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方法: カスタム テスト条件を以前のリリースからアップグレードする

このトピックは Visual Studio Premium および Visual Studio Ultimate に適用されますが、Visual Studio 2010 Professional または Visual Studio Express Edition には適用されません。

Visual Studio の旧バージョンで作成した既存の単体テストの条件を正しく動作させるには、テスト条件をアップグレードする必要があります。 そのためには、次の手順が必要です。

  • 参照の更新

  • 拡張機能の互換性属性の追加

  • 新しい登録プロセスの適用

参照の更新

プロジェクトの参照を更新するには

  1. (Visual Basic のみ) ソリューション エクスプローラーで、[すべてのファイルを表示] をクリックします。

  2. ソリューション エクスプローラーで、[参照設定] ノードを展開します。

  3. 以前の Microsoft.Data.Schema.UnitTesting への参照を右クリックし、[削除] をクリックします。

  4. ソリューション エクスプローラーで、[参照設定] ノードを右クリックし、[参照の追加] をクリックします。

    または

  5. [プロジェクト] メニューの [参照の追加] をクリックします。

    [参照の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

  6. [.NET] タブをクリックします。 [コンポーネント名] ボックスの一覧で、[Microsoft.Data.Schema][Microsoft.Data.Schema.UnitTesting] を選択し、[OK] をクリックします。

    これで、テスト条件で最新の参照が使用されるようになります。

拡張機能の互換性属性の追加

次に、以下の手順で示すように、テスト条件クラスに拡張機能の互換性属性が含まれているかどうかを確認します。 拡張機能を定義するときは、特定のデータベース スキーマ プロパイダー (DSP: Database Schema Provider) または基本のデータベース スキーマ プロバイダーを使用して、その拡張機能の互換性を宣言します。これにより、適切な種類のプロジェクトでのみ拡張機能が読み込まれるようになります。 拡張機能の互換性属性の詳細については、「Visual Studio のデータベース機能の拡張」を参照してください。

拡張機能の互換性属性を追加するには

  • 次の例に示すように、データベース サービス プロバイダーの拡張機能の互換性属性を追加します。

    <DatabaseServicesProviderCompatibility (GetType(DspCompatibilityCategory.None))> _
    <DisplayName("NewTestCondition")> _
    Public Class NewTestCondition
        Inherits TestCondition
    
    End Class
    
    [DatabaseServicesProviderCompatibility(DspCompatibilityCategory.None)]
    [DisplayName("NewTestCondition")]
    public class NewTestCondition:TestCondition
    {
       // Additional implementation to be added here
    }
    

新しい登録プロセスの適用

Visual Studio の旧バージョンでは、テスト条件をグローバル アセンブリ キャッシュにインストールする必要がありました。 このリリースの Visual Studio Premium または Visual Studio Ultimate では、次の手順に示すように登録プロセスが変更されています。 詳細については、「方法: 拡張機能を登録および管理する」を参照してください。

参照を更新したら、アセンブリが署名され、コンパイルされていることを確認します。

次に、カスタム拡張機能アセンブリの登録を容易にするために、プロジェクトで生成されたアセンブリ情報を収集します。この情報には、バージョン、カルチャ、および PublicKeyToken が含まれます。

アセンブリ情報を収集するには

  1. 前の手順に従って参照を更新し、拡張機能の互換性属性を追加したら、アセンブリが署名され、コンパイルされていることを確認します。

  2. [表示] メニューの [その他のウィンドウ] をポイントし、[コマンド ウィンドウ] をクリックして、[コマンド] ウィンドウを開きます。

  3. [コマンド] ウィンドウに、次のコードを入力します。 FilePath をコンパイル済みの .dll ファイルのパスとファイル名に置き換えます。 パスとファイル名は引用符で囲みます。

    注意

    既定では、コンパイル済みの .dll ファイルのパスは SampleGenerator\bin\Debug になります。

    ? System.Reflection.Assembly.LoadFrom(@"<FilePath>").FullName
    
  4. Enter キーを押します。 行は次のようになり、PublicKeyToken に固有の値が表示されます。

    " GeneratorDateRanges, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=nnnnnnnnnnnnnnnn"
    

    このアセンブリ情報を記録またはコピーして、次の手順で使用します。

次に、前の手順で収集したアセンブリ情報を使用して XML ファイルを作成します。

XML ファイルを作成するには

  1. ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを選択します。

  2. [プロジェクト] メニューの [新しい項目の追加] をクリックします。

    [新しい項目の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [テンプレート] ペインで、[XML ファイル] という項目を見つけて選択します。

  4. [名前] ボックスに適切な名前を入力し、[追加] をクリックします。

    ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトに XML ファイルが追加されます。

    注意

    アセンブリを正しく登録するためには、dll の名前を使用する必要があります (この場合は、"myDllName" の後に ".Extensions.xml" を付けます)。

  5. XML ファイルを開き、次の XML コードに一致するように更新します。 前の手順で取得したアセンブリのバージョン、カルチャ、および PublicKeyToken を置換します。

    <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <extensions assembly=""
                version="1" xmlns="urn:Microsoft.Data.Schema.Extensions"
                xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
                xsi:schemaLocation="urn:Microsoft.Data.Schema.Extensions 
    
      Microsoft.Data.Schema.Extensions.xsd"> <extension type=" myDllName.myClassName" assembly="myDllName, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=nnnnnnnnnnnnnnnn" enabled="true"/>
    
    </extensions>
    
  6. [ファイル] メニューの [すべてを保存] をクリックします。

次に、アセンブリと XML ファイルを Extensions ディレクトリにコピーします。 Visual Studio Premium の起動時に、<Microsoft Visual Studio 10.0>\VSTSDB\Extensions ディレクトリとそのサブディレクトリ内の拡張機能が識別され、セッションで使用できるように登録されます。

アセンブリと XML ファイルを Extensions ディレクトリにコピーして登録するには

  1. <Microsoft Visual Studio 10.0>\VSTSDB\Extensions\ ディレクトリに、CustomGenerators という名前の新しいフォルダーを作成します。

  2. My Documents\Visual Studio 2008\Projects\<プロジェクト名>\<プロジェクト名>\bin\Debug\ ディレクトリのアセンブリ ファイルを、作成した <Microsoft Visual Studio 10.0>\VSTSDB\Extensions\CustomGenerators ディレクトリにコピーします。

  3. My Documents\Visual Studio 2008\Projects\<プロジェクト名>\<プロジェクト名>\ ディレクトリの XML ファイルを、作成した <Microsoft Visual Studio 10.0>\VSTSDB\Extensions\CustomGenerators ディレクトリにコピーします。

    ヒント

    拡張機能のアセンブリは、<Microsoft Visual Studio 10.0>\VSTSDB\Extensions ディレクトリ内のフォルダーに配置することをお勧めします。 これにより、製品に付属していた拡張機能と、カスタマイズして作成した拡張機能を識別しやすくなります。 フォルダーの使用は、拡張機能をカテゴリ別に整理するためにも推奨されます。

参照

処理手順

方法: データベース単体テスト デザイナーのテスト条件を作成する

チュートリアル: カスタム テスト条件を使用してストアド プロシージャの結果を検証する