Silverlight の統合とドメインを越えたデータ アクセス

最終更新日: 2009年11月24日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

Windows SharePoint Services 3.0 には、Microsoft Silverlight アプリケーションを Web パーツ内でホストする機能がありました。Microsoft SharePoint Foundation 2010 ではこの機能がさらに強化され、Silverlight アプリケーションをホストする目的に特化した、拡張可能な Silverlight Web パーツが内蔵されています。この新しい Web パーツと密接に関係する Silverlight クロスドメイン データ アクセス (Silverlight CDA) は、Silverlight アプリケーションと SharePoint Foundation 展開の間で、ドメインを越えた、セキュリティ保護付きの機能統合を実現する機能です。Silverlight CDA は、Silverlight 以外の外部アプリケーションで使用することもできます。

Silverlight Web パーツ

非常に単純なケースでは、SharePoint Foundation の開発をまったく必要とせずに Silverlight アプリケーションを SharePoint Foundation に追加できます。SharePoint Foundation Web アプリケーションと同じドメインにユーザーが Silverlight アプリケーションをインストールし、ホストする Silverlight Web パーツを UI から追加することで作業が完了します。指定する必要がある情報は、アプリケーションの URL のみです。SharePoint Foundation データにアクセスする Silverlight アプリケーションを Web アプリケーションと異なるドメインのサーバー上にホストする場合は、外部アプリケーション XML を作成します。ユーザーはこの XML を使用して、ホストしている Silverlight Web パーツを登録します。内蔵の Silverlight Tool パーツも同じく SharePoint Foundation 2010 の一部です。詳細については、SilverlightWebPartSilverlightToolPart、「[方法] 外部アプリケーションの XML マークアップを作成する」、およびこの SDK の「Silverlight などの外部アプリケーションをホストする Web パーツ」に含まれる他のトピックを参照してください。

Silverlight クロスドメイン データ アクセス

SharePoint Foundation Web アプリケーションとは異なるドメインにアプリケーションをホストできることは、SharePoint Foundation ユーザーにとって非常に大きなメリットです。このようなアプリケーションを 1 台のアプリケーション サーバー上に多数ホストし、ファーム内にあるすべての Web アプリケーションから利用できるようにすることができるからです。SharePoint Foundation 2010 では、セキュリティを確保した方法でこうしたシナリオを実現するために Silverlight CDA が導入されました。Silverlight CDA を使用すると、管理者は、それらのアプリケーションをホストする Web パーツを Web パーツ ページに追加できるユーザーの能力を必要以上に制限することなく、外部アプリケーションのアクセス許可を制限できます。アプリケーションは、"アプリケーション プリンシパル" と呼ばれる独特な種類のユーザーとして SharePoint Foundation Web アプリケーションにログオンします。この特殊なユーザーに管理者が付与したアクセス許可と、アプリケーションをホストする Web パーツを含んだ Web ページを表示する実際のユーザーに付与されたアクセス許可との共通部分が、当該アプリケーションに付与されるアクセス許可となります。Silverlight CDA を使用した開発の詳細については、「Overview of Integrating External Applications with Web Parts」、および、この SDK の「Silverlight などの外部アプリケーションをホストする Web パーツ」ノードに含まれる他のトピックを参照してください。