D3D10_RASTERIZER_DESC

ラスタライザー ステートを記述します。

typedef struct D3D10_RASTERIZER_DESC {
    D3D10_FILL_MODE FillMode;
    D3D10_CULL_MODE CullMode;
    BOOL FrontCounterClockwise;
    INT DepthBias;
    FLOAT DepthBiasClamp;
    FLOAT SlopeScaledDepthBias;
    BOOL DepthClipEnable;
    BOOL ScissorEnable;
    BOOL MultisampleEnable;
    BOOL AntialiasedLineEnable;
} D3D10_RASTERIZER_DESC;

メンバ

  • FillMode
    レンダリング時に使用する描画モードを決定する、D3D10_FILL_MODE 列挙型のメンバーです。デフォルト値は D3D10_FILL_SOLID です。
  • CullMode
    指定された方向を向く三角形が描画されているかどうかを示す、D3D10_CULL_MODE 列挙型のメンバーです。デフォルト値は D3D10_CULL_BACK です。
  • FrontCounterClockwise
    三角形が前向きか後ろ向きかを決定します。このパラメーターが TRUE の場合、三角形の頂点がレンダー ターゲット上で左回りならば三角形は前向きと見なされ、右回りならば後ろ向きと見なされます。このパラメーターが FALSE の場合は逆になります。デフォルト値は FALSE です。
  • DepthBias
    ピクセルに追加される深度値を指定します。既定値は 0 です。詳細については、「深度バイアス」を参照してください。
  • DepthBiasClamp
    ピクセルの最大深度バイアスを指定します。デフォルト値は 0.0f です。詳細については、「深度バイアス」を参照してください。
  • SlopeScaledDepthBias
    ピクセルのスロープ上のスカラーを指定します。既定値は 0.0f です。詳細については、「深度バイアス」を参照してください。
  • DepthClipEnable
    距離に基づいたクリッピングを有効または無効にします。既定値は TRUE です。
  • ScissorEnable
    シザー矩形カリングを有効または無効にします。アクティブなシザー矩形の外側のピクセルはすべてカリングされます。デフォルト値は FALSE です。詳細については、「シザー矩形の設定」を参照してください。
  • MultisampleEnable
    マルチサンプル アンチエイリアシングを有効または無効にします。デフォルト値は FALSE です。
  • AntialiasedLineEnable
    線のアンチエイリアシングを有効または無効にします。このオプションが適用されるのは、アルファ ブレンディングを有効にした状態で線を描画していて、MultisampleEnable メンバーが FALSE である場合のみです。デフォルト値は FALSE です。

解説 

ラスタライザー ステートは、ラスタライザー ステージの動作を定義します。ラスタライザー ステートを設定するには、ID3D10Device::RSSetState を呼び出します。

要件

ヘッダー: D3D10.h 宣言

ライブラリ: D3D10.lib 内容

関連項目

コア構造体