ICorProfilerInfo3 インターフェイス

コード プロファイラーが共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) とやり取りして、イベント監視を制御したり、情報を要求したりするために使用する各種メソッドを提供します。 ICorProfilerInfo3 インターフェイスは、ICorProfilerInfo2 インターフェイスの機能を拡張するインターフェイスです。 このインターフェイスには、.NET Framework Version 4 以降のバージョンでサポートされる新しいメソッドが用意されています。

メソッド

メソッド

説明

ICorProfilerInfo3::EnumJITedFunctions メソッド

以前に JIT でコンパイルされたすべての関数に対する列挙子を返します。

ICorProfilerInfo3::EnumModules メソッド

アプリケーションに読み込まれるマネージ モジュールのコレクションを順番に反復処理するメソッドを提供する列挙子を返します。

ICorProfilerInfo3::GetAppDomainsContainingModule メソッド

特定のモジュールが読み込まれるアプリケーション ドメインの識別子を取得します。

ICorProfilerInfo3::GetFunctionEnter3Info メソッド

FunctionEnter3WithInfo 関数でプロファイラーに報告される関数のスタック フレームおよび引数情報を提供します。FunctionEnter3WithInfo コールバック中にのみ呼び出すことができます。

ICorProfilerInfo3::GetFunctionLeave3Info メソッド

FunctionLeave3WithInfo function 関数によってプロファイラーに報告される関数のスタック フレームおよび戻り値を提供します。FunctionLeave3WithInfo コールバック中にのみ呼び出すことができます。

ICorProfilerInfo3::GetFunctionTailcall3Info メソッド

FunctionTailcall3WithInfo 関数でプロファイラーに報告される関数のスタック フレームを提供します。FunctionTailcall3WithInfo コールバック中にのみ呼び出すことができます。

ICorProfilerInfo3::GetModuleInfo2 メソッド

モジュール ID を指定して、モジュールのファイル名、モジュールの親アセンブリの ID、およびモジュールのプロパティを示すビットマスクを取得します。

ICorProfilerInfo3::GetRuntimeInformation メソッド

プロファイリングされているランタイムに関するバージョン情報を提供します。

ICorProfilerInfo3::GetStringLayout2 メソッド

文字列オブジェクトのレイアウトに関する情報を取得します。

ICorProfilerInfo3::GetThreadStaticAddress2 メソッド

指定したスレッドおよびアプリケーション ドメインのスコープ内にある、指定したスレッド内静的フィールドのアドレスを取得します。

ICorProfilerInfo3::RequestProfilerDetach メソッド

プロファイラーをデタッチするようにランタイムに指示します。

ICorProfilerInfo3::SetEnterLeaveFunctionHooks3 メソッド

FunctionEnter3FunctionLeave3、および FunctionTailcall3 の各関数で呼び出されるプロファイラー実装関数を指定します。

ICorProfilerInfo3::SetEnterLeaveFunctionHooks3WithInfo メソッド

マネージ関数の FunctionEnter3WithInfoFunctionLeave3WithInfo、および FunctionTailcall3WithInfo の各フックで呼び出されるプロファイラー実装関数を指定します。

ICorProfilerInfo3::SetFunctionIDMapper2 メソッド

FunctionID 値を代替値に対応付けるために呼び出すプロファイラー実装関数を指定します。代替値は、プロファイラーの関数の開始フックと終了フックに渡されます。 このメソッドは、ICorProfilerInfo::SetFunctionIDMapper を、プロファイラーがランタイム間のあいまいさを解決するために使用するパラメーターで拡張します。

解説

CLR は、ICorProfilerInfo3 インターフェイスのメソッドを、フリー スレッド モデルを使用して実装します。 各メソッドが、成功または失敗を示す HRESULT を返します。 返される可能性があるリターン コードの一覧については、CorError.h ファイルを参照してください。

CLR は初期化時に ICorProfilerInfo3 インターフェイスを各コード プロファイラーに渡します。このとき、ICorProfilerCallback::Initialize メソッドまたは ICorProfilerCallback3::InitializeForAttach メソッドのプロファイラーの実装を使用します。 その後、コード プロファイラーは ICorProfilerInfo3 メソッドを呼び出して、CLR の制御下で実行中のマネージ コードに関する情報を取得できます。

AppDomainID 値および FunctionID 値の詳細については、「プロファイリングとランタイム通知 ID」を参照してください。

要件

プラットフォーム: 「.NET Framework システム要件」を参照

ヘッダー: CorProf.idl、CorProf.h

ライブラリ: CorGuids.lib

.NET Framework のバージョン:  4

参照

参照

ICorProfilerInfo インターフェイス

その他の技術情報

プロファイリングのインターフェイス