キータスク : 生産フローの設定

[アーティクル]
08/03/2018

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

このトピックでは、リーン生産製造や補充活動に使用できる生産フローを作成して構成するために実行しなければならないタスクについて解説します。サブタスクは、一覧に順に記載しています。

Microsoft Dynamics Ax リーン生産フレームワークは、材料段階から完成品段階に至る生産プロセスを表した生産フローを基にしています。生産フローは、生産シナリオや供給シナリオを通して流れる材料や製品の流れを定義する一つ以上の活動からなります。製品、製品ファミリー、サービスの業務プロセスは、それらを生産フローとしてモデル化してマップできます。生産フローを設定する前に、Microsoft Dynamics Ax に以下のマスターデータを構成してください。

サイト、倉庫、場所には在庫インフラストラクチャを構成してください。
リソースグループは、リーン生産のプロセス活動を実行する作業セルとして機能するように構成してください。詳細については、「キータスク : リーン生産の作業セルを設定」を参照してください。

操作を選択してください。

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生産フローの作成

生産フローバージョンの作成

生産フローバージョンの活動を作成

活動に関連付ける

生産フローバージョンの検証

生産フローバージョンの有効化

生産フローバージョンの無効化

フォームのヘルプを検索する

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このトピックで説明した概念に関する詳細情報を検索するには、これらのリンクをクリックします。

Lean manufacturing について

生産フローの作成

生産管理 >設定 >リーン生産 >生産フロー をクリックします。
[新規] をクリックして生産フローを作成します。
生産フローを識別し、説明するパラメーターを定義します。これらのパラメーターには、生産フローを割り当てる法人、バリューストリーム、生産グループがあります。
[財務分析コード] FastTab で、生産フローに割り当てる財務分析コードを選択できます。

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生産フローバージョンの作成

生産フローを作成すると、複数の生産フローバージョンを作成できます。バージョンには、次の情報を定義します。

生産フローの使用期限
生産フローのサイクル時間の計算に使用する takt パラメーターとサイクルパラメーター
生産フローに実行しなければならないかんばん作業を定義する活動
生産フローの活動の順序を定義する活動の関係

[生産フロー] フォームで、バージョンを作成する生産フローを選択します。
"バージョン"クイックタブで、[追加] をクリックします。
[新しい生産フローバージョンの作成] ダイアログボックスで、このバージョンに適用する発効日と有効期限を選択し、[OK] をクリックします。[バージョン] FastTab のグリッドに新しいバージョンが表示されます。

ヒント

既存のバージョンとそのバージョンに構成した活動をコピーする生産フローバージョンも作成できます。[新しい生産フローバージョンの作成] ダイアログボックスの [コピー元バージョン] フィールドグループは、既定値が事前に設定されます。新しいバージョンに適用する発効日と有効期限を選択し、[OK] をクリックします。
"バージョン"クイックタブで、[詳細] をクリックします。
[生産フローバージョンの詳細] フォームで、このバージョンに使用するサイクル時間とタクトタイムを定義します。
[OK] をクリックします。

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生産フローバージョンの活動を作成

生産フローは、一つ以上の活動からなります。活動は、かんばん作業の詳細要件を定義します。活動では、実際の生産条件とリードタイムを正確に説明します。

[生産フロー] フォームで、活動を作成する生産フローを選択します。
[バージョン] FastTab でバージョンで、を選択し、 [活動] をクリックします。
"生産フロー活動" フォームで [新しいバージョン活動] をクリックし、[新しい計画活動の作成] を選択します。
[新しい計画活動の作成] ウィザードの [新しい活動] ページで作成する活動のタイプを選択します。プロセス活動は付加価値操作を説明します。転送活動は、生産フローのプロセス活動をサポートする材料または製品の移動を説明します。ウィザードの一部のページは、作成するのがプロセス活動か転送活動かによって異なります。
転送活動を作成する場合、ウィザードで次のページを完成してください。
- [転送活動の作成] – この活動の在庫取引を制御するためのパラメーターを定義します。
- [転送場所の割り当て] –活動の保管分析コードを定義します。また、下請けに委託する活動の設定も定義できます。
プロセス活動を作成する場合、ウィザードで次のページを完成してください。
- [プロセス活動の作成] – この活動の主なパラメーターを定義します。これらのパラメーターには、作業セル、仕入先口座情報、この活動の在庫取引を制御するための設定が含まれます。
- [ピッキング活動の割り当て] – この活動の材料消費を登録するためのパラメーターを定義します。
転送活動とプロセス活動の場合、[活動時間の割り当て] ページを完了して、活動の活動時間コンポーネントを定義します。生成される対応かんばん作業の期日とピッキングリストの材料の出庫時間は活動時間で指定します。活動時間は、下請け活動のサービス時間の計算にも使用できます。
活動は、[完了] をクリックして作成します。

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活動に関連付ける

生産フローバージョンに複数の活動がある場合、活動関係を作成して、活動の順序を定義する必要があります。活動関係は、一つの活動を先行活動として定義し、そのほかの活動を後続活動として定義して 2 つの活動を関連付けます。活動関係を定義すると、先行活動の終了と後続活動の開始の間の時間を定義する制約を構成できます。時間の制約は、かんばんフローのスケジューリングの計算に使用します。

注意

Microsoft Dynamics AX 2012 R2 の累積更新プログラム 6 またはそれ以降がインストールされている場合、生産フローバージョンの制約値とサイクル時間の割合を後で変更できます。活動の制約時間を変更しても、既存のかんばん作業に影響しません。活動に依存している新しいかんばんが作成されたときに、変更は有効になります。

制約を変更する場合、生産フローバージョンのサイクル時間を再計算する必要があります。

[生産フロー] フォームで、活動と関連付けられる生産フローを選択します。
[バージョン] FastTab でバージョンで、を選択し、 [活動] をクリックします。[生産フロー活動] フォームには、既存の活動関係が表示されます。
活動を選択し、 [先行処理] FastTab または [後続処理] FastTab をクリックします。
[先行処理の追加] または [後続処理の追加] をクリックします。[活動関係の作成] フォームの [先行処理] フィールドグループまたは [後続処理] フィールドグループは、フォームを開いた方法に次第で有効になります。選択した活動が表示されます。
[活動] フィールドで、リレーションを作成する活動を選択し、その他の詳細情報を入力します。
[OK] をクリックします。

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生産フローバージョンの検証

以下のタスクを実行するには、生産フローのバージョンを検証します:

活動が正しく構成されていて、生産フローバージョンが有効にできる準備が整っていることを確認します。
生産フローのすべての活動のサイクル時間を計算します。

このタスクは手動で実行できます。さらに、このタスクは、生産フローのバージョンを有効にすると自動的に実行できます。

[生産フロー] フォームで、検証する生産フローを選択します。
[バージョン] クイックタブで、検証するバージョンを選択し、[検証] をクリックします。
"生産フローの検証" フォームで、[OK] をクリックします。

検証が正常に完了すると、メッセージが表示されます。検証が失敗すると、メッセージに失敗理由の一覧が表示されます。

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生産フローバージョンの有効化

生産フローのバージョンが有効なとき、そのバージョンは生産活動や補充活動に使用する準備が整っています。

同時に有効にできる生産フローバージョンは一つだけです。有効にしたバージョンは複数あってもかまいませんが、有効期間を重複させることはできません。

[生産フロー] フォームで、有効化する生産フローを選択します。
バージョン クイックタブで、有効化するバージョンを選択します。[有効化] をクリックし、[有効化] をクリックします。
"生産フローの有効化" フォームで、[OK] をクリックします。

有効化が成功すると、 [計画ステータス] フィールドの値は [有効] になります。有効化が失敗すると、メッセージに失敗理由の一覧が表示されます。