ASP.NET によるモバイル Web 開発のロードマップ

最新情報については http://www.asp.net/mobile (英語) を参照してください。

この記事では、ASP.NET の ASP.NET 1.1 から ASP.NET 2.0 のリリースにわたるモバイル Web 開発技術のロードマップを提供します。

目次:
ロードマップの概要
ロードマップの詳細
よく寄せられる質問

ロードマップの概要

以下に、ASP.NET のモバイル Web 開発技術の進歩の概要を示します。

ASP.NET 1.x

ASP.NET 1.x モバイル コントロールが導入されました。

デバイス プロファイル サービス (http://www.asp.net/mobile/profile/default.aspx) が導入されました。これは、開発者が、デバイスのカスタム サポートを構築するためにデバイスをプロファイルできるようにするためのものです。

追加でサポートされるようになったデバイスのリストを提供するデバイス アップデートは、4 回リリースされました。

マイクロソフトのデバイスの継続的なサポートの方法は、特定のデバイスのサポートから、定期的なデバイス アップデート、さらにマークアップ言語のサポートへと変わりました。 このため、今後、新しいマークアップ言語の導入など大幅な変更がない限り、デバイス アップデートはリリースされません (下記のデバイスのサポートのセクションを参照してください)。

2005 年 5 月、マイクロソフトは、ASP.NET 1.x アダプタ (デバイス アップデート 2 XHTML アダプタ ソース を含む) のソース コード、およびデバイス プロファイル ツールをリリースします。 このソース コードは、独自にカスタム アダプタを作成する顧客がサンプルとして使用することができます。

ASP.NET 2.0

ASP.NET は、新しいコントロール アダプタ アーキテクチャを導入します。これは、すべての ASP.NET 2.0 サーバー コントロールで、他のブラウザ (モバイル デバイスを含む) 向けの代替動作を作成することを可能にします。

ASP.NET 2.0 は、モバイル Web 開発者が必要とする、クッキーレス ブラウザの自動検出、ブラウザのプロファイルを保存するフォーマットの改良、メンバシップ、プロファイル、パーソナライゼーションなどの新しい機能を導入します。

また ASP.NET 2.0 には、ASP.NET 1.x モバイル コントロール、およびデバイス アップデート 4 までのアダプタとデバイスも引き続き含まれます。 マイクロソフトでは、 ASP.NET 2.0 でのモバイル Web アプリケーションの開発に、引き続き ASP.NET 1.x モバイル コントロールを使用することを推奨します (詳細は下記を参照してください)。

ASP.NET 2.0 のリリース以降

ASP.NET 2.0 リリースから 3 か月以内に、デバイス プロファイル ツールがアップデートされ、ブラウザ機能ファイル (.browser) が作成できるようになります。

ロードマップの詳細

ASP.NET 1.x でのモバイル Web 開発

現在、多種多様なデバイスを対象とするアプリケーションの構築には、ASP.NET 1.x モバイル コントロール (以前は Microsoft Mobile Internet Toolkit と呼ばれていました) が使用されています。 これらのコントロールは、デバイスのサポートに対応して、異なるマークアップ言語 (HTML、cHTML、WML、および XHTML など) を動的にレンダリングします。

ASP.NET 2.0 でのモバイル Web 開発

ASP.NET 2.0 では、新しいコントロール アダプタ アーキテクチャが導入され、すべての ASP.NET 2.0 サーバー コントロールにおいて、モバイル デバイスを含む他のブラウザのための代替動作を作成することが可能になります (このアダプタ アーキテクチャの技術は、ASP.NET 1.x モバイル コントロールで使用されている技術と同様です)。 ASP.NET 2.0 コントロールは、既定で、XHTML をレンダリングします。

ASP.NET 2.0 のリリースには、ASP.NET 1.1 モバイル コントロール、および最新のデバイス アップデート (DU4) までの ASP.NET 1.1 アダプタすべてが含まれます。 マイクロソフトでは、多様なモバイル デバイスを対象とするように設計されたアプリケーションの ASP.NET 2.0 での構築には、ASP.NET 1.1 モバイル コントロールを使用することを推奨します。

ASP.NET 2.0 ランタイムには、モバイル Web アプリケーションを構築する開発者が必要とする、次のような新機能が導入されます。

簡略化されたデバイス フィルタ: 簡単なマークアップを宣言的に使用することにより、デバイス フィルタを追加できます。

デバイス単位でのクッキーレス: これは、クッキーレス要件の処理を、デバイス単位、または要求単位で可能にする ASP.NET 2.0 の新機能です。 ASP.NET 1.x では、デバイスの機能に関わらず、アプリケーション全体に対して一様に設定されていました。

簡略化されたブラウザ機能ファイル: ブラウザ機能ファイルのフォーマットが簡略化され、より管理しやすくなりました。 ブラウザ機能は、ASP.NET 1.1 で、既により管理しやすいファイルに抽出されていましたが、ASP.NET 2.0 では、その概念がより進歩しました。 開発者は、machine.config、web.config、あるいはデバイス アップデートの構成ファイルではなく、個々のブラウザ ファイルの更新、変更を管理することができます。

ASP.NET 2.0 の新機能には、これ以外にも、メンバシップ、プロファイル、プラグ可能なセッション状態などがあります。

ASP.NET 1.x 以降のデバイスのサポート

ASP.NET 1.x モバイル コントロールの当初の計画には、市場に登場した個々のデバイスについてサポートを追加していく、定期的な 'デバイス アップデート' のリリースが含まれていました。 モバイル デバイス市場が発展するのに応じて、マイクロソフトは、幅広い種類のデバイスのサポートと、マークアップ言語の提供に重点を置くようにデバイス サポート計画を変更すること、および個々のデバイスについてのサポートを顧客が開発できるようにするツール セットを提供することを決定しました。

この変更により、ASP.NET 1.x、および今後のリリースにおいて、製品リリース、またはデバイス アップデートのどちらを介しても、マイクロソフトが ASP.NET コントロールの使用を、新しいデバイスについて個別に認めることはありません。 この代わりとして、マイクロソフトは、一般的なマークアップ言語 (HTML、cHTML、XHTML Mobile Profile、および CHTML) に準拠するマークアップをレンダリングし、標準的なブラウザで機能する ASP.NET 1.x モバイル コントロールのアダプタを提供しています。 これらのアダプタは、ASP.NET 2.0 ランタイムでも引き続き機能します。

多くのアプリケーションにおいて、これらのアダプタは、そのままで多様なデバイスに対応できます。 必要ならば、開発者は、新しくデバイス プロファイル (1 つのプロファイルは、複数の機能の集合です) を作成したり、必要に応じて新しいアダプタを作成したりすることにより、アプリケーションを個々のデバイスに合わせて調整することもできます。 これらのアダプタのソース コードは、新規アダプタの開発のための参照として提供されます。 マイクロソフトは、開発者がアプリケーションをカスタマイズするのを支援するプロファイル サービスも提供します (http://www.asp.net/mobile/profile/default.aspx)。

ASP.NET 2.0 には、ASP.NET 1.x に似た新しいコントロール アダプタ アーキテクチャが含まれるため、サーバー コントロールを個々のブラウザ、またはデバイス クラスに合わせてカスタマイズするコントロール アダプタを作成することができます。 たとえば、開発者は、Calendar コントロールの生成されるレンダリングを、ブラウザが Internet Explorer であるか、または iMode ブラウザであるかによって変えることができるコントロール アダプタを作成できます。

よく寄せられる質問

Q1: モバイル Web アプリケーションの構築には、どの技術を使用すればよいですか。

ASP.NET 1.1 では、モバイル Web アプリケーションの構築に ASP.NET 1.1 モバイル コントロールを使用します。 ASP.NET 2.0 がリリースされた後も、マイクロソフトは、2.0 フレームワーク上で ASP.NET 1.1 モバイル コントロールを引き続き使用することを推奨します。

ASP.NET 1.1 アプリケーションは、ASP.NET 2.0 でも、修正することなく動作します。 ASP.NET 2.0 上で ASP.NET 1.1 モバイル コントロールを使用するアプリケーションは、マスタ ページ、Web パーツ、およびテーマを除くすべての ASP.NET 2.0 機能を利用することができます。

重要: 新しいデバイスの出現に応じて、開発者が、それらのデバイスをサポートするデバイス アダプタや TextWriter、およびブラウザ機能ファイルを開発する必要性が発生する場合があります。 マイクロソフトは、デバイスの一般的なクラスを含むマークアップ別アダプタを提供します。ただし、個々のデバイスを対象とするデバイス アップデートは、今後提供されません。 デバイス固有のサポートの構築において支援が必要な場合には、マイクロソフトは、ASP.NET、または Microsoft PSS によるモバイル開発を専門とするサード パーティ企業を紹介することができます。

Q2: ASP.NET 1.x モバイル コントロールは、メンバシップ、プロファイルなどの ASP.NET 2.0 機能をすべてサポートしますか。

A: プロファイル、およびメンバシップはサポートされます。ただし、ASP.NET 1.x モバイル コントロールは、マスタ ページ、Web パーツ、およびテーマはサポートしません。

Q3: 色、フラッシュ、ティッカー、表など最新の電話機能をサポートしたいのですか、   低いレベルの電話をサービスする場合でもこれらをサポートするにはどのようにすればよいですか。

A: 状況により異なりますが、これらの機能を、カスタム コントロール、ページ、またはアダプタによってサポートすることが可能です。 ASP.NET 1.x モバイル コントロール、および ASP.NET 2.0 ランタイムは、カスタム コントロールのアダプティブ レンダリングをサポートします。 機能豊富なデバイス用にデバイス アダプタを開発すれば、ASP.NET によって、低レベル デバイスに対しては基本的なサポートを提供しながら、拡張機能をサポートするデバイスにはそれらの機能を提供できます。

Q4: スクリーン サイズの異なる新しいデバイスが登場したり、マークアップ言語のバージョンが新しくなったりした場合は、どうすればよいですか。

マイクロソフトは、新しいデバイスのスクリーン サイズが異なる場合も、個々のデバイスについてのサポートを開発者が構築するのに必要なツールを提供します。 大きな変更 (たとえば、新しいマークアップ言語など) がある場合は、マイクロソフトは、その状況によって、新規のデバイス アダプタを提供するかどうか決定します。

Q5: マイクロソフトは、なぜデバイス固有のアップデートを提供しないのですか。

当初の計画では、定期的なアップデートを提供する予定でした。しかし、市場の進歩に応じて、世界中の多種多様なデバイスの急増に対応するためには、この方法を変更する必要がありました。 お客さまとの対話によって、多くの開発者は、世界中すべてのデバイスではなく、ある特定のデバイス (これらのデバイスの多くは、特定の企業の IT 部門、またはモバイル通信企業によってサポートされています) に関心があることがわかりました。 特定のデバイスを対象とするこれらの開発者が、マイクロソフトがアップデートを提供するのを待たなくても済むように、マイクロソフトは、このようなデバイスのサポートをすばやく構築するためのツールを提供します。 サポートの構築において支援が必要となる場合には、マイクロソフトは、ASP.NET、または Microsoft PSS によるモバイル開発を専門とするサード パーティ企業を紹介することができます。

Q6: ASP.NET でのモバイル開発 (デバイス アダプタの開発を含む) において、私を支援するソリューション プロバイダ、またはシステム インテグレータはいますか。

もちろんです。 次のような企業が、ASP.NET でのモバイル アプリケーションのカスタム開発サービスを提供しています。

Content Master: timc@contentmaster.com

Immedient: steve.milroy@immedient.com 

PSGI: jbox@psgi.net 

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