買掛金請求書照合の設定

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

買掛金勘定の請求書照合を設定するには、次の手順に従います。詳細および例は、「買掛金請求書照合について」を参照してください。

注意

その他の形式の請求書の検証は、仕入先請求書ポリシーを使用して実行できます。

請求書照合用の買掛金勘定パラメータの設定

始める前に、[請求書照合] コンフィギュレーション キーが選択されていることを確認します。自分の法人が請求金額を使用して、運賃などを追跡する場合、[請求] コンフィギュレーション キーが選択されていることを確認します。

  1. 請求書照合を設定する法人に切り替えます。

  2. 買掛金管理 >設定 >買掛金管理パラメーター をクリックします。

  3. [請求書検証] をクリックして、[請求書照合の検証を有効にします] チェック ボックスをオンにします。

  4. [不一致のある請求書を転記] フィールドで、請求書照合不一致がある請求書を転記する前に承認が必要かどうかを選択します。

  5. オプション: 発注書情報に基づいて、実際の請求書の合計を予定合計と一致させるには、[請求合計の照合] のチェック ボックスをオンにします。

    1. [請求合計照合アイコンの表示] のフィールドで、請求書照合の不一致が許容範囲を超えたときにアイコンを表示するかどうかを選択します。正の不一致が許容範囲を超えている場合、または正か負の不一致が許容範囲を超えている場合に、アイコンを表示するよう選択できます。

      たとえば、許容範囲が 5 パーセントで、発注書の合計請求量は 100.00 です。したがって、請求書の合計請求量が 105.00 を超えると価格照合アイコンが表示されます。[許容範囲を超えているか許容範囲内である場合] を選択すると、請求書の量が 95.00 未満の場合もアイコンが表示されます。

    2. [請求合計許容率] フィールドで、許容可能な最大差異率を入力します。

      特定の仕入先の請求書の合計許容率を上書きする方法については、「仕入先の許容範囲に一致する請求合計を定義」を参照してください。

  6. オプション: 請求書の明細行品目の価格または価格と数量の情報を照合するには、次の手順に従います。

    1. [明細行照合ポリシー] フィールドで、順守する法人の既定のポリシーとして使用する値を選択します。

    2. 品目、仕入先、仕入先と品目の組み合わせ、または発注書に適用される、不適合の別のレベルを許可するには、[照合ポリシーの上書きを許可します] フィールドの値を選択します。

      特定の仕入先、品目、または仕入先と品目の組み合わせのための、法人の明細行の照合ポリシーを上書きする方法の詳細は、「照合ポリシー (フォーム)」を参照してください。特定の発注書のための法人の明細行照合ポリシーを上書きする方法については、「発注書 (フォーム)」を参照してください。

    3. [単価照合アイコンの表示] フィールドで、請求書照合の不一致が正味単価の許容範囲を超える場合、いつアイコンを表示するかどうかを選択します。正の不一致が許容範囲を超えている場合、または正か負の不一致が許容範囲を超えている場合に、アイコンを表示できます。

      たとえば、許容範囲が 5 パーセントで、発注書の単価は 10.00 です。したがって、請求書の賞味単価が 10.50 を超えると価格照合アイコンが表示されます。[許容範囲を超えているか許容範囲内である場合] を選択すると、アイコンは、請求書の正味単価が 9.50 未満の場合も表示されます。

  7. オプション: 請求書の明細行品目の価格合計を照合するには、[照合価格合計] フィールドの値を選択します。

    1. 価格合計の許容率、量、または割合と量を入力します。

    2. [価格合計照合アイコンの表示] フィールドで、請求書照合の不一致が許容範囲を超えた場合、いつアイコンを表示するかどうかを選択します。正の不一致が許容範囲を超えている場合、または正か負の不一致が許容範囲を超えている場合に、アイコンを表示できます。

      たとえば、許容範囲が 5 パーセントで、発注書の明細行価格合計は 10.00 です。したがって、請求書の明細行価格合計が 10.50 を超えると価格照合アイコンが表示されます。[許容範囲を超えているか許容範囲内である場合] を選択すると、アイコンは、請求書の明細行価格合計が 9.50 未満の場合も表示されます。

  8. オプション: 発注書情報に基づいて、実際の請求金額を予定請求金額と照合するには、[諸費用の照合] のチェック ボックスをオンにします。

    1. [諸費用照合アイコンの表示] フィールドで、請求書照合の不一致が許容範囲を超えた場合、いつアイコンを表示するかどうかを選択します。正の不一致が許容範囲を超えている場合、または正か負の不一致が許容範囲を超えている場合に、アイコンを表示できます。

      たとえば、許容範囲が 5 パーセントで、発注書に基づく予想請求金額は 10.00 です。したがって、請求金額照合アイコンは実際の請求金額が 10.50 を超えると表示されます。[許容範囲を超えているか許容範囲内である場合] を選択すると、請求金額が 9.50 未満の場合もアイコンが表示されます。

    2. [諸費用許容率] フィールドで、許容可能な最大差異率を入力します。

      特定の請求金額コードにこの割合を上書きする方法については、「雑費コードの照合の許容範囲を定義」を参照してください。

請求書照合用の品目モデル グループの設定

品目の梱包明細票の価格と対応する請求書の価格間の価格不一致は、品目の記録されている在庫コストに影響する場合があります。在庫コストが正確に記録されることを確かめるため、請求書情報を転記する前に梱包明細情報を転記するように要求できます。

  1. 在庫管理 >設定 >在庫 >品目モデル グループ をクリックします。

  2. 品目モデル グループを選択します。

  3. [設定] クイックタブで、[受信要求] チェック ボックスをオンにします。

  4. [控除要件] チェック ボックスをオンにします。

  5. 請求書照合を使用する各品目モデル グループに対して、ステップ 2 ~ 4 を繰り返します。

品目の価格許容範囲情報の設定

[ツーウェイ マッチング] または [スリーウェイ マッチング] の明細行照合ポリシーを使用する場合、この手順を実行します。

自分の法人のすべての品目、品目価格許容範囲グループ、または個々の品目に対して、価格許容範囲に関する情報を設定できます。グループによって品目の価格許容範囲を設定するには、最初に品目価格許容範囲グループを作成する必要があります。適切なグループに各品目を割り当てることができます。たとえば、3 つの品目価格許容範囲グループ、高、中、および低を設定できます。

  1. 在庫管理 >設定 >価格/割引 >価格許容範囲品目グループ をクリックします。

  2. [新規] をクリックして、品目価格許容範囲グループを作成します。

  3. 品目価格許容範囲グループの ID と名前を入力します。

  4. 各品目価格許容範囲グループについて、ステップ 2 と 3 を繰り返します。

  5. 製品情報管理 >共通 >リリースされた製品 をクリックします。

  6. 品目を選択します。[アクション ウィンドウ] で [編集] をクリックします。

  7. フォームの下の [グリッド ビュー] をクリックするか、または Ctrl キーと SHIFT キーを押しながら G キーを押してすべての品目を表示し、一覧で項目を選択します。

  8. [購買] クイックタブで、品目価格許容範囲グループを選択します。

  9. 品目ごとにステップ 7 ~ 8 を繰り返します。

仕入先価格の許容範囲情報の設定

[ツーウェイ マッチング] または [スリーウェイ マッチング] の明細行照合ポリシーを使用する場合、この手順を実行します。

自分の法人のすべての仕入先、仕入先価格許容範囲グループ、または個々の仕入先に対して、価格許容範囲に関する情報を設定できます。グループによって仕入先の価格許容範囲を設定するには、最初に仕入先の価格許容範囲グループを作成する必要があります。適切なグループに各仕入先を割り当てることができます。たとえば、2 つの仕入先価格許容範囲グループ、10 パーセントおよび 5 パーセントを設定できます。

  1. 買掛金管理 >設定 >仕入先 >仕入先価格許容範囲グループ をクリックします。

  2. [新規] をクリックして、仕入先価格許容範囲グループを作成します。

  3. 仕入先価格許容範囲グループの ID と名前を入力します。

  4. 各仕入先価格許容範囲グループについて、ステップ 2 と 3 を繰り返します。

  5. 買掛金管理 >共通 >仕入先 >すべての仕入先 をクリックします。

  6. 仕入先 ID を選択します。[アクション ウィンドウ] で [編集] をクリックします。

  7. [請求書と出荷] クイックタブで、仕入先価格許容範囲グループを選択します。

  8. 仕入先ごとにステップ 6 ~ 7 を繰り返します。

価格許容率の設定

[ツーウェイ マッチング] または [スリーウェイ マッチング] の明細行照合ポリシーを使用する場合、この手順を実行します。

価格許容率は、法人、品目、および仕入先に対して設定できます。仕入先請求書と発注書の情報を比較するとき、適用できる価格許容率が検索されます。次の表では、検索順序を示します。

品目コード

アカウント コード

テーブル

テーブル

テーブル

グループ

テーブル

すべて

グループ

テーブル

グループ

グループ

グループ

すべて

すべて

テーブル

すべて

グループ

すべて

すべて

既定の法人価格許容範囲は 0% であり、この価格許容範囲はすべての品目とすべてのアカウントに適用されます (すべて、すべて)。既定の法人価格許容範囲のレコードは削除できません。

たとえば、次の価格許容範囲率のレコードを設定できます。

品目コード

品目関係

アカウント コード

関連勘定

価格許容率

メモ

すべて

すべて

1%

他のシナリオのいずれかが適用されない限り、この率がすべての品目とすべての仕入先に適用されます。これは法人価格許容率です。

テーブル

電池

すべて

1%

この率は、すべての仕入先からの "電池" 品目に適用されます。

グループ

すべて

2%

この率は、低品目許容範囲品目グループに割り当てられているすべての品目、およびすべての仕入先に適用されます。

グループ

メディア

すべて

6%

グループ

すべて

15%

すべて

グループ

5%

5%

すべて

グループ

10%

10%

この率は、10% グループに割り当てられた仕入先と、すべての品目に適用されます。

  1. 買掛金管理 >設定 >請求書照合 >価格許容範囲 をクリックします。

  2. [新規] をクリックして、価格許容率を作成します。

  3. この価格許容範囲が適用される品目と仕入先の組み合わせについての情報と、価格許容率を入力します。

    注意

    既定では、マイナスの価格不一致が許可されます。ただし、価格許容率として負の数は入力できません。マイナスの価格許容率を追跡するには、"買掛金勘定パラメーター" フォームの [単価照合アイコンの表示] フィールドで [許容範囲を超えているか許容範囲内である場合] を選択します。次に、[価格許容範囲] フォームに価格許容率を入力します。

  4. 各価格許容範囲率について、ステップ 2 と 3 を繰り返します。

参照

キー タスク : 仕入先請求書

雑費による仕入先請求書差異の考慮

仕入先請求書の受領の記録および入庫済数量との照合

正味単価の請求書照合差異を解決

買掛金勘定パラメータ (フォーム)

品目モデル グループ (フォーム)

価格許容範囲品目グループ (フォーム)

リリースされた製品詳細 (フォーム)

仕入先 (フォーム)

仕入先価格許容範囲グループ (フォーム)

価格の許容範囲 (フォーム)

請求書照合と会社間発注について