方法 : [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスを使用する

[クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスを使用して、変数と式を調べて評価できます。 [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスはモーダル ダイアログ ボックスであるため、デバッグを継続する前に閉じる必要があります。 詳細については、「方法 : デバッガー内で式をウォッチする」を参照してください。 [クイック ウォッチ] の変数値を編集することもできます。 詳細については、「方法 : [変数] ウィンドウで値を編集する」を参照してください。

一部のユーザーは、なぜクイック ウォッチが便利なのか疑問を持つかもしれません。 変数や式を [ウォッチ] ウィンドウに追加する方が簡単に思えるからです。 それは可能ですが、1 つ以上の変数を使って簡単な計算をする場合に、そのような簡単な計算で [ウォッチ] ウィンドウを煩雑にしたくはないでしょう。 そんなとき、クイック ウォッチが特に便利です。

[クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスのもう 1 つの機能は、サイズ変更ができることです。 大きいオブジェクトのメンバーを参照するときは、[ウォッチ] ウィンドウ、[ローカル] ウィンドウ、または [自動変数] ウィンドウで見るよりも、[クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスでツリーを展開して見る方が簡単です。

[クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスでは、同時に複数の変数や式を表示できません。 また、[クイック ウォッチ] はモーダル ダイアログ ボックスであるため、[クイック ウォッチ] が開いているときにコードをステップ実行するなどの操作は実行できません。 このような操作を実行するときは、代わりに [ウォッチ] ウィンドウを使用します。

一部の式には、実行したときに、変数の値を変更したり、プログラムの状態を変化させたりする副作用があります。 [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスで式を評価すると、コード内で式を実行したときと同じ動作をします。 式の副作用に注意しないと、予想外の結果になる場合があります。

ヒント

Visual Studio では、変数の上にポインターを置くことでその変数の値を表示できます。データヒントという小さいボックスに値が表示されます。

使用している設定またはエディションによっては、表示されるダイアログ ボックスやメニュー コマンドがヘルプに記載されている内容と異なる場合があります。 設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。 詳細については、「Visual Studio での開発設定のカスタマイズ」を参照してください。

[クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスを開くには

  • 中断モードで、[デバッグ] メニューの [クイック ウォッチ] をクリックします。

変数が追加された [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスを開くには

  • 中断モードで、ソース ウィンドウの変数名を右クリックし、[クイック ウォッチ] をクリックします。 変数が [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスに自動的に表示されます。

ウォッチ ウィンドウにクイックウォッチの式を追加するには

  • [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスで、[ウォッチ式の追加] をクリックします。

    [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスに表示された式の内容が、[ウォッチ] ウィンドウの式の一覧に追加されます。

    複数の [ウォッチ] ウィンドウをサポートする Visual Studio エディションを使用している場合、式は [ウォッチ 1] ウィンドウに追加されます。

参照

処理手順

方法 : デバッガー変数ウィンドウを使用する

その他の技術情報

[変数] ウィンドウ