D3D11_SUBRESOURCE_DATA
サブリソースの初期化に使用されるデータを指定します。
typedef struct D3D11_SUBRESOURCE_DATA {
const void *pSysMem;
UINT SysMemPitch;
UINT SysMemSlicePitch;
} D3D11_SUBRESOURCE_DATA;
メンバ
- pSysMem
初期化データへのポインターです。 - SysMemPitch
テクスチャーにある 1 本の線の先端から隣の線までの距離 (バイト単位) です。システム メモリーのピッチは 2D および 3D テクスチャー データのみで使用されます。他の種類のリソースでは意味を持たないためです。 - SysMemSlicePitch
1 つの深度レベルの先端から隣の深度レベルまでの距離 (バイト単位) です。システム メモリー スライスのピッチは 3D テクスチャー データのみで使われます。他の種類のリソースでは意味を持たないためです。
解説
この構造体は、バッファー (ID3D11Device::CreateBuffer)、およびテクスチャー (ID3D11Device::CreateTexture1D、ID3D11Device::CreateTexture2D、ID3D11Device::CreateTexture3D) を作成する呼び出しで使用されます。作成中のリソースがシステム メモリーのピッチまたはシステム メモリー ピッチのスライスを必要としない場合は、これらのメンバーを自由に使用してサイズ情報を渡すことができます。これは、リソース作成上の問題をデバッグするときに役立つ場合があります。
アプリケーションでは、線が持つテクセル数×テクセルのサイズの値と SysMemPitch が正確に一致すると想定しないようにします。SysMemPitch には、線にある過去の追加データをスキップするためのパディングが存在することがあります。これがアライメント用のパディングの場合もあれば、そのテクスチャーがさらに大きな別のテクスチャーの一部となっている場合もあります。たとえば、128×128 のテクスチャーの中にある 32×32 のサブセクションを D3D11_SUBRESOURCE_DATA 構造体が表していることがあります。SysMemSlicePitch の値は、SysMemPitch に存在するすべてのパディングを反映してします。
要件
ヘッダー: D3D11.h 宣言
ライブラリ: D3D11.lib 内容