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Windows Phone 8 の Web 開発

2014/06/18

対象: Windows Phone 8 および Windows Phone Silverlight 8.1 | Windows Phone OS 7.1

Windows Phone 用の Internet Explorer はデスクトップ用の Internet Explorer をベースにしていますが、Web 開発者が考慮する必要のある相違点がいくつかあります。このトピックでは、そのような相違点について、Internet Explorer 10 に関連する Windows Phone OS 8.0 および Internet Explorer 9 に関連する Windows Phone OS 7.1 の概要レベルでの説明を行います。モバイル Web サイトの設計に関する一般的な情報については、「電話のブラウザー用の Web サイトを設計する」を参照してください。

このトピックは、次のセクションで構成されています。

Windows Phone OS 8.0 と Windows Phone OS 7.1 とでは、Windows Phone 用の Internet Explorer に対するサポートのレベルが異なります。

Windows Phone OS 8.0 でサポートされる標準およびテクノロジ

Windows Phone OS 8.0 用の Internet Explorer は、「Internet Explorer 10 開発者ガイド」に示されているテクノロジおよび標準をサポートしています。ただし、このトピックの「Windows Phone OS 8.0 用の Internet Explorer でサポートされていない機能」に示されている項目は除きます。

Windows Phone OS 8.0 用の Internet Explorer でサポートされるその他の機能

以下の機能は、Windows Phone OS 8.0 用の Internet Explorer でサポートされていますが、デスクトップ版の Internet Explorer 10 ではサポートされていません。

  • HTML5 地理位置情報機能の GPS サポート。Windows Phone は、デバイス上の位置スタックを使用し、使用可能であれば GPS を使用します。

  • このトピックのビューポートの設定に関するセクションに示す、ビューポートの META タグとその設定のサポート

  • テキストの縮小/拡大のサポート

  • CSS プロパティ –ms-text-size-adjust のサポート (このトピックの「カスタム CSS でテキスト サイズを調整する」を参照)

  • リンク強調表示のカスタマイズおよび無効化のサポート (<meta name="misapplication-tap-highlight" content="no"/> など)

Windows Phone OS 8.0 用の Internet Explorer でサポートされない機能

以下の機能は、デスクトップ版の Internet Explorer 10 でサポートされていますが、Windows Phone OS 8.0 用の Internet Explorer ではサポートされていません。

  • InPrivate ブラウズ

  • CSS Touch ビュー - 具体的には、全体表示、スクロール、および加速スクロール

  • ジェスチャ イベントに関連する回転イベントと角度イベント

  • -ms-hyphens のサポート。

  • インライン HTML5 ビデオ

  • VBScript のサポート

  • ActiveX のサポート

  • ウィンドウ間通信 (スクリプトを使用して新しいウィンドウを開く機能など)

  • ブラウザー ヘルパー オブジェクト、ツール バー、およびその他の関連項目による拡張機能

  • 以前の Web テクノロジのサポート (バイナリ ビヘイビアー、HTC、HTML+TIME、VML など)

Windows Phone OS 7.1 でサポートされる標準およびテクノロジ

Windows Phone OS 7.1 用の Internet Explorer は、「Internet Explorer 9 開発者ガイド」に示されているテクノロジおよび標準をサポートしています。ただし、このトピックの「Windows Phone OS 7.1 用の Internet Explorer でサポートされていない機能」に示されている項目は除きます。

Windows Phone OS 7.1 用の Internet Explorer でサポートされるその他の機能

以下の機能は、Windows Phone OS 7.1 用の Internet Explorer でサポートされていますが、デスクトップ版の Internet Explorer 9 ではサポートされていません。

  • HTML5 地理位置情報機能の GPS サポート。Windows Phone は、デバイス上の位置スタックを使用し、使用可能であれば GPS を使用します。

  • 後述する「ビューポートの設定」で示す、ビューポートとそのプロパティのサポート。

  • このトピックで後述する「カスタム CSS でテキスト サイズを調整する」で示す、CSS プロパティ –ms-text-size-adjust のサポート。

Windows Phone OS 7.1 用の Internet Explorer でサポートされない機能

以下の機能は、デスクトップ版の Internet Explorer 9 でサポートされていますが、Windows Phone OS 7.1 用の Internet Explorer ではサポートされていません。

  • InPrivate ブラウズ

  • 追跡防止

  • フィッシング対策のサポート

  • Internet Explorer 8 ドキュメントに対する下位互換性。Windows Phone OS 7.1 用の Internet Explorer はこれらのドキュメントを Internet Explorer 9 モードでレンダリングします。

  • ウィンドウ間通信 (スクリプトを使用して新しいウィンドウを開く機能など)

  • マルチストリーム HTML5 オーディオ

  • EOT、TTF/OTF、WOFF フォントなどのダウンロード可能なフォント

  • CMYK 画像のサポート

  • VBScript のサポート

  • ActiveX のサポート

  • ブラウザー ヘルパー オブジェクト、ツール バー、およびその他の関連項目による拡張機能

  • アクティブ ドキュメントのサポート

  • 以前の Web テクノロジのサポート (バイナリ ビヘイビアー、HTC、HTML+TIME、VML など)

  • すべてのドキュメント モードでのコンプレックス スクリプト言語の完全サポート

  • サロゲート ペアのサポート

  • Jscript の JIT サポート

  • 一部の <video> タグの属性およびイベント。Windows Phone OS 7.1 用の Internet Explorer はオーディオ ファイルまたはビデオ ファイルの事前読み込み、自動再生をサポートしていません。このため、preload 属性および autoplay 属性はサポートされておらず、canplay イベントおよび canplaythrough イベントもサポートされていません。

  • レイアウト ビューポートを基準とした固定位置への要素の配置

ビューポート レイアウトは、ドキュメントの内容をどのようにレイアウトするか、およびページ上のどこでテキストを折り返すかを制御する、四角形の領域です。Windows Phone 用の Internet Explorer は、次に示すビューポートの META タグと値のペアによる設定をサポートしています。

プロパティ名

width

ビューポートの幅を設定します。

任意の整数値または device-width に設定できます。

範囲は 320 ~ 10,000 です。

既定値は 320 です。

Windows Phone 8 Update 3 (つまり、8.0.10492 以降のバージョン) がインストールされたデバイスでは、device-width は 160 * 物理的な画面の幅 (インチ単位) の値を返します。物理的な画面の幅を判断できない場合、device-width は、画面解像度に比例した推測値を返します。

height

ビューポートの高さを設定します。

任意の整数値または device-height に設定できます。

範囲は 480 ~ 10,000 です。

user-scalable

ユーザーがビューポートを拡大縮小できるかどうか、つまりコンテンツ内でズームインおよびズームアウトできるかどうかを指定します。

yes または no

既定値および推奨値は "yes" です。

メモメモ:

minimum-scalemaximum-scale、および initial-scale の各プロパティは、一部のブラウザーでは使用できますが、現在 Windows Phone 用の Internet Explorer ではサポートされていません。

Windows Phone 用の Internet Explorer には、–ms-text-size-adjust CSS プロパティを設定することによって Web ページのテキスト サイズを制御するためのオプションが用意されています。ユーザーがページ要素をダブルタップすると、Windows Phone 用の Internet Explorer によってビューポートが拡大縮小され、ダブルタップした要素が画面の表示領域に配置されます。対応するテキストも読みやすいサイズに拡大縮小されます。開発者は、調整対象となるテキストのサイズを制御するか、またはサイズの拡大縮小をオフにすることを選択できます。

メモメモ:

ビューポート タグが存在する場合、–ms-text-size-adjust プロパティは無視されます。

以下の例は、HTML ページのテキスト サイズの調整をオフにします。

html { -ms-text-size-adjust:none }

以下の例は、HTML ページの本文についてテキスト サイズの自動調整をオンにします。

body { -ms-text-size-adjust:auto }

以下の例は、HTML ページのある区画 (div) のテキスト サイズを 150% に調整します。

div { -ms-text-size-adjust:150% }

CSS の固定配置を使用して配置された要素は、Windows Phone OS 8.0 用の Internet Explorer と Windows Phone OS 7.1 用の Internet Explorer とでは動作が異なります。Windows Phone OS 8.0 用 (およびデスクトップ用) の Internet Explorer では、固定要素はブラウザー ウィンドウのクライアント ビューを基準として配置されます。つまり、要素がビュー内で右下隅に固定されている場合、エンド ユーザーがページを上、下、左、または右にスクロールしても、この要素は常にビュー内の右下隅に固定して表示されます。Windows Phone OS 7.1 では、固定要素はドキュメント自体を基準として配置されるので、ユーザーがページをスクロールするとビュー内に表示されなくなる場合があります。つまり、要素がドキュメントの右下隅を基準として固定されている場合、ユーザーがこの要素を目にするのは、Web ページの右下隅に移動したときだけです。

メモメモ:

ユーザーがドキュメントを拡大または縮小すると、固定要素も同様に拡大縮小されます。

デスクトップ ブラウザーとは異なり、Windows Phone 用の Internet Explorer では、ユーザーが ActiveX コントロールなどのサード パーティ製プラグインをダウンロードまたはインストールすることはできません。Web ページでは、プラグインのダウンロードをユーザーに促してはなりません。

Windows Phone 8 デバイス上の WebBrowser コントロールを確実に正しく初期化するために、次の例に示すように、HTML コンテンツに移動する前に Browser_Loaded イベント ハンドラーが IsScriptEnabled プロパティを true に設定することを確認します。


        private void Browser_Loaded(object sender, RoutedEventArgs e)
        {
            Browser.IsScriptEnabled = true;
            Browser.Navigate(new Uri(MainUri, UriKind.Relative));
        }

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