Team Foundation でバージョン管理操作またはビルド操作中にワークスペース エラーが発生しないようにするには、クライアント コンピューターのデータ キャッシュを、特定の保守操作の後で更新する必要があります。 データ層サーバーやアプリケーション層サーバーの移動、復元、名前変更、またはフェールオーバーを行った後や、ハードウェアが正常に動作しないなどの障害から回復した後は、管理者は作業項目のトラッキングに使用されるキャッシュを更新する必要があり、ユーザーはクライアント コンピューターのバージョン管理キャッシュを更新する必要があります。
必要なアクセス許可
StampWorkitemCache Web メソッドを呼び出すには、Team Foundation のアプリケーション層サーバーにある Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可の参照」を参照してください。
クライアント コンピューターで tf workspaces コマンドを実行するには、Read のアクセス許可が Allow に設定されている必要があります。
作業項目キャッシュの更新
注意
この処理手順は省略できます。実行する必要があるのは、作業項目トラッキングでエラーが発生した場合だけです。
作業項目のトラッキングに使用されるキャッシュを更新するには、StampWorkitemCache Web メソッドを呼び出します。 このメソッドにより、クライアント コンピューターは、次回アプリケーション層サーバーに接続する際にキャッシュを強制的に更新します。 また、このメソッドは、クライアント コンピューターで定義されているワークスペースを同期します。
注意
StampWorkitemCache Web メソッドを呼び出すと、Visual Studio Team Foundation Server のパフォーマンスが一時的に低下する場合があります。パフォーマンスへの影響は、このメソッドの呼び出し時に接続されている Team Foundation ユーザーの数によって異なります。
クライアント コンピューターで作業項目のトラッキングに使用されるキャッシュを更新するには
新しいサーバーで、Internet Explorer を開きます。
アドレス バーに次のアドレスを入力して、ClientService Web サービスに接続します。
http://PublicURL/VirtualDirectory:8080/WorkItemTracking/v3.0/ClientService.asmx
注意
管理資格情報を使用してログオンした場合でも、管理者として Internet Explorer を起動し、資格情報の入力を求められる場合があります。
[StampWorkitemCache] をクリックし、[起動] をクリックします。
注意
StampWorkitemCache メソッドはデータを返しません。
バージョン管理キャッシュの更新
バージョン管理キャッシュを更新するために、各ユーザーは、更新する必要のあるコンピューターで tf workspaces コマンドを実行します。 バージョン管理を使用している、データベースが移動されたチーム プロジェクト コレクションに接続するコンピューターを更新する必要があります。
クライアント コンピューターのバージョン管理キャッシュを更新するには
クライアント コンピューターで、管理者権限でコマンド プロンプト ウィンドウを開き、Drive:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 12.0\Common7\IDE にディレクトリを変更します。
コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力し、新しいサーバーのサーバー名とポート番号を含むコレクションの URL を指定します。
**tf workspaces /collection:http://**ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName
この配置例では、開発者が、Team Foundation Server の FabrikamPrime 配置でホストされている DefaultCollection コレクションのメンバーであるプロジェクトのバージョン管理キャッシュを更新する必要があります。 この開発者は次の文字列を入力します。
tf workspaces /collection:http://FabrikamPrime:8080/tfs/DefaultCollection
詳細については、「Workspaces Command」を参照してください。