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ページ レイアウトとレンダリング (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)

ページ レイアウトや改ページなど、表示レポートで思いどおりの体裁を実現するには、Reporting Services レンダラーの動作をよく理解したうえでレポートを作成することが大切です。また、レンダリングされたレポートが、普段自分や組織が使用している用紙サイズに収まるかどうかを確認することも必要です。

レポート ビルダーまたはレポート デザイナーのプレビュー ペインやレポート マネージャーでレポートを表示すると、そのレポートは、まず HTML レンダラーによってレンダリングされます。次に、レポートを Excel や CSV (コンマ区切り) 形式など、別の形式にエクスポートすることができます。その後、エクスポートしたレポートを Excel での詳細な分析に利用することも、CSV 形式のデータ ファイルをインポートして使用することのできるアプリケーションのデータ ソースとして利用することもできます。

Reporting Services には、さまざまな形式でレポートをエクスポートするために各種レンダラーが付属しています。各レンダラーには、レポートのレンダリング時の適用ルールがあります。レポートを別のファイル形式にエクスポートする場合、Adobe Acrobat (PDF) レンダラーなど、特に物理的なページ サイズに基づく改ページを使用するレンダラーの場合、レンダリング ルールの適用後、レポートのレイアウトを変更しないと、エクスポートしたレポートを正しい体裁で表示、印刷できない場合があります。

エクスポートしたレポートを最適な体裁にしあげるには、ほとんどの場合、作業を何度も繰り返す必要があります。つまり、レポート ビルダーまたはレポート デザイナーでレポートを作成してプレビューした後、必要な形式にエクスポートし、エクスポートしたレポートを見直してから、元のレポートに変更を加えるという作業を繰り返すことになります。

このトピックでは、Reporting Services の表示拡張機能とその使用方法について説明します。

注意

レポート定義 (.rdl) は、Business Intelligence Development Studio のレポート ビルダー 3.0 およびレポート デザイナーで作成および変更できます。これらの作成環境では、レポートおよび関連アイテムの作成方法、開く方法、および保存方法が異なります。詳細については、microsoft.com Web サイトの「レポート デザイナーとレポート ビルダー 3.0 でのレポートのデザイン (SSRS)」を参照してください。

この記事の内容

ページ レイアウトとレポート アイテム

レポート セクション

レンダラー

レンダリングの動作

ページ割り当て

操作方法に関するトピック

このセクションの内容

ページ レイアウトとレポート アイテム

レポート アイテムとは、さまざまな種類のレポート データに関連付けられたレイアウト要素のことです。テーブル、マトリックス、一覧、グラフ、およびゲージは、それぞれレポート データセットにリンクするデータ領域のレポート アイテムです。レポートの処理時、データ領域はレポート ページの横方向と下方向へ広がって、データを表示します。その他のレポート アイテムは 1 つの項目にリンクし、これを表示します。[画像] レポート アイテムは画像にリンクします。[テキスト ボックス] レポート アイテムには、タイトルなどの単純なテキストや、埋め込みフィールド、レポート パラメーター、またはデータセット フィールドに対する参照を格納できる式のいずれかが含まれています。[線] および [四角形] レポート アイテムは、レポート ページ上に簡単なグラフィカル要素を表示します。また、[四角形] レポート アイテムは、他のレポート アイテムのコンテナーとしても使用できます。レポートには、サブレポートを含めることができます。

Reporting Services では、レポート アイテムをデザイン画面の任意の場所に配置できます。スナップ線とサイズ変更ハンドルを使用すると、レポート アイテムを対話形式で配置したり、その初期形状の拡大および縮小を行ったりできます。データ領域にさまざまなデータ セットを配置したり、異なる形式の同じデータを並べて配置したりすることもできます。デザイン画面にレポート アイテムを配置すると、レポート アイテムのサイズと形状は既定で設定され、その他のすべてのレポート アイテムとの初期関係も既定で設定されます。複数のレポート アイテムを組み合わせて、より複雑なレポート デザインを作成できます。たとえば、テーブル セル内にグラフ、画像、テーブルを配置したり、四角形内に複数の画像を配置したりできます。レポート アイテムを四角形などのコンテナー内に配置すると、レポートの構造や外観に加えて、レポート ページでのレポート アイテムの表示方法を制御できます。

レポートは、各ページに同じヘッダーとフッターを付けて複数のページにわたって表示できます。また、画像や線などのグラフィック要素を使用したり、式に基づいて複数のフォント、色、およびスタイルを設定したりできます。

レポート セクション

レポートは、3 つの主要なセクションであるページ ヘッダーとページ フッター (いずれも任意)、およびレポート本文で構成されます。レポートのヘッダーとフッターはレポートの個別のセクションではなく、レポート本文の上部および下部に配置されるレポート アイテムで構成されます。ページ ヘッダーとページ フッターは、レポートの各ページの上部と下部に同じ内容を繰り返し配置します。ヘッダーとフッターには、画像、テキスト ボックス、直線などのレポート アイテムを配置できます。レポート本文には、すべての種類のレポート アイテムを配置できます。

レポート アイテムのプロパティを設定して、ページ上でのレポート アイテムの表示および非表示を初期設定できます。データ領域の行、列、またはグループの表示プロパティを設定したり、ユーザーがレポート データの表示と非表示を対話形式で設定するための切り替えボタンを配置したりできます。表示の設定や表示の初期設定は、レポート パラメーターに基づく式などを使用することで設定できます。

レポートの処理時、レポート データはレポート レイアウト要素と結合し、この結合したデータがレポート レンダラーに送信されます。レポート レンダラーは、定義済みのレポート アイテム拡張規則に従い、各ページにどのくらいの量のデータを配置できるかを判断します。使用するレンダラーに最適化された見やすいレポートをデザインするには、Reporting Services における改ページの制御規則を理解しておく必要があります。詳細については、「Reporting Services の改ページについて (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

レンダラー

Reporting Services には、表示拡張機能とも呼ばれる一連のレンダラーが付属しています。レンダラーを使用して、レポートをさまざまな形式にエクスポートできます。レンダラーには、次の 3 種類があります。

  • データ レンダラー   データ レンダラーは、すべての書式設定とレイアウト情報をレポートから取り除いたうえで、データのみを表示します。生成されたファイルを使用して、生のレポート データを別のファイル形式 (Excel、他のデータベース、XML データ メッセージ、カスタム アプリケーションなど) にインポートできます。利用可能なデータ レンダラーとしては CSV と XML があります。

    注意

    異なる形式に直接エクスポートすることはできませんが、Atom 表示拡張機能によってレポートからデータ ファイルを生成できます。

  • ソフト改ページ レンダラー   ソフト改ページ レンダラーでは、レポートのレイアウトと書式設定が維持されます。生成されたファイルは、Web ページなど、画面上での閲覧や配信に最適化されます。Microsoft Excel、Microsoft Word、Web アーカイブ (MHTML)、HTML などのソフト改ページ レンダラーがあります。

  • ハード改ページ レンダラー   ハード改ページ レンダラーでは、レポートのレイアウトと書式設定が維持されます。生成されたファイルは、一貫した印刷結果を提供すること、または、レポートを印刷物のような形でオンライン配信する際の見やすさを優先して最適化されます。TIFF と PDF のハード改ページ レンダラーが利用できます。

レポートをレポート ビルダーまたはレポート デザイナーでプレビューしたりレポート マネージャーで実行したりする場合、そのレポートは常に、まず HTML で表示されます。レポートを実行した後、そのレポートを別のファイル形式にエクスポートすることができます。詳細については、「レポートのエクスポート (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

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レンダリングの動作

選択したレンダラーによっては、レポートをレンダリングする際に、特定のルールが適用されます。レポート アイテムが 1 ページにまとめられる際の方法は、次に示す要因の組み合わせによって決まります。

  • レンダリングの規則。

  • レポート アイテムの幅と高さ。

  • レポート本文のサイズ。

  • ページの幅と高さ。

  • レンダラー固有の改ページ調整。

たとえば、HTML 形式や MHTML 形式としてレンダリングされたレポートは、コンピューター画面での操作性を重視して最適化され、ページの長さは固定的ではありません。

詳細については、「レンダリングの動作について (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

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改ページ

改ページとは、レポートに含まれるページ数と、ページ上でのレポート アイテムの配置方法をいいます。Reporting Services での改ページは、レポートの閲覧と作成に使用する表示拡張機能のほか、レポートに使用する改ページのオプションと同一ページ表示のオプションによって異なります。

レポート作成に使用するレンダラーに最適化された、ユーザーにとって見やすいレポートをデザインするには、Reporting Services における改ページの制御規則を理解しておく必要があります。 データ表示拡張機能およびソフト ページ表示拡張機能を使ってエクスポートされたレポートは、通常、改ページの影響を受けません。データ表示拡張機能を使用した場合、レポートは、XML 形式または CSV 形式の表形式の行セットとしてレンダリングされます。レポート データを使用可能な形でエクスポートするには、レンダリング時に、レポートからフラットな表形式の行セットに適用されるルールを理解しておく必要があります。

ソフト ページ表示拡張機能 (HTML 表示拡張機能など) を使用するとき、レポートがどのような体裁で印刷されるか、また、PDF などのハード ページ レンダラーを使用した場合はどのように表示されるかを確認したい場合があります。レポート ビルダーまたはレポート デザイナーでは、レポートの作成時や更新時にレポートをプレビューしたりエクスポートしたりできます。

レポートのレイアウトや物理的なページ サイズに最も大きく影響するのは、ハード ページ レンダラーです。詳細については、「Reporting Services の改ページについて (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

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操作方法に関するトピック

レポートで改ページを扱う際の詳細な手順を紹介しているトピックの一覧を次に示します。

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このセクションの内容

以下のトピックでは、ページ レイアウトとレンダリングに関する詳細情報について説明します。

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