Sync Framework に関する主要概念
最終更新日: 2009年11月3日
適用対象: SharePoint Foundation 2010
Microsoft Sync Framework では、主要な概念がいくつか採用されています。ここでは、こうした主要概念と、この概念について説明する特殊な用語について簡単に説明します。
同期に関する主要概念と用語
バッチ処理
データをパケットにセグメント化する処理。データ ストア全体の転送操作を 1 回だけ開始するのとは対照的です。
クライアント
Microsoft Sync Framework に統合され、サーバーから同期の更新を受け取るサービス、アプリケーション、またはデバイス。
クロック ベクター
レプリカ キーによって並べ替えられた同期バージョンのリスト。
ナレッジ
指定した同期項目 (レプリカ) のバージョン状態を追跡する ID/値ペアのセット。ナレッジはメタデータとして保持され、このメタデータを個々のレプリカが更新および保持する必要があります。また、ナレッジはポータブルで、どのピアでも認識できます。さらに、それぞれのレプリカに独自のナレッジが保持されています。
ピア
個別に変更を行うクライアント。
範囲
クロック ベクターが適用される一連の連続する項目識別子。範囲は始点と終点によって区切られます。クロック ベクターは始点と終点の間にあるすべての ID を表します。
レプリカ
同期する項目のコレクションまたは範囲、および関連する同期メタデータ。同期の単位。この用語は、"ストア" という用語と同じ意味で使用されることがあります。
レプリカ キー
指定したレプリカの一意の識別子。
同期プロバイダー (プロバイダー)
レプリカで実装され、同期アーキテクチャへの Sync Framework の統合を可能にする Sync Framework によって定義されたアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) のコレクション。
同期範囲
指定した同期操作で同期が行われる個別のオブジェクトの範囲またはセット。
同期バージョン
特定の項目識別子/変更単位識別子のペアに関連付けられている同期メタデータ。同期バージョンは、レプリカ キー、およびティック数と呼ばれる符号なし数値で構成されています。
ティック数
指定した項目の変更インスタンスの数値カウンター。指定した項目バージョンの最大ティック数は最新の同期状態を表します。ティック数はメタデータとして保持され、特定のレプリカのバージョン情報を追跡します。"変更ログ数" と呼ばれることもあります。