配置の条件
更新 : 2007 年 11 月
条件付き配置では、ファイル、フォルダ、レジストリ エントリ、カスタム動作、または起動条件の Condition プロパティを使用して、インストール中にプロパティを評価します。評価の対象となるプロパティは、インストーラ内のほかの要素が公開する Property プロパティ (ファイル検索に対する Property プロパティなど)、または Windows インストーラが公開するプロパティ (オペレーティング システムのバージョンなど) です。
起動条件に対するカスタム プロパティは起動条件エディタで、カスタム フォルダに対するカスタム プロパティはファイル システム エディタで、カスタム ダイアログ ボックスに対するカスタム プロパティはユーザー インターフェイス エディタで、それぞれ指定できます。カスタム プロパティを指定するときは、名前が大文字を含んでいる必要があり、既存のプロパティまたは Windows インストーラのプロパティの名前と衝突しない名前にする必要があります。
Boolean 演算子を使用して複数のプロパティを評価できます。詳細については、「Conditional Statement Syntax」を参照してください。
プロパティ
固定フォルダの Property プロパティは、Windows インストーラで使われるシステム フォルダのプロパティの例です (ProgramMenuFolder や DesktopFolder など)。次に示すのは、条件で使用できる一般的な Windows インストーラ プロパティの一覧です。
Windows インストーラのプロパティ |
説明 |
|---|---|
Version9X |
Windows オペレーティング システムのバージョン番号。 |
VersionNT |
Windows NT/Windows 2000 オペレーティング システムのバージョン番号。 |
ServicePackLevel |
オペレーティング システムのサービス パックのバージョン番号。 |
WindowsBuild |
オペレーティング システムのビルド番号。 |
SystemLanguageID |
システムの既定の言語識別子。 |
MsiNetAssemblySupport |
共通言語ランタイムアセンブリをサポートするシステムでは、インストーラが、fusion.dll のファイル バージョンをこのプロパティの値に設定します。 |
ComputerName |
現在のシステムのコンピュータ名。 |
LogonUser |
現在ログオンしているユーザーのユーザー名。 |
AdminUser |
Windows NT/Windows 2000 において、ユーザーが管理者権限を持っている場合に設定されます。 |
PhysicalMemory |
インストールされている RAM のサイズ (単位はメガバイト)。 |
Intel |
Intel プロセッサで動作している場合、数値で示したプロセッサのレベル。 |
COMPANYNAME |
インストールを行っているユーザーの組織。[ユーザー情報] インストール ダイアログ ボックスで入力された Organization に対応します。 |
USERNAME |
インストールを実行しているユーザー。[ユーザー情報] インストール ダイアログ ボックスで入力された Name に対応します。 |
.gif "メモ") メモ : |
|---|
上の表で示したのは一部のプロパティで、Visual Studio がリリースされた時点で有効であったものです。このほかにも利用できるプロパティがあり、新しいプロパティも追加される可能性があります。条件の最新の一覧については、「Property Reference」を参照してください。 |
参照
概念
参照
Windows Installer Property Reference
Windows Installer Conditional Statement Syntax