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Microsoft Project および Team Foundation を使用してタスクの進捗管理を行う場合のヒントおよび操作上の相違点

Microsoft Project の機能を使用してプロジェクトをスケジュールでき、その一方で、Team Foundation Server でデータを保持し、作業項目タスクとしてそのデータを利用できます。 Microsoft Project を使用して、タスクのスケジューリング、タスク間の依存関係、およびリソースの可用性に関連する詳細情報を管理できます。チーム メンバーは Team Foundation を使用して作業項目を管理できます。プロジェクト マネージャーは Microsoft Project を使用して、プロジェクトのスケジュールを更新すること、および、チーム間およびプロジェクト間にまたがる作業を追跡することができます。

プロジェクト計画と Team Foundation の間でデータの同期状態を維持するには、発行タスクと更新タスクが必要です。 発行とは、Microsoft Project ドキュメントまたは Microsoft Excel ドキュメント内の作業項目に対して行った変更を、作業項目データベースにアップロードすることです。 更新とは、Microsoft Project ドキュメントまたは Microsoft Excel ドキュメント内のすべての作業項目を更新して、作業項目データベース内の現在の値に一致させることです。

重要

Microsoft Project の計画のローカル コピーには、Team Foundation Server で格納できないデータが格納されるため、このローカル コピーは必ず保存してください。

このトピックの内容

次のセクションでは、タスクを実行するためのポップ ヒントおよび手順を示します。

  • Team Foundation Server にバインドされている Office Project での作業に関するポップ ヒント

  • Office Project と Team Foundation Server の操作上の相違点

Microsoft Project を使用して Team Foundation Server の作業項目タスクを含むプロジェクトをスケジュールおよび管理する各段階の基本情報については、次のセクションを参照してください。

  1. 手順 1: Office Project から Team Foundation Server に接続する

  2. (省略可能) 手順 2: Office Project と Team Foundation Server の間のデータのマップ方法をカスタマイズする

  3. 手順 3: スケジュールを作成する

  4. 手順 4: リソースを割り当てる

  5. 手順 5: 発行、更新、および最新の情報に更新する

Team Foundation Server にバインドされている Office Project での作業に関するポップ ヒント

Microsoft Project で作業する場合、最適な結果を得るために、および問題を回避するために、次の操作を実行します。

  • Microsoft Project の計画を保存します。これは、Team Foundation Server では格納できないデータが格納されるためです。

  • プロジェクト計画を開いた直後に最新の情報に更新し、さらに作業中定期的に最新の情報に更新します。 このようにしないと、不一致が発生し、計画のデータが Team Foundation Server のデータと一致しなくなる場合があります。

  • Microsoft Project が開始日と完了日を計算するために使用できるタスクの期間、依存関係、およびその他のデータを指定することで、Microsoft Project でタスクをスケジュールします。 Microsoft Project が Team Foundation Server に作業項目を発行するとき、Team Foundation では、開始時刻および終了時刻は既定で読み取り専用です。 計画を最新の情報に更新しても、Microsoft Project は開始時刻および終了時刻をダウンロードしません。

  • Team Foundation フィールドを表示するには、Team System ガント ビューを使用して、チーム プロジェクトで作業をスケジュールします。 この分割ビューでは、一部の Team Foundation フィールドが Microsoft Project ガント チャート ビューに追加され、一部の Microsoft Project フィールド名が、Team Foundation で使用されるフィールド名に変更されます。 このビューは、Microsoft Project で最初に作業項目を開いたときに表示される既定のビューです。

  • データを入力する作業、および作業項目を Team Foundation Server に発行する作業を簡単にするには、Team System タスク シート ビューを使用します。 このビューには、Microsoft Project で表示または変更できる、すべての Team Foundation フィールドのセットが含まれます。

  • 1 つのタスクには 1 つのリソースのみを割り当てます。 Microsoft Project では 1 つのタスクに複数のリソースを割り当てることができますが、Team Foundation Server ではこのようなことはできません。1 つのタスクに複数のリソースを割り当てる必要がある場合、タスクをサブタスクに分割し、各サブタスクに 1 つのリソースを割り当てます。 Team Foundation チーム メンバーであるリソースのみを、発行するタスクに割り当てます。

  • Team Foundation Server で進捗管理する、Microsoft Project の計画のタスクおよび項目に対してのみ、[発行および更新] フィールドを [はい] に設定します。

  • データ競合を最小限にするために、[発行および更新] が設定されているタスクに変更を行った場合には、Team Foundation Server に変更を発行します。

Office Project と Team Foundation の作業管理の操作上の相違点

Microsoft Project と Team Foundation Server の操作上の相違点を次の表に示します。

コンポーネント

Office Project

Team Foundation Server

推奨される操作

チーム プロジェクトのカレンダー

仕事日の長さ、週末、および休日を示す、チーム プロジェクトのカレンダー週が保持されます。

カレンダー週では作業がない日の進捗管理を行うことができないため、カレンダー週による進捗管理は行わないでください。

Microsoft Project を使用してプロジェクトのスケジュールを管理してください。チーム プロジェクトのカレンダー機能を使用してください。

タスクの制約および依存関係

タスク間のスケジューリング関係を示すタスクの依存関係、依存関係の種類、リード タイム、およびラグ タイムを指定できます。

コンテキストの作業項目リンクとして先行処理/後続処理の依存関係が追跡されますが、依存関係の種類、リード タイムとラグ タイム、作業項目制約などは追跡されません。

Microsoft Project を使用して、依存関係および制約への変更を管理および更新してください。

開始日、完了日、および作業時間の追跡

タスクに適用される制約により、タスクをいつ開始できるか、またはタスクをいつ終了する必要があるかが決まります。 作業時間数を変更すると、残りの作業日および完了日が自動的に再計算されます。

見積もり作業時間、実績作業時間、残存作業時間、開始日、および完了日は格納されますが、更新を行ってもフィールドは再計算されません。 たとえば、チーム エクスプローラーを使用してタスクの期間を延長しても、Team Foundation Server は完了日を更新しません。

Microsoft Project を使用して、開始日および完了日への変更を管理および更新し、また実績作業時間および残存作業時間の計算フィールドを更新してください。

詳細については、「Office Project のスケジュール エンジン」を参照してください。

リソースの割り当て

1 つのタスクへの複数のリソースの割り当てがサポートされています。

1 つのタスクに 1 つのリソースのみを割り当てることができます。

Microsoft Project で、1 つのタスクに 1 つのリソースのみを割り当ててください。 タスクを複数のリソースに割り当てるには、タスクをサブタスクに分割します。

詳細については、「リソースの割り当て」を参照してください。

発行および最新の情報への更新

Microsoft Project でタスクを変更した場合、それらを発行して Team Foundation Server で表示できるようにする必要があります。

Team Foundation Server で作業項目を変更した場合、Microsoft Project でそれらを最新の情報に更新して表示する要があります。

Team Foundation Server でも進捗管理を行うタスクのみを Microsoft Project で発行してください。 必要に応じて "発行および更新" フィールドを設定することで、この操作を実行できます。

データ競合を回避するために、頻繁にプロジェクト計画の発行および最新の情報への更新を行ってください。

詳細については、「データの格納と保守」および「手順 5: 発行、更新、および最新の情報に更新する」を参照してください。

区分パスとイテレーション パス

256 文字以下でパスを指定する必要があります。

詳細については、「区分およびイテレーションの作成および修正」を参照してください。

Office Project スケジュール エンジンと日付の計算済みフィールドのみの発行

Microsoft Project は、スケジュール エンジンを使用して、タスクの開始日と完了日を決定します。 次の事項は、スケジュール エンジンによる Microsoft Project の開始日および完了日の計算方法に影響を与えます。

  • 仕事日の長さ、週末、および休日を指定する、チーム プロジェクトのカレンダー週。

  • タスク間のスケジューリング関係を指定するタスクの依存関係、依存関係の種類、リード タイム、およびラグ タイム。

  • タスクに適用される制約により、タスクをいつ開始できるか、またはタスクをいつ終了する必要があるかが決まります。

  • タスクの実行に必要なリソースの可用性により、タスクの期間が延長または短縮される場合があります。

スケジュール エンジンは、これらの要件がすべて満たされる形で、タスクの開始日と完了日を設定します。 タスクを開始または終了する日付に制約を適用する理由がない限り、自分および他のチーム メンバーが入力した他の日付に従い、開始日と完了日が Microsoft Project により計算されるようにする必要があります。

日付の計算済みフィールドが上書きされないよう保護するために、Team Foundation は、"開始日" フィールドと "完了日" フィールドを発行専用に設定します。 これは、プロジェクト マッピング ファイルで、これらの特定フィールドに対して PublishOnly="true" と指定することで、実行されます。

これらの設定により、チーム メンバーは、Team Foundation の "残存作業時間" フィールドおよび "実績作業時間" フィールドを更新すること、プロジェクト計画を最新の情報に更新してそれらの値を表示することができ、また Microsoft Project は、必要に応じて完了日を計算できます。

詳細については、「Microsoft Project のフィールド マッピング ファイル」を参照してください。

開始および終了の制約の詳細については、Microsoft Project のオンライン ヘルプを参照してください。

データの格納と保守

Microsoft Project を使用して、Team Foundation 作業項目を含むプロジェクト スケジュールを作成して管理する場合、2 つの場所でデータを保持します。

Team Foundation Server を使用することで、Microsoft Project で格納および追跡できるデータよりも多くのデータを格納および追跡できます。 Team Foundation 作業項目データベースを使用すると、各作業項目の詳細な説明、作業項目に対して行われた変更の履歴、コード障害を再現するための情報、ドキュメントとファイル、変更セット、テスト ケース、およびその他の関連項目へのリンクを格納できます。 Team Foundation Server を使用して、すべてのチーム メンバーに、進捗管理する必要のある作業項目へのアクセス権を付与でき、それらの処理に関連する詳細を、それらのチーム メンバーが管理できるようにすることができます。

Microsoft Project を使用して、Team Foundation Server で使用されない、または格納されないデータを保持し、さらに作業項目フィールド データのサブセットのみを保持します。 Microsoft Project は、リード タイム、ラグ タイムなど、スケジューリングに関する詳細データを保持します。

手順 1: Office Project から Team Foundation Server に接続する

特定の Team Foundation プロジェクトに対し定義されている作業項目にアクセスするには、Microsoft Project の計画をそのプロジェクトに接続します。 Team Foundation プロジェクトに接続するには、オンラインに切り替える必要があります。また、次のタスクを実行するには、接続を行う必要があります。

  • Team Foundation Server から Microsoft Project に作業項目をインポートする。

  • Microsoft Project で新しいタスクを追加し、その後、それらを作業項目として Team Foundation Server に発行する。

  • 更新を Team Foundation Server に発行して戻す (進行情報を追跡するため、およびスケジュールを改訂するために必要な操作)。

  • Microsoft Project で一覧表示されている、更新された作業項目のデータを取得する (特に、見積もり作業時間、実績作業時間、および残存作業時間に対して実行された更新)。

  • オフラインで作業した後、更新を Team Foundation Server に発行する。

Team Foundation Server に接続する方法については、「Team Foundation Server に接続している Microsoft Excel および Microsoft Project での作業」を参照してください。オフライン作業の詳細については、「オフライン作業と Team Foundation Server への再接続」を参照してください。

(省略可能) 手順 2: Office Project と Team Foundation Server の間のデータのマップ方法をカスタマイズする

Microsoft Project でタスクを発行または最新の情報に更新する場合、タスク データは、マッピング ファイルに含まれる情報に基づき最新の情報に更新されます。 マッピング ファイルにより、各タスクのフィールドが Team Foundation のフィールドにどのようにマップされるかが決まります。

タスクが発行または最新の情報に更新されるときの Microsoft Project の動作方法をカスタマイズできます。 Microsoft Project フィールドにマップされる Microsoft Project のフィールドを変更できます。 フィールドの発行のみを実行するか、または発行と最新情報への更新の両方を実行するかを指定できます。 また、特別なフィールドを指定することもできます。これは、リンク、添付ファイル、および同期フィールドに相当します。

詳細については、「Microsoft Project のフィールド マッピングのカスタマイズ」を参照してください。

フィールドのマッピングと MSF プロセス テンプレート

Microsoft Solutions Framework (MSF) プロセス テンプレートを使用して、タスクの作業項目を作成する場合、チーム エクスプローラーを使用して開始日または完了日を変更することはできません。 タスクの作業項目フォームでは、開始日と完了日のフィールドが読み取り専用に設定されています。

また、MSF のプロセス テンプレートでは、開始日フィールドと完了日フィールドが発行専用となるように、Microsoft Project のフィールド マッピング ファイルが構成されます。 この結果、チーム メンバーは、Microsoft Project でのみ開始日および完了日を変更でき、更新後のスケジュール日付は Team Foundation Server に発行されますが、Microsoft Project の計画では、これらは最新の情報に更新されません。

また、サマリー タスクまたは親タスクの "最初の見積もり""残存作業"、および "実績作業" の各フィールドは Microsoft Project で保持されますが、これらのフィールドは Team Foundation に発行されません。 Microsoft Project を使用して親タスクと子タスクを作成すると、Microsoft Project により、親タスクには、そのすべての子タスクに定義されている時間のロールアップが割り当てられます。 ただし、サマリー タスクと子タスクの両方について追跡される時間は、時間を追跡する Team Foundation レポートで、二重にカウントされて表示されます。 この問題を解決するには、Microsoft Project と Team Foundation Server の統合において、時間のロールアップを抑制します。 Microsoft Project のマッピング ファイル属性である IfSummaryRefreshOnly を使用すると、データが最新の情報に更新されるときに、サマリー タスクに割り当てられた時間が無効になります。 サマリー タスクの時間のロールアップは、Microsoft Project では表示できますが、Team Foundation では表示できません。

フィールド マッピング ファイルを変更することで、開始日フィールドおよび完了日フィールドが Team Foundation Server から最新の状態に更新されるようにすることができます。また、作業項目の種類の定義を変更して、開始日フィールドおよび完了日フィールドを読み取り/書き込み可能にできます。 ただし、既に説明した理由から、これらの変更を行うことは推奨されません。 詳細については、「Microsoft Project のフィールド マッピング ファイル」を参照してください。

手順 3: スケジュールを作成する

次の 2 つの方法でスケジュールを作成できます。

  • Microsoft Project を使用してスケジュールを作成し、その後、選択した作業項目を Team Foundation Server に発行する。 詳細については、「Microsoft Project タスクからの作業項目の作成」を参照してください。

  • Team Foundation Server から作業項目タスクをインポートし、新しいタスクの追加、開始日の設定、タスクの順序の設定、タスク期間の見積もり、タスク間の関係の作成、およびリソースの割り当てを行い、更新内容を Team Foundation Server に発行します。詳細については、「Team Foundation 作業項目からの Microsoft Project 計画の作成」を参照してください。

サマリー タスクおよびサブタスクの作成

Microsoft Project ツールを使用して、タスクが順番に実行されるようにスケジュールすることや、サブタスクを作成することができ、Team Foundation でそれらの関係を格納できます。 また、作業項目間の追加関係を作成することで、プロジェクトの追跡作業をサポートすることもできます。 次のツールを使用することで、この操作を実行できます。

  • タスクに順序を付けるには、またはタスクとサブタスク間の依存関係を確立するには、ネイティブの Microsoft Project ツールを使用します。 計画を発行すると、Team Foundation により、作業項目間に先行処理/後続処理リンクと親/子リンクが作成されます。 これらのリンクは、プロジェクト計画と Team Foundation の両方で保存されます。

  • タスク間に別の種類のリンクを作成するには、[チーム] メニューの [リンクと添付ファイル] 機能を使用します。 たとえば、複数のタスク間に関連リンクを作成して、その関係を Team Foundation で格納できます。

    注意

    Microsoft Project へのインポート対象として選択されたタスクにリンクされており、リンクの種類が先行処理/後続処理または親/子に対応するすべての作業項目がプロジェクト計画に表示されます。

サマリー タスクおよびサブタスクを作成する方法の詳細については、「Office プロジェクトのタスクの順序指定または従属化」を参照してください。

Team Foundation タスク フィールドの表示および変更

Microsoft Project のビューには、プロジェクトの進捗管理を行うことができる形式でデータが表示されます。 ビューは、テーブル、フィルター、グループなどのコンポーネントで構成されます。 Team Foundation Server にバインドされている Microsoft Project の各計画では、Microsoft Project のネイティブ ビューに加えて、2 つの追加ビューが用意されます。

  • Team Foundation ガント ビュー   このビューを使用すると、チーム プロジェクトで作業をスケジュールできます。 この分割ビューでは、一部の Team Foundation フィールドが Microsoft Project ガント チャート ビューに追加され、一部の Microsoft Project フィールド名が、Team Foundation で使用されるフィールド名に変更されます。 このビューは、Microsoft Project で最初に作業項目を開いたときに表示される既定のビューです。

  • Team Foundation タスク シート ビュー   このビューを使用すると、データの入力、および作業項目の Team Foundation Server への発行を簡単に行うことができます。 Team Foundation タスク シート ビューには、Microsoft Project で表示または変更できるすべての Team Foundation フィールド セットが含まれます。

ビューを作成することもできます。 たとえば、進行状況を追跡するのに役立つビューや、チームのリソースがどのように使用されているかを示すビューを作成できます。 ビューを作成した後、そのビューを使用、コピー、および共有できます。

テーブルは、ビューで使用できるコンポーネントの 1 つです。 Team Foundation Server にバインドされている Microsoft Project の計画では、次のテーブルが用意されます。

  • チーム エクスプローラー トラッキング   このテーブルを使用すると、[Team Foundation ガント] ビューで参照する列を表示できます。

  • チーム エクスプローラー全体   このテーブルを使用すると、[Team Foundation タスク シート] ビューで参照する列を表示できます。 このテーブルには、Microsoft Project と Team Foundation Server の間で交換されるすべてのフィールドが表示されます。

新しいテーブルを定義すること、および既存のテーブルをコピーすることができます。 Microsoft Project のビューおよびテーブルの詳細については、Microsoft Project のオンライン ヘルプを参照してください。

手順 4: リソースを割り当てる

Microsoft Project では、非常に柔軟な方法でタスクにリソースを割り当てることができますが、その場合、Team Foundation Server で格納できないデータが作成されます。 Microsoft Project のこれらの機能を利用する場合、タスクを Team Foundation Server に発行して戻すことはできません。 この問題を回避するには、Microsoft Project でリソースを割り当てるときに、次のガイダンスに従います。

  • 各タスクには 1 つのリソースのみを割り当てる。 タスクをサブタスクに分割し、各サブタスクに 1 つのリソースを割り当てることで、この制限に対処できます。

  • 作業日の割合に対してではなく、作業日全体に対して各リソースを割り当てる。

Microsoft Project で 1 つのタスクに複数のリソースを割り当て、変更を Team Foundation Server に発行しようとすると、作業項目で発行エラーが発生します。

重要

Microsoft Project では、[リソース名] フィールド リストにチーム メンバーの名前が入力されません。 このため、名前を手動で一覧に追加する必要があります。 Microsoft Project で作業項目をリソースに割り当てるときは、Active Directory ドメイン サービス (AD DS) の表示名またはアドレス帳を使用してリソースを指定する必要があります。 エイリアスや、その他の名前の短縮形を使用して作業項目をリソースに割り当てると、一貫性がなくなって検証エラーが発生する可能性があります。

手順 5: 発行、更新、および最新の情報に更新する

チーム メンバーが行った最新の変更を取得するには、Microsoft Project で変更したタスクを Team Foundation Server に発行する、および Microsoft Project の計画を開いてから後に更新された作業項目を最新の情報に更新する必要があります。

Microsoft Project で作業する場合、次のベスト プラクティスおよび操作上の注意事項に注意してください。

  • ドキュメントを開いた直後に必ずプロジェクト計画を最新の情報に更新して、最新のデータを表示する。 Team Foundation Server で行った変更は、Microsoft Project ドキュメントを最新の情報に更新するまで、そのドキュメントには反映されません。

    注意

    ドキュメントを開いても、自動的に最新の情報には更新されません。

  • Team Foundation Server で進捗管理を行うのが便利なタスクおよび項目に対してのみ、[発行および更新] フィールドを [はい] に設定する。 Microsoft Project ドキュメントのどの作業項目を発行するか、および最新の情報に更新するかを指定します。 詳細については、「Office Project での作業項目の発行または最新の情報への更新」を参照してください。

  • ドキュメントを最新の情報に更新する前に、必ず発行する。 最初に最新の情報に更新すると、データベースの新しいデータで、計画で行った変更を上書きされる場合があります。

  • サマリー タスク作業項目を使用している場合に、レポートで時間が二重にカウントされているときは、この問題を手動で修正する必要があります。 詳細については、「集計値の発行に関する誤りの修正」を参照してください。

参照

処理手順

Team Foundation Server への Microsoft Office ドキュメントの接続

Team Foundation 作業項目からの Microsoft Project 計画の作成

Office Project での作業項目の発行または最新の情報への更新

概念

Microsoft Project を使用することによるタスクのスケジュール設定およびリソースの割り当て

その他の技術情報

Microsoft Project のフィールド マッピングのカスタマイズ