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Windows Phone でのカメラと写真のクラスのサポート

2012/02/09

Windows Phone および Silverlight 4 の API を使用して、カメラと写真をベースとしたアプリケーションを作成することができます。ここでは、主要なクラスの一覧を示し、それらの使用法を説明します。

デバイスのカメラにアクセスする方法は、次の 2 とおりです。

  • Windows Phone カメラ API: 写真機能を扱うアプリケーションを開発する場合。

  • Silverlight 4 Web カム API: ビデオ機能を扱うアプリケーションを開発する場合、および既存の Silverlight 4 Web カム アプリケーションをデバイスに移植する場合。

アプリケーションで Windows Phone のカメラ API を使用するのは、高解像度の写真を撮影したり、ハードウェアのシャッター ボタンを使用したり、フラッシュ モードやフォーカス機能にアクセスする必要がある場合です。たとえば、この API を使用することで、高度なスチル写真アプリケーションを作成できます。

Silverlight 4 の Web カム APIを使用するのは、ビデオと音声を 1 つのファイルに記録するアプリケーションを開発する必要がある場合です。Silverlight アプリケーションの開発を通じてこの API に慣れている場合は、開発済みの Web カム向けコードを Windows Phone アプリケーションの開発に再利用できます。

また、2 つの API を組み合わせて使用することで、拡張現実アプリケーションを作成することもできます。拡張現実アプリケーションとは、今見えているものに画像や音声などの拡張的な要素を重ね合わせるものです。拡張現実アプリケーションで PhotoCamera クラスを VideoBrush と共に使用する方法を示している例については、「方法: Windows Phone の Combined Motion API を使用する」の 2 番目の手順を参照してください。

Windows Phone のカメラおよび写真アプリケーション開発における主要なクラスを以下に示します。これらは、Windows Phone クラス ライブラリの Microsoft.DevicesMicrosoft.Phone、および System.Windows.Media.Imaging の各名前空間から派生したものです。

クラス名

説明

Extensions

アプリケーションは、WriteableBitmap オブジェクトを JPEG ストリームにエンコードするか、または JPEG ストリームを WriteableBitmap オブジェクトにデコードするために、このクラスを使用します。

PictureDecoder

このクラスは、JPEG ストリームを WriteableBitmap オブジェクトにデコードするために使用されます。

PhotoCamera

このクラスは、Windows Phone スチル カメラ アプリケーション向けの基本的なカメラ機能を表します。イメージ キャプチャ、フォーカス、およびフラッシュ モードなどの機能を有効にし、設定するためのメンバーを含みます。また、プライマリ フォーカス イベント、イメージ取得イベント、イメージ保存イベントも含みます。

Windows Phone アプリケーションは、カメラ アプリケーション開発用の Silverlight 4 クラスも利用することができます。以下の Silverlight 4 クラスが、Silverlight クラス ライブラリの System.Windows.Media 名前空間から派生しています。次の表に、これらのクラスとその説明を示します。

クラス名

説明

AudioCaptureDevice

オーディオ キャプチャ デバイス向けとして望ましい、またはサポートされている形式を表します。

AudioSink

オーディオ デバイスのキャプチャ グラフを公開します。このクラスから派生して、AudioSink.CaptureSource を通してオーディオ情報を受信し、キャプチャ グラフを取得します。

CaptureDeviceConfiguration

利用可能なキャプチャ デバイス (オーディオまたはビデオ) についての情報を取得した後、利用可能なデバイスからキャプチャにアクセスするためのクライアント ユーザー アクセス許可を要求するためのヘルパー クラスを表します。

CaptureSource

関連するソースおよびシンクのセットのコントローラー。特定のオーディオまたはビデオ キャプチャを、関連付けられているキャプチャ デバイスから使用するためのメソッドを提供します。

FileSink

CaptureSource オブジェクトを使用してビデオをキャプチャし、独立したストレージ内のビデオ ファイルに記録します。

VideoBrush

ビデオ ブラシ。合成ビデオ ソースをオブジェクトにレンダリングする方法を提供します。一般的な用途は、四角形やコンテナーなどの要素の背景です。また、PhotoCamera クラスと組み合わせて使用することにより、拡張現実アプリケーションを作成することができます。例については、「方法: Windows Phone の Combined Motion API を使用する」の 2 番目の手順を参照してください。

VideoCaptureDevice

電話のカメラなどのビデオ キャプチャ デバイスに関して、サポートされている適切なビデオ形式の情報を表します。

VideoSink

ビデオ デバイスのキャプチャ グラフを公開します。VideoSink.CaptureSource からビデオ情報を受け取ったり、キャプチャ グラフを取得したりするには、このクラスを継承します。

注注:

カメラおよび写真アプリケーションの開発に関するベスト プラクティスとガイドラインについては、「Windows Phone のカメラと写真のベスト プラクティス」を参照してください。

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