HPC クラスター上での MPI アプリケーションのデバッグ
MPI クラスター デバッガーを使用すると、Windows® HPC Server 2008 クラスター上で実行されている並列アプリケーションや、Microsoft® Message Passing Interface (MPI) を介して通信する並列アプリケーションをデバッグできます。MPI クラスター デバッガーは、Microsoft リモート デバッガー機能を拡張するものであり、リモート クラスター上で実行されている複数の協調型プロセスのデバッグ プロセスを簡易化します。
MPI クラスター デバッガーは次の処理を実行します。
アプリケーション ファイルをクラスター ノードに配置します。
指定された追加ファイルを配置します。
デバッグ セッションに使用されている各ノード上でリモート デバッガーを起動します。
デバッグ セッションの終了後にクリーンアップを実行します。
このセクションの内容
MPI クラスター デバッガーを起動するための要件を紹介し、デバッガーを構成および起動する方法を説明します。
MPI クラスター デバッガーの構成プロパティについて説明します。
チュートリアル : Visual Studio 2010 での MPI クラスター デバッガーの起動
ローカル コンピューター上および Windows HPC Server 2008 クラスター上で MPI クラスター デバッガー セッションをセットアップして起動する方法を説明します。MPI、Open Multi-Processing (OpenMP)、および Parallel Patterns Library (PPL) のアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) を使用するアプリケーションを作成するために必要な手順とサンプル コードについても紹介します。
関連セクション
Visual Studio® デバッガーの使用に関する基本事項を説明します。実行制御、スレッドとプロセスの操作、ブレークポイント、プログラムの検査、例外の処理、デバッガー内での式の使用などのトピックがあります。
Visual Studio デバッガーを実行して論理エラーや意味的エラーを解決する方法について説明し、各自のソリューションで使用されているテクノロジや言語に固有の技法を紹介します。