモートにインストールされている場合は、次のように入力します。http://ServerName:8080/BAService/ManagementService.svc/

    [OK] を選択します。

  2. 新しく追加したサーバー、[LOB の種類] の順に展開し、[SQL] を右クリックして、[SQL ターゲットの追加] をクリックします。ターゲットの追加ウィザードが開きます。

  3. [開始する前に] で、[次へ] を選択します。

  4. [接続パラメーター] で、SQL Server の詳細および接続に使用する資格情報を入力します。[次へ] を選択します。

    noteメモ
    [詳細設定] ボタンを使用すると、SQL Server の接続 URI を作成したり、接続のバインドのプロパティを入力したりすることができます。

    URI を作成する方法の詳細については、「SQL Server の接続 URI」を参照してください。バインドのプロパティについては、「BizTalk Adapter for SQL Server のバインド プロパティの使用」を参照してください。

    このチュートリアルでは、バインドのプロパティについては既定の設定のままにします。

  5. [操作] で、[テーブル]、[OrderDetails] の順に展開し、[挿入] を選択して、右矢印をクリックします。挿入操作が [選択した操作] セクションに表示されます。

    [次へ] を選択します。

  6. [ランタイム セキュリティ] で、[固定 Windows 資格情報] を選択し、資格情報を入力して、[次へ] を選択します。

    このセキュリティの種類によって、LOB ターゲットでクライアントのメッセージを認証する方法が決まります。次のオプションがあります。

     

    固定ユーザー名

    LOB システムでローカルに作成されたユーザー名とパスワードを使用します。

    固定 Windows 資格情報

    Windows ドメイン アカウントを使用します。

    カスタム SOAP ヘッダー

    ユーザー名とパスワードを含めるには、カスタム SOAP ヘッダーを作成します。

    メッセージの資格情報

    ログオン資格情報は、メッセージの WS-Security ヘッダーに含まれています。

  7. [デプロイ] で、既存の LOB リレーを選択するか、新しい LOB リレーを作成します。

    Tipヒント
    1 つの LOB リレーを複数の LOB ターゲットで使用できます。ただし、セキュリティ モデルに基づく制限があります。同じセキュリティ手段を 1 つの LOB リレーにグループ化することをお勧めします。たとえば、同じ LOB リレーを使用して、メッセージの資格情報または固定 Windows セキュリティの種類を使用する LOB ターゲットをホストします。

    新しい LOB リレー を作成するには:

     

    の作成

    必須。Service Bus 名前空間を入力します。LOB のリレーは Service Bus に作成されます。名前空間名は、Azure 管理ポータルに表示されます。

    たとえば、myNamespace が名前空間の場合、管理アドレスは http://MyServer:8080/BAService/ManagementService.svc/myNamepsace に更新されます。

    発行者名

    必須。有効な Service Bus 発行者名を入力します。

    発行者のシークレット

    必須。有効な Service Bus 発行者のシークレット キーを入力します。

    リレー パス

    必須。リレー パスの名前を入力します。このチュートリアルでは、このプロパティを SQLLOBRelay に設定します。

    ターゲットのサブパス

    必須。このターゲットを一意にするためのサブパスを入力します。たとえば、OrderDetails と入力できます。

    ターゲットのランタイム URL

    これには、入力した名前空間名、リレー パス、およびターゲットのサブパスが自動的に入力されます。この例では、次のように入力されます。

    https://MyNamespace.servicebus.windows.net/SQLLOBRelay/OrderDetails

    [次へ] を選択します。

  8. [概要] で、値を確認します。[作成] を選択します。

ウィザードでの作業が完了したら、[完了] をクリックします。次の処理がバックグラウンドで行われます。

  • サーバー エクスプローラーに LOB ターゲットが作成されます。LOB ターゲットは、無効、開始、および削除できます。その構成をエクスポートすることもできます。

  • LOB ターゲットは、IIS のアプリケーションとして作成されます。このアプリケーションでは、この特定の LOB ターゲットのランタイムを使用します。IIS コンポーネントについては、「ランタイム コンポーネント:BizTalk アダプター サービス」を参照してください。

LOB ターゲットを使用するには:

  1. リレー エンドポイントの [ランタイム セキュリティ] プロパティを設定します。

    1. サーバー エクスプローラーでリレー エンドポイントを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

    2. [プロパティ] で、[ランタイム セキュリティ] プロパティの横にある省略記号ボタン([...]) を選択します。

    3. [セキュリティの編集] で、[固定 Windows 資格情報] を選択し、SQL Server に接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。

    4. [OK] を選択します。

  2. LOB ターゲットをデザイン領域にドラッグ アンド ドロップします。LOB ターゲットの [エンティティ名] プロパティを確認します。既定値は Relay-Path_target-sub-path です。上記の例を使用する場合は、sqllobrelay_orderdetails になります。

  3. LOB ターゲットの .config ファイルを開きます。このファイルは、通常、YourRelayPath_target-sub-path.config という命名規則があります。次のように、Service Bus の発行者名と発行者のシークレットを入力します。

    <tokenProvider>
      <sharedSecret issuerName="owner" issuerSecret="issuer_secret" />
    </tokenProvider>
    
    構成ファイルへの変更を保存します。

OrderDetails テーブルに対する挿入操作のスキーマを生成します。

  1. BizTalk サービス プロジェクト のサーバー エクスプローラーで、作成した LOB ターゲット を右クリックし、[FTP_EAI_Tutorial へのスキーマの追加] を選択します。[スキーマの生成] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. ファイル名のプレフィックスを FTP_EAI_Tutorial_ に設定します。フォルダー名を既定値の LOB スキーマのままにします。

  3. Windows 認証を使用して SQL Server に接続するために、資格情報の種類として [Windows] を選択し、[OK] を選択します。

    スキーマは LOB スキーマ フォルダーの FTP_EAI_Tutorial プロジェクトに追加されます。

関連項目

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