Microsoft Windows Media On-Demand Producer で HTML テンプレートを使用する

Bill Birney
Microsoft Corporation

June 14, 1999

目次

  • はじめに
  • チュートリアル要件
  • コンテンツを作成する
  • Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用する
  • Table of Contents テンプレートを使用する
  • URL Flips (Slide Shows) テンプレートを使用する
  • WMClosedCaption テンプレートを使用する
  • WMText テンプレートを使用する
  • まとめ

はじめに

Microsoft® Windows Media™ On-Demand Producer は、さまざまな生産性機能と処理機能を含んでいます。これらの機能の1つである Publish Windows Media ウィザードは、Web またはイントラネット サイトへのコンテンツの公開に必要なすべてのファイルの作成に役立ちます。

Publish Windows Media ウィザードは、ユーザーが指定した情報を使用して、ASF Stream Redirector (.asx)ファイルと、コンテンツをホストする HTML ファイルを作成します。On-Demand Producer を使用して Advanced Streaming Format (.asf)ファイルを作成した後、そのファイル(およびその中に含まれているマーカーとスクリプト コマンド)が Web ページでどのように再生されるかをすぐに確認することができます。選んだ HTML テンプレートに応じて、さまざまな方法で ASF コンテンツを表示することができます。次のリストは、On-Demand Producer で使用可能な HTML テンプレートを示しています。

  • Simple Embedded Player: このテンプレートは、埋め込みの Microsoft® Windows Media™ Player コントロールを含んでいます。Web ページをブラウザで開くと、コントロールは .asf ファイルを再生します。
  • Simple Stand-Alone Player: このテンプレートは、.asx ファイルを指すリンクを含んでいます。リンクをクリックすると、Windows Media Player がスタンドアロン設定で開いて、.asf ファイルを再生します。
  • Table of Contents: このテンプレートは、埋め込みの Windows Media Player コントロールと、目次を表示するフレームを含んでいます。Web ページを開くと、.asf ファイルに含まれるマーカーが目次にリストされます。リスト内の項目をクリックすると、再生がその位置に移動します。
  • URL Flips (Slide Show): このテンプレートは、埋め込みの Windows Media Player コントロールと、画像を表示するフレームを含んでいます。Web ページを開くと、.asf ファイルに含まれるスクリプト コマンドがメディアと同期して画像を切り替えます。
  • WMClosedCaption: このテンプレートは、埋め込みの Windows Media Player コントロールと、テキストを表示するエリアを含んでいます。Web ページを開くと、スクリプト コマンドに含まれる字幕テキストがテキスト エリアに表示され、メディアと同期して切り替えられます。
  • WMText: このテンプレートは、埋め込みの Windows Media Player コントロール、本文テキストを表示するエリア、および見出しテキストを表示するエリアを含んでいます。Web ページを開くと、スクリプト コマンドが両方のテキスト エリアにテキストを表示します。

.asf、.asx、および HTML ファイルを作成したら、コンテンツを Web サーバーと Windows Media サーバーに直接公開(コピー)することができます。また、画像を追加したり、要素の配置を変更したり、色を変更するなど、ニーズに応じて HTML ファイルをカスタマイズすることができます。HTML ファイルの編集を容易にするために、スクリプティングはコメントを含んでいます。

この記事では、On-Demand Producer を使用して、Publish Windows Media ウィザードで提供される HTML テンプレートで動作する Windows Media コンテンツを作成する方法を説明します。これらの作成例から、コンポーネントがどのように連携動作するかがわかります。テンプレートを説明している各セクションで、それぞれのテンプレートに基づくサンプルを表示することができます。

注 サンプルは 56 KB モデムで動作するように作成されています。 以下の要件は、この記事のチュートリアルを使用するために必要なコンテンツとソフトウェアを示しています。

チュートリアル要件

コンテンツ

  • 音声コンテンツを含んでいる .avi ファイル
  • いくつかの画像(それぞれ 16 キロバイト(KB)未満) エンコード コンピュータ
  • Windows Media On-Demand Producer
  • Windows Media Player バージョン 6.02 以上
  • サウンド カード

サーバー

  • Windows Media サービス

  • Web サーバー

    HTML テンプレートと .asx ファイルは Web サーバーに、.asf ファイルは Windows Media サービス サーバーに置く必要があります。したがって、チュートリアルでは、コンテンツがこれらのソースに保存され、これらのソースから再生されることを前提としています。ただし、テスト目的では、URL の代わりにパスを入力することによって、コンテンツをローカルで再生することができます。

クライアント テスト マシン

  • Web ブラウザ(Microsoft® Internet Explorer バージョン 4.0 以上、または Netscape Navigator バージョン 4.0 以上)
  • サウンド カード
  • Windows Media Player 6.02 以上

コンテンツを作成する

このセクションのチュートリアルでは、それぞれの HTML テンプレートに応じた Windows Media コンテンツの作成方法を説明します。Simple Embedded Player テンプレートについてのチュートリアルはありません。このテンプレート用のコンテンツの作成プロセスは、Simple Stand-Alone Player テンプレートとほとんど同じだからです。すべての部品がどのように連携動作するかを理解するには、あなた自身の .avi ファイルでチュートリアルを試してみるのが一番です。字幕テンプレートを試してみることができるように、ナレーションまたは会話を含んだ .avi ファイルを使用してください。

それぞれのチュートリアルは、4 つの部分に分かれています。

  1. **制作後の設定を入力する。**スクリプト コマンド、マーカー、マークイン ポイント、マークアウト ポイント、フェード、処理など、設定と要素の追加と編集を行います。
  2. **Saving as Windows Media ウィザードを使用する。**エンコード テンプレートを選択して、.asf ファイルをエンコードします。
  3. **Publishing Windows Media ウィザードを使用する。**ASF Stream Redirector (.asx)ファイルと HTML ファイルを作成します。
  4. **再生をテストする。**HTML ファイル(Default.htm)を開いて、.asf ファイルの再生が期待どおりかどうかを確認します。

Simple Stand-Alone Player チュートリアルでは、4 つの部分すべてを説明しています。他のチュートリアルは制作後の設定の入力を中心に説明しています。保存、公開、およびテストの手順は、すべてのチュートリアルで事実上同じだからです。

最初のチュートリアルでは、まず、On-Demand Producer が全画面ビューで開き、空のプロジェクトがロードされます。その後のチュートリアルは、それぞれ前のチュートリアルに基づいています。ビューとプロジェクトの詳細については、On-Demand Producer のヘルプを参照してください。

チュートリアルでは 1 個の .avi ファイルを使用します。しかし、5 つのチュートリアルのそれぞれに異なるファイルを使用したり、同じ .avi ファイルの 5 種類の編集バージョンを使用することもできます。On-Demand Producer では、同じ .avi ファイルを何度でもプロジェクトに追加することができます。チュートリアルで加えた改訂を他のチュートリアルで加えた改訂と別に保存するには、.avi ファイルをプロジェクトに 5 回追加します。

Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用する

Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用して作成された HTML ファイルは、.asf ファイルへのリンクを含んでいます。リンクをクリックすると、Windows Media Player がスタンドアロン設定で開いて、ファイルを再生します。Simple Stand-Alone Player モデルを実装するコンテンツの作成方法を以下のプロセスで説明します。このテンプレートを使用したサンプルを表示するには、ここをクリックしてください

制作後の設定を入力する

  1. [File] メニューの [Open/Add] をクリックします。.avi ファイルを選択して開きます。 ファイルがプロジェクトに追加されて、アクティブ ファイルになります。ビデオの最初のフレームがビデオ ディスプレイに表示され、オーディオの波形とビデオ フレームのサムネイル画像がオーディオ/ビデオ ディスプレイに表示されます。このチュートリアルでは必要ありませんが、プロセスと要約情報の追加や編集を行ったり、マークイン ポイントとマークアウト ポイントを設定することができます。
  2. 現在のプロジェクトを保存するには、[File] メニューの [Save Project] をクリックします。[Save Project] で、ファイル名を入力し、場所を選択してから、[Save] をクリックします。

Saving as Windows Media ウィザードを使用する

  1. [File] メニューの [Save as Windows Media] をクリックすると、Saving as Windows Media ウィザードが開きます。
  2. [Introduction] 画面で、[Encode current file] をクリックして、[Next] をクリックします。
  3. 次の画面で、エンコード テンプレートを選択します。[Template] ボックスで、ビデオを含んでいるテンプレートをクリックして、[Next] をクリックします。
  4. [ASF Destination] 画面で、エンコードされたファイルを保存する Windows Media サーバー上の宛先パスを入力します(\\ServerName\asfroot\tutorial など)。次に、[Finish] をクリックします。
    エンコードの進捗状況を示す画面が表示されて、.asf ファイルがエンコードされます。現在のファイルのエンコードの残り時間が表示されます。
  5. 5. エンコードが終了したら、.asf ファイルを見つけて、ファイル名を SAPlayer.asf に変更します。

On-Demand Producer は、エンコードしたファイルに現在の .avi ファイルと同じルート名を自動的に付けます。たとえば、現在の .avi ファイルが Pickle.avi の場合、On-Demand Producer はエンコードしたファイルに Pickle.asf という名前を付けます。これらのチュートリアルでは同じ .avi ファイルを使用するので、エンコード後に .asf ファイルの名前を変更しなかった場合、次のチュートリアルによって置き換えられます。

Publishing Windows Media ウィザードを使用する

  1. [File] メニューの [Publish Windows Media] をクリックすると、Publish Windows Media ウィザードが開きます。
  2. ウィザードの [Indtroduction] 画面で、[Next] をクリックします。
  3. 次の画面で、.asx ファイルの生成に使用する設定を入力します。[Generate ASX file] チェック ボックスをクリックします。
  4. [Enter the target ASF File Name] ボックスに、SAPlayer.asf と入力します。
  5. [ASF Server Path] ボックスに、Windows Media サービス サーバー上の .asf ファイルの URL を入力します。.asf ファイル名は入力しません。例: mms://YourWindowsMediaserver/tutorial/。
  6. Web サーバー上の情報を整理しやすくするために、ASX という名前のフォルダを作成して、On-Demand Producer を使用して作成した .asx ファイルをそこに入れます。
  7. [Destination directory for ASX file] ボックスに、.asx ファイルを保存する Web サーバー上の宛先パスを入力します(\\Webserver\Inetpub\wwwroot\ASX\ など)。
    On-Demand Producer のウィザードを開いたときには、前回ウィザードで使用した初期設定がそのまま使用されます。したがって、その後のチュートリアルで、この画面で変更しなくてはならない唯一の設定は .asf ファイル名です。[Next] をクリックします。
  8. 次の画面で、HTML ファイルの生成に使用する設定を入力します。[Generate HTML file] チェック ボックスをクリックします。 [Enter target ASX File Name] ボックスには、前の画面で作成された .asx ファイルの名前が表示されます。.asx ファイルの名前は、.asf ファイルのルートを使用して付けられます。通常、この名前は変更する必要がありません。
  9. [URL to ASX file] ボックスに、前の画面で作成した .asx ファイルを指す URL を入力します。ファイル名は入力しません。例: http://YourWebServer/ASX/。
  10. [Select HTML Template] ボックスで、[Simple Stand-Alone Player] をクリックします。
  11. [Destination directory for HTML file] ボックスに、HTML 要素を含んでいるフォルダを保存する Web サーバー上の宛先パスを入力します(\\Webserver\Inetpub\wwwroot\Odp\ など)。
    Publish Windows Media ウィザードを使用して作成された HTML フォルダは、Default.htm とその他の必要な要素(フレーム、アプレット、画像ファイルで使用される HTML ファイルなど)を含んでいます。HTML フォルダの名前は、.asf ファイルのルート名の後にアンダースコアを続け、その後に使用する HTML テンプレートの省略形を続けます。例: SAPlayer_sa。
  12. .asx ファイルと必要な要素をすべて含んだ HTML フォルダを作成するには、[Finish] をクリックします。

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図 1. Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用した再生

再生をテストする

  1. インターネット ブラウザを開いて、Default.htm ファイルの URL を入力します。例: http://YourWebServer/Odp/SAPlayer_sa.default.htm
  2. [Start the Netshow presentation in the stand-alone player] をクリックします。
    Web ページ上のリンクは SAPlayer.asx を指します。リンクをクリックすると、Windows Media Player が開いて、SAPlayer.asx に含まれる URL を使用して Windows Media サービス サーバー上の SAPlayer.asf に接続します。ファイルのストリーミングが開始されたら、入力した要約テキスト、処理、およびその他の制作後設定が再生に正しく反映されているかどうかを確認します。

Table of Contents テンプレートを使用する

Table of Contents テンプレートを使用して作成された HTML ファイルは、埋め込みの Windows Media Player コントロールと、目次を表示するスクロール可能なフレームを含んでいます。HTML ファイル内のスクリプティングは、.asf ファイルに含まれるマーカーのリストを読み取ることによって目次を作成します。Table of Contents テンプレートを実装するコンテンツの作成方法を以下のプロセスで説明します。このテンプレートを使用したサンプルを表示するには、ここをクリックしてください。

制作後の設定を入力する

  1. サンプルの .avi ファイルはまだ開いたままになっているはずです。開いていない場合には、「Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用する」チュートリアルで保存したプロジェクトを開いて、.avi ファイルを表示します。
  2. ファイルを再生して、トピックの変わり目ごとに M キーを押します。M キーを押すたびに、編集時間軸のマーカー バーにマーカーが置かれます。
  3. 最初のマーカー アイコンを右クリックして、ショートカット メニューの [Edit] をクリックします。[Marker Properties] ダイアログ ボックスが表示されます。このショートカット メニューを使用してマーカーを削除することもできます。
  4. [Name] ボックスにマーカーのタイトルを入力して、[OK] をクリックします。
  5. それぞれのマーカーについて、ステップ 3 と 4 を繰り返します。
  6. 必要な場合には、アイコンをマーカー バーに沿って新しい位置にドラッグすることによって、マーカーのタイミングを調整します。[Marker Properties] ダイアログ ボックスで、または [Edit] メニューから [Edit Marker] ダイアログ ボックスを開くことによって、手動で時間を入力することもできます。
  7. [File] メニューの [Save Project] をクリックします。

Saving as Windows Media ウィザードを使用する

「Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用する」チュートリアルのステップに従って、.asf ファイルをエンコードします。ファイル名を Table.asf に変更します。

Publishing Windows Media ウィザードを使用する

  1. [File] メニューの [Publish Windows Media] をクリックすると、Publish Windows Media ウィザードが開きます。
  2. ウィザードの [Introduction] 画面で [Next] をクリックします。
  3. 次の画面で、[Generate ASX file] チェック ボックスをクリックします。
  4. [Enter the target ASF File Name] ボックスに、Table.asf と入力します。
    この画面のその他の設定はすべて同じままです。
  5. [Next] をクリックします。
  6. 次の画面で、[Generate HTML file] チェック ボックスをクリックします。
  7. [Select HTML Template] ボックスで、[Table of Contents] をクリックします。
    この画面のその他の設定はすべて同じままです。
  8. .asx ファイルと必要な要素をすべて含んだ HTML フォルダを作成するには、[Finish] をクリックします。

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図 2. Table of Contents テンプレートを使用した再生

再生をテストする

インターネット ブラウザを開いて、Default.htm ファイルの URL を入力します。例: http://YourWebServer/Odp/Table_toc/default.htm。Web ページが開くと、埋め込みの Windows Media Player コントロールは Table.asx に含まれる URL を使用して Windows Media サービス サーバー上の Table.asf に接続します。Web ページ内のスクリプティングは、Windows Media Player のプロパティを使用してマーカーのリストを作成します。マーカーは目次としてフレームに表示されます。リスト内の項目をクリックすると、.asf ファイルはそのマーカー位置から再生されます。

URL Flips (Slide Shows)テンプレートを使用する

URL Flips (Slide Shows) テンプレートを使用して作成された HTML ファイルは、埋め込みの Windows Media Player コントロールと、スクリプト コマンドによってトリガされる画像を表示するためのフレームを含んでいます。このテンプレートを使用したサンプルを表示するには、ここをクリックしてください。

URL Flips モデルを実装するコンテンツの作成方法を以下のプロセスで説明します。

  1. サンプルの .avi ファイルはまだ開いたままになっているはずです。開いていない場合には、「Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用する」チュートリアルで保存したプロジェクトを開いて、.avi ファイルを表示します。
  2. メディアで使用する JPEG または GIF 画像を選んで、ファイル名をメモします。ダウンロード時間と再生の中断を最小にするために、画像ファイルのサイズは 16 KB 以下でなければなりません。
  3. .avi ファイルを再生して、画像を切り替えたい場所で C キーを押します。キーを押すたびに、編集時間軸のスクリプト コマンド バーにスクリプト コマンドが置かれます。
  4. 最初のスクリプト コマンド アイコンを右クリックして、ショートカット メニューの [Edit] をクリックします。[Script Command Properties] ダイアログ ボックスが表示されます。このショートカット メニューを使用してスクリプト コマンドを削除することもできます。
  5. [Parameter] ボックスに、その時点で表示したい画像のファイル名を入力します。
    エンコードされた .asf ファイルが再生され、スクリプト コマンドが受信されると、画像フレームに画像をダウンロードするプロセスが開始されます。画像サイズが大きく、帯域幅が小さいほど、画像の表示に時間がかかります。スクリプト コマンドのタイミングを調べて、ダウンロード時間を埋め合わせることができます。
  6. [Type] ボックスの [URL] をクリックして、[OK] をクリックします。
  7. それぞれのスクリプト コマンドについて、ステップ 4、5、および 6 を繰り返します。
  8. 必要な場合には、スクリプト コマンド バーに沿ってアイコンを新しい位置にドラッグすることによって、スクリプト コマンドのタイミングを調整します。[Script Command Properties] ダイアログ ボックスで、または [Edit] メニューから [Edit Command] ダイアログ ボックスを開くことによって、手動で時間を入力することもできます。
  9. [File] メニューの [Save Project] をクリックします。

Saving as Windows Media ウィザードを使用する

「Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用する」チュートリアルのステップに従って、.asf ファイルをエンコードします。ファイル名を URLFlip.asf に変更します。

Publishing Windows Media ウィザードを使用する

  1. [File] メニューの [Publish Windows Media] をクリックすると、Publish Windows Media ウィザードが開きます。
  2. ウィザードの [Introduction] 画面で [Next] をクリックします。
  3. 次の画面で、[Generate ASX file] チェック ボックスをクリックします。
  4. [Enter the target ASF File Name] ボックスに、URLFlip.asf と入力します。
    この画面の他の設定は変更しないでください。
  5. [Next] をクリックします。
  6. 次の画面で、[Generate HTML file] チェック ボックスをクリックします。
  7. [Select HTML Template] ボックスで、[URL Flips (Slide Show)] をクリックします。
    この画面の他の設定は変更しないでください。
  8. .asx ファイルと必要な要素をすべて含んだ HTML フォルダを作成するには、[Finish] をクリックします。
  9. HTML フォルダを見つけて、そこに画像ファイルをコピーします。

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図 3. URL Flip (Slide Show) テンプレートを使用した再生

再生をテストする

インターネット ブラウザを開いて、Default.htm ファイルの URL を入力します。例:。Web ページを開くと、埋め込みの Windows Media Player コントロールは URLFlip.asx を使用することによって Windows Media サービス サーバー上の URLFlip.asf に接続します。ファイルを再生すると、スクリプト コマンドが Web ページの右側のフレームの画像を切り替えます。

スクリプト コマンドがタイプ URL で受信されると、Windows Media Player コントロールはスクリプト コマンドのパラメータ文字列をブラウザに渡します。パラメータ文字列が絶対 URL の場合には、ブラウザはそのアドレスに移動します。文字列が Image.jpg などの相対 URL の場合には、ブラウザは現在の場所(この例では URLFlip_URL フォルダ)でコンテンツを探します。

通常、ブラウザが URL フリップを受信すると、Web ページ全体が変更されます。URL フリップを特定のフレームだけで発生させるために、Windows Media Player コントロールの DefaultFrame プロパティを設定するスクリプティングが URL Flip (Slide Show)テンプレートによって追加されます。Default.htm は、スライドとプレーヤーの 2 つのフレームを含んでいます。プレーヤー フレームは Player.htm を含み、これは Windows Media Player オブジェクト タグを含みます。Player.htm では、DefaultFrame プロパティは slide に設定されています。したがって、Windows Media Player コントロールが画像ファイルの URL を含んでいるスクリプト コマンドを受け取ると、その URL がスライド フレームに渡されます。

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WMClosedCaption テンプレートを使用する

WMClosedCaption テンプレートを使用して作成された HTML ファイルは、埋め込みの Windows Media Player コントロールと、スクリプト コマンドによってトリガされる字幕テキストを表示するためのエリアを含んでいます。このテンプレートを使用したサンプルを表示するには、ここをクリックしてください。

WMClosedCaption モデルを実装するコンテンツの作成方法を以下のプロセスで説明します。

制作後の設定を入力する

  1. サンプルの .avi ファイルはまだ開いたままになっているはずです。開いていない場合には、「Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用する」チュートリアルで保存したプロジェクトを開いて、.avi ファイルを表示します。
  2. それぞれの文の始めにスクリプト コマンドを追加するために、ファイルを再生して、C キーを押します。
  3. 最初のスクリプト コマンド アイコンを右クリックして、ショートカット メニューの[Edit] をクリックします。スクリプト コマンドの [Properties] ダイアログ ボックスが表示されます。
    スクリプト コマンド バーの上のアイコンが混み合っている場合には、[Edit Command] ダイアログ ボックスを使用することによってコマンドを見つけることができます。[Edit] メニューの [Commands] をクリックします。リスト内のコマンドをクリックして、[Edit] をクリックすると、[Script Command Properties] ダイアログ ボックスが開きます。
  4. [Parameter] ボックスに、スクリプト コマンドの後に続く文を入力します。
  5. [Type] ボックスの [WMClosedCaption] をクリックして、[OK] をクリックします。
  6. それぞれのスクリプト コマンドについて、ステップ 3、4、および 5 を繰り返します。
  7. 必要な場合には、スクリプト コマンド バーに沿ってアイコンを新しい位置にドラッグすることによって、スクリプト コマンドのタイミングを調整します。[Script Command Properties] ダイアログ ボックスで、または [Edit] メニューから [Edit Command] ダイアログ ボックスを開くことによって、手動で時間を入力することもできます。
  8. [File] メニューの [Save Project] をクリックします。

Saving as Windows Media ウィザードを使用する

「Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用する」チュートリアルのステップに従って、.asf ファイルをエンコードします。ファイル名を ClosedCap.asf に変更します。

Publishing Windows Media ウィザードを使用する

  1. [File] メニューの [Publish Windows Media] をクリックすると、Publish Windows Media ウィザードが開きます。
  2. ウィザードの [Introduction] 画面で [Next] をクリックします。
  3. 次の画面で、[Generate ASX file] チェック ボックスをクリックします。
  4. [Enter the target ASF File Name] ボックスに、ClosedCap.asf と入力します。
    この画面の他の設定は変更しないでください。
  5. [Next] をクリックします。
  6. 次の画面で、[Generate HTML file] チェック ボックスをクリックします。
  7. [Select HTML Template] ボックスの [WMClosedCaption] をクリックします。 この画面の他の設定は変更しないでください。
  8. .asx ファイルと必要な要素をすべて含んだ HTML フォルダを作成するには、[Finish] をクリックします。

Dd148579.Html-CC(ja-jp,MSDN.10).jpg

図 4. WMClosedCaption テンプレートを使用した再生

再生をテストする

インターネット ブラウザを開いて、Default.htm ファイルの URL を入力します。例: http://YourWebServer/Odp/ClosedCap_WMCC/default.htm。Web ページを開くと、埋め込みの Windows Media Player コントロールは ClosedCap.asx を使用することによって Windows Media サービス サーバー上の ClosedCap.asf に接続します。ファイルが再生されると、スクリプト コマンドは Windows Media Player コントロールの右側のエリアに字幕テキストを表示します。HTML フォルダに含まれているアプレットが、テキストを表示するために使用されます。 Back to top

WMText テンプレートを使用する

WMText テンプレートを使用して作成された HTML ファイルは、埋め込みの Windows Media Player コントロールと、スクリプト コマンドによってトリガされる見出しと本文を表示するためのエリアを含んでいます。WMText モデルを実装するコンテンツの作成方法を以下のプロセスで説明します。このテンプレートを使用したサンプルを表示するには、ここをクリックしてください。

制作後の設定を入力する

  1. サンプルの .avi ファイルはまだ開いたままになっているはずです。開いていない場合には、「Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用する」チュートリアルで保存したプロジェクトを開いて、.avi ファイルを表示します。
  2. [Edit] メニューの [Command] をクリックすると、[Edit Command] ダイアログ ボックスが開きます。
    時間を節約するために、「WMClosedCaption テンプレートを使用する」チュートリアルの字幕スクリプト コマンドを使用して、本文エリアを表示します。
  3. タイプ WMClosedCaption を含んでいる最初のコマンドを選択して、[Edit] をクリックします。[Script Command Properties] ダイアログ ボックスが開きます。
  4. [Type] ボックスの [WMBodyText] をクリックして、[OK] をクリックします。
  5. ステップ 3 と 4 を繰り返して、すべての WMClosedCaption コマンドを WMBodyText タイプに変更します。
  6. 見出しテキストを切り替えたい場所にスクリプト コマンドを追加するには、ファイルを再生して、C キーを押します。 見出しテキストは、約 50 字の単一行を保持するボックスに表示されます。フォント サイズと表示色を変更するには、本文と見出しテキストの表示に使用されるアプレットのプロパティにアクセスします。HTML 要素が作成された後、Default.htm のプロパティを編集します。
  7. 最初の見出しスクリプト コマンド アイコンを右クリックして、ショートカット メニューの [Edit] をクリックします。[Script Command Properties] ダイアログ ボックスが表示されます。 スクリプト コマンド バーの上のアイコンが混み合っている場合には、[Edit Command] ダイアログ ボックスを使用することによってコマンドを見つけることができます。
  8. [Parameter] ボックスに、見出しテキストを入力します。
  9. [Type] ボックスの [WMTextHeadline] をクリックして、[OK] をクリックします。
  10. それぞれの見出しコマンドについて、ステップ 7、8、および 9 を繰り返します。
  11. . 必要な場合には、スクリプト コマンド バーに沿ってアイコンを新しい位置にドラッグすることによって、スクリプト コマンドのタイミングを調整します。[Script Command Properties] ダイアログ ボックスで、または [Edit] メニューから [Edit Command] ダイアログ ボックスを開くことによって、手動で時間を入力することもできます。
  12. [File] メニューの [Save Project] をクリックします。

Saving as Windows Media ウィザードを使用する

「Simple Stand-Alone Player テンプレートを使用する」チュートリアルのステップに従って、.asf ファイルをエンコードします。ファイル名を Text.asf に変更します。

Publishing Windows Media ウィザードを使用する

  1. [File] メニューの [Publish Windows Media] をクリックすると、Publish Windows Media ウィザードが開きます。
  2. ウィザードの [Introduction] 画面で [Next] をクリックします。
  3. 次の画面で、[Generate ASX file] チェック ボックスをクリックします。
  4. [Enter the target ASF File Name] ボックスに、Text.asf と入力します。 この画面の他の設定は変更しないでください。
  5. [Next] をクリックします。
  6. 次の画面で、[Generate HTML file] チェック ボックスをクリックします。
  7. [Select HTML Template] ボックスの [WMText] をクリックします。 この画面の他の設定は変更しないでください。
  8. .asx ファイルと必要な要素をすべて含んだ HTML フォルダを作成するには、[Finish] をクリックします。

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図 5. WMText テンプレートを使用した再生(見出しボックスの背景色を赤に変更)

再生をテストする

インターネット ブラウザを開いて、Default.htm ファイルの URL を入力します。例: http://YourWebServer/Odp/Text_WMTest/default.htm。Web ページを開くと、埋め込みの Windows Media Player コントロールは Text.asx を使用することによって Windows Media サービス サーバー上の Text.asf に接続します。ファイルが再生されると、スクリプト コマンドは Windows Media Player コントロールの右側のエリアに本文を表示し、コントロールの上のエリアに見出しテキストを表示します。HTML フォルダに含まれているアプレットが、テキストを表示するために使用されます。

まとめ

.asf、.asx、および HTML ファイルを公開するには、コンテンツを作成して、ローカル環境でテストします。そして、すべての要素をインターネットまたはイントラネットに接続している Web サーバーと Windows Media サービス サーバーにコピーします。ローカル テストを正確なものにするために、両方の環境でフォルダとファイルをミラー化して、HTML スクリプティングでは相対 URL を使用します。

ストリーミング コンテンツの公開で発生する問題は、しばしば URL が原因です。コンテンツをミラー化して、Web ページで相対 URL を使用することによって、インターネットまたはイントラネット サーバーにコンテンツをコピーすることができ、URL が正確になります。ただし、別のサーバーに含まれていなければならないコンテンツもあり、絶対 URL が必要なこともあるため、完全なミラー化は不可能です。Windows Media Format コンテンツの場合がそうです。ローカル テスト環境では、.asx ファイルはローカルの Windows Media サービス サーバーを指します。コンテンツがインターネットまたはイントラネット サーバー上で正しく表示され、再生されるためには、サーバー名とパスを .asx ファイル内で変更する必要があります。たとえば、mms://LocalWMS/file.asf を mms://WebWMS/file.asf に変更する必要があります。

On-Demand Producer に含まれているヘルプ マニュアルに、最終的なインターネットまたはイントラネット サーバーにメディアを公開するための方法が説明されています。詳細については、On-Demand Producer ヘルプの "Transferring Files to the Internet/Intranet" を参照してください。