グループ ポリシーの概要

適用対象: Windows 8.1,Windows Server 2012 R2,Windows Server 2012,Windows 8

このトピックでは、主要なグループ ポリシー タスクを実行するうえで必要となる、ドキュメント リソースやその他の技術情報を紹介します。Windows Server 2012 R2 と Windows 8.1 で追加または更新されたグループ ポリシー関連の機能や、Windows PowerShell を使用して一般的なグループ ポリシー タスクを自動化する方法について学習できます。

以下のリソースも参照してください。

• Windows Server 2012 および Windows 8 のグループ ポリシー設定のリファレンス

• グループ ポリシーの概要 (Windows Server 2008 R2) 

• 基本設定の概要

• GPUpdate.exe を使用してグループ ポリシーの設定を更新する

• Security Policy Settings Overview

• Windows Server 2012 用のリモート サーバー管理ツール

• セキュリティが強化された Windows ファイアウォールの概要

機能の説明

グループ ポリシーは、グループ ポリシー設定とグループ ポリシー基本設定を通じて、ユーザーとコンピューターに対して管理されている構成を指定できるインフラストラクチャです。 ローカルのコンピューターやユーザーだけに影響を与えるグループ ポリシー設定を構成するには、ローカル グループ ポリシー エディターを使用できます。 Active Directory ドメイン サービス (AD DS) 環境でのグループ ポリシー設定およびグループ ポリシー基本設定は、グループ ポリシー管理コンソール (GPMC) で管理できます。 リモート サーバー管理ツール パックにはグループ ポリシー管理ツールも含まれており、これによってグループ ポリシー設定をデスクトップから管理できます。

Windows PowerShell   サーバーやクライアント コンピューターに GPMC がインストールされている場合は、Windows PowerShell モジュールもインストールされています。 Windows PowerShell の全機能を使用できます。 リモート サーバー管理ツール パックをインストールすると、グループ ポリシーの最新の Windows PowerShell コマンドレットもインストールされます。 グループ ポリシーの管理に使用できる Windows PowerShell コマンドレットとスクリプトの詳細については、「Group Policy Cmdlets (グループ ポリシーのコマンドレット)」を参照してください。

グループ ポリシー機能は、Windows PowerShell コマンドレットを使用して構成できます。 サーバー マネージャー コマンドレットを使ってグループ ポリシー管理コンソールをインストールする方法の詳細については、「役割、役割サービス、または機能のインストールまたはアンインストール」と「Server Manager deployment cmdlet module (サーバー マネージャーの展開コマンドレット モジュール)」を参照してください。

実際の適用例

グループ ポリシーを使うと、組織の総保有コストを大幅に削減できます。 利用可能な多数のポリシー設定、複数のポリシー間の相互作用、継承オプションなどのさまざまな要因によって、グループ ポリシーの設計は複雑になる場合があります。 組織のビジネス要件に基づいてソリューションを慎重に計画、設計、テスト、および展開することによって、組織が必要とする標準化された機能、セキュリティ、および管理制御を提供できます。

ソリューションの実装にグループ ポリシーを使う Windows Server 2012 シナリオとして、次のようなものがあります。

• ポリシー ベースのサービスの品質 (QoS) の構成

• Managing the New Wired Network (IEEE 802.3) Policies Settings

• ワイヤレス ネットワーク (IEEE 802.11) ポリシーの管理

• Windows Server 2012 の IKEv2 を使用したエンド ツー エンド IPsec 接続のセキュリティ保護

新機能と変更された機能

グループ ポリシーの設計は、非常に複雑になる場合があります。 利用可能な多数のポリシー設定および基本設定項目、複数のポリシー間の相互作用、継承オプションなどのさまざまな要因によって、グループ ポリシーが各コンピューターで正しく機能しているかどうかを判断するのが難しくなります。

Windows Server 2012 では、グループ ポリシーのトラブルシューティングを中心にグループ ポリシーが改良されています。Windows Server 2012 R2 では、IPv6 ネットワークのサポートが拡張されたほか、ポリシー キャッシュの追加によって同期モード時のサインイン時間が短縮されました。また、イベント ログがより詳細になりました。 これらの変更と、ここでは紹介していないその他の機能変更の詳細については、「What's New in Group Policy in Windows Server 2012 [redirected] (Windows Server 2012 でのグループ ポリシーの新機能 [リダイレクト])」と「Windows Server のグループ ポリシーの新機能します。」を参照してください。

関連項目